2024年6月
読んだ本の数:9冊
童話集 銀河鉄道の夜 他
宮沢賢治/ワイド版岩波文庫
『ビジテリアン大祭』主義というか信仰と喝破しているのがすごい。たしかにそうだ。そして、この議論、争いたいひとたちのなかでずっと堂々巡りしているのだな。
読了日:06月03日
https://bookmeter.com/books/7878262
世にもあいまいなことばの秘密
川添愛/ちくまプリマー新書
「この先生きのこるには」きのこ!?に釘付け⇒言葉には興味があるほうの人間。総合して、大きく頷きながらとてもおもしろく読んだ。全く触れられていないわけではないが、どっちかというと書き言葉の曖昧さに重きを置いた内容か。書く/話すの違いまで踏み込むと、新書を超える内容になっちゃうのかな。でもそこも重要なんだよな~と思った。何通りにもとれる意味の文章考えるのもおもしろそう。回文を考える感覚で。
読了日:06月04日 著者:川添 愛
https://bookmeter.com/books/21658659
毒殺の化学: 世界を震撼させた11の毒
ニール・ブラッドベリー/青土社
『毒』という文字に抗えない⇒事実は小説より奇なりとはよくいうけれど。ミステリーだのサスペンスだのを娯楽として楽しむ一方、実際の事件に震えあがってる人間てなんなんだろう(不倫芸能人をぼこぼこにするのに不倫ドラマは大人気になるのもなんなんだろう)。国家ぐるみの暗殺事件には手も足も出ないが、そうでない毒殺犯は「策士策に溺れる」タイプか知能や思考にアンバランスさが見られるタイプが多いような?毒の作用が素人にもわかりやすく(わかったきになるように)解説されていてよい。
読了日:06月09日
https://bookmeter.com/books/21393329
新装版 動物のお医者さん (5)
佐々木倫子/ビッグコミックス
国鉄!FAX!ビデオ!そういえばゴミ袋は黒いもんだった!
読了日:06月10日
https://bookmeter.com/books/21922944
果物料理
渡辺康啓/平凡社
幻想のたべものみたい。たまらん。魔女の食卓だ。
(髪とインクが信じられないくらいくさい。レシピ本として致命的とおもわれるほどくさい。)
読了日:06月10日
https://bookmeter.com/books/8231974
フライパンファンタジア
今井真実/家の光協会
これは好きな味だ…とわかる品々。野菜のおかずがいっぱい載ってるのもうれしい。
読了日:06月10日
https://bookmeter.com/books/20879018
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
三宅香帆/集英社新書
タイトルへの共感はつまり「もっと読みたい」悩みだ。この本が気になった人の多くに共通する悩みなのではなかろうか。
引用がうまくよく纏まって納得感のある前半、近代日本の読書史。「知識」「教養」への意識の変遷。自己啓発書流行の理由、外から内へむく行動の矢印、「ノイズ論」など興味深い。タイパにコスパに推し文化。現代の、主に若者を批判するときにまな板に載せられる現象の理屈を得た気になった。が、筆者による展開発展が弱い。最終章「もっと読みたい」へのアドバイスは、だいぶ肩透かしを食わされた気持ち。『好みの合うSNSアカウントをフォローする』って、いきなりノイズ除去をすすめるの?という仰け反りからはじまり、アドバイスが響いて実践できる人の範囲が狭そう。
読了日:06月22日
https://bookmeter.com/books/21882732
ガチ魔女って、普段何しているんですか?
ヘイズ中村・笑夢かえる/二見書房
先に読んだものの理屈から多分に影響を受けた気づきだが、魔法や魔女術って自己啓発の遠い親戚かもしれない。わりと漫然と「魔女になりたい」と言い続けているけれど、自分の理想に近いのは隠者とか仙人なのでは。
読了日:06月24日
https://bookmeter.com/books/21680111
世界現代詩文庫 21 ロルカ詩集
ガルシ―ア ロルカ(小海永二)/土曜美術社出版販売
詩人と共有するものがあまりに少なく、味わうレベルに到達できなかった。アンダルシアの空気を吸うことができたなら、きっとなにか、もっと実を結ぶものがあるにちがいない。そう思わせる手触りはたしかに。
読了日:06月30日
https://bookmeter.com/books/577338
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