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2022年3月

読んだ本の数:4冊
光陰矢の如し。

■光の箱(1)(2) (flowers コミックス)
電子まんが。例によってSNSから。
生と死のあいさっこにあるコンビニのはなし。人と人外のあいさっこの存在。
そういえば、『ディヴィ・ジョーンズのロッカーへ行く』なんて言葉もあったか。姉・弟ものには無条件降伏する姉の方のわたし。

読了日:03月12日 著者:衿沢世衣子
https://bookmeter.com/books/16214766


■平将門の乱 (戦争の日本史4)
2021年に観た舞台作品中に重要人物として登場した平将門。そういえばよく知らないなと本書を選んだ。
古代史家の史料読みって、近世近代のそれとは大きく様子が違うのだと改めて知る。「虫食いだらけの数文字をこねくり回して云々」と言っていた古代史ゼミの先生の言葉が思い出される。
さて、本書の印象深い記述について
①『(将門の政権樹立に際して)暦日博士のみは任命することができなかった』
それは厳しいねえ。そしてまんが陰陽師・安倍晴明のことを考えてしまう世代の我
②『将門の目指した国家は、二五〇年以上も前から続いてきた律令国家の模倣に過ぎない』
江戸中期の「改革」を思い起こす。改革しようとしてなぜか未来でなく過去をみてしまう傾向について。

読了日:03月15日 著者:川尻 秋生
https://bookmeter.com/books/539950


■死の棘: 短篇連作集
なにかで存在を知って以来、それこそ棘のように引っ掛かっていた作品。
夫の不倫を知り、精神の均衡を崩した妻との生活を記した「私小説の極北」だという。(しかしこれはいわゆる『死の棘』とはまた別のものであるようだ。いわゆるのほうも読まないとね)
謎が多い。窒息しそうだ。内容も、文体も、息継ぎのタイミングを見失う

読了日:03月23日 著者:島尾敏雄
https://bookmeter.com/books/12391371


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