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2022年1月

読んだ本の数:7冊

■&Premium(アンド プレミアム) 2022年2月号 [やっぱり、おやつは大切。] 
おやつ特集号。
「おやつ」という言葉のなんと魅力的なことか。これぞパワーワードでしょう。クッキー缶特集うれしい!見た目はぼてっとざくざくしたのがいい。
読了日:01月01日
https://bookmeter.com/books/19186802

■新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)
日本三大奇書の一冊。ドグラマグラ→黒死館と読んで、これで制覇できるのだよ。
パロディやメタがわんさと盛り込まれている。そして、なんだか様子がおかしいぞ。。。すべてが「おはなし」でした、とひっくり返された方がむしろ納得できそうなここまでの感触。
読了日:01月03日 著者:中井 英夫
https://bookmeter.com/books/515247

■ゼロから始める受信入門 2017最新版 (三才ムックvol.932)
うそばなしの資料として、と手に取ったものの読了ならず。本文の口調(文調か)にどうしてもどうしても馴染めず。
読了日:01月03日 著者:ラジオライフ編集部https://bookmeter.com/books/11461480

■新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)
メタ、衒学趣味、東西名ミステリーへのオマージュなどなど、わんさわんさと盛りだくさん。もしかしてこれは、小説ではない小説なのではないか…と疑いながら上巻を了。そんな素人の読みをはるかに超越する地点に着地したのであった。詳しいことは書けないけれど、下巻388頁の長台詞、解説425頁の作者のことば、年末からモヤついていることへのひとつの解あるいは断罪として、今まさに強く訴えてくる。なんという暗合!
深津絵里主演でドラマ化されたらしい。このまんま映像化できたわけではあるまい。どんなアレンジがなされたものだろう。
読了日:01月10日 著者:中井 英夫
https://bookmeter.com/books/515248

■刀剣乱舞 六周年記念祝画
ちゃっかり買っている。物語を感じる素敵な絵ばかり。こういっちゃなんですが、絵師さんも進化・変化してるのよね。
読了日:01月10日 著者:ニトロプラス
https://bookmeter.com/books/19094888

■ジュリアン・バトラーの真実の生涯
今なお謎の多い伝説的な作家、ジュリアン・バトラーのスキャンダラスな伝記あるいは暴露本。うふふ。どこかの媒体に出された書評を読んで、おや、なんだなんだ…と。
創作って、自分の城あるいは王国あるいは宇宙をつくることなのだと、強く納得させてくれる作品。材料は自由自在。何でも使えるし何を組み合わせてもいい。ただし、材料をみつけるにも組み合わせるにも知識と技術が必要で、完成させるためには更に……愛とか執念が必要なのかな。「博覧強記」もハマる言葉だけれど、純然たる敬意をこめて「なんというオタク!!」と感嘆したい。虚実の継ぎ目(ほぼみえない)と仕掛けがわかるところではニヤッとしつつ、自分のいる次元がどこなのかわからなくなった。
二重三重と言わず、十重二十重に創作への愛憎が詰まっている。
『世界の書店を旅する』を読んでいたことが思わぬ助けになった。続々出てくる作家たちの名前だけでも知ってたり、ひとかけらでもイメージを持っていたほうが、よりおもしろく読める気がする。
余談中の余談。サンタマリアノヴェッラで恥をかくところであった。あぶない。
読了日:01月16日 著者:川本直
https://bookmeter.com/books/18334120

■悪文 第3版
表紙のフォントに惹かれて、もちろんこの分野に興味があって購入。発行からなかなかの年月が経っているため、現在では状況が変わっていると感じる箇所があり味わい深い。また、引用されている「悪文」から、発行当時の世相を垣間見ることができるのは興味深い。もはや古典のようである。とはいえ、読み手にきちんと伝わる文章を書くための基本は変わらず、その点に古さはない。本書で「悪文」とされているものは、たしかによく目にするし自分でも書いてしまいがちなものばかりだった。「ああ、これこれ……」と苦笑いした内容を忘れずにおきたい。
読了日:01月29日 著者:岩淵 悦太郎
https://bookmeter.com/books/402556