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短くて長い1週間

先週4月1日に辞令を受け、今週からいよいよ本格的に新所属での勤務が始まった。宮仕えの常として異動はつきもの。さすがに30年以上の経験値があるので、異動そのものに緊張感はない。今回もまた、新しい分野の課題を掴み、具体的な対策を考え、チューニングしながら成果を出していく、ということだ。

特に今回は担当分野がデジタルときた。3月末まで産業分野においてデジタル化の取り組みを始めていたし、情報政策課ともそれなりに深く連携をしていた。大雑把なイメージは掴んでいた・・・はずであった。

ところが中に入ってみると、見えてくる風景が全然違うのである。複雑なシステム、堅牢なセキュリティ、膨大なデータ基盤、それらを踏まえてこれから強力に推し進めなくてはいけない社会全体のデジタル化。

基礎知識が増えれば増えるほど、想像以上の未知の世界が、幅広く奥深く広がっている風景が見えてくる。毎日「へえ!」とか「そういうことなのか!」とか「え?どゆこと?」とか感心したり、驚愕したり、よくわかなかったりしている。

なので、1日1日はとても短い。「へえ!」「なのか!」「どゆ?」とワタワタしているうちに時間が過ぎていく。

一方で、今週はめちゃくちゃ長い長ーい1週間でもあった。

朝目覚めると「今日はアレしてコレしてソレソレセイセイ」とか考える。職場に着くと山のように積まれた書類(年度替わりなので前年度の決算書類と今年度の契約書類がどかどかある)に目を通し、わからないことだらけなので忙しそうなスタッフを捕まえて教えを乞う。モヤモヤと思いついた素人アイデアをスタッフにぶつけ、フィードバックを貰う。逆にスタッフから様々な相談を受けて、ジャッジを下す。連日多くの来客があり、多くのメール・メッセージが届く。自宅に帰っても悶々とあれこれ考えを巡らし、疲れ果てて寝る。

1日で得る情報がとてもボリューミーなので、2日目が3日目ぐらいに感じ、3日目が5日目ぐらいに感じる。そうか、書きながら気がついたが、1日の重みが通常の重みと違うのかもしれない。だからスイスイと日々を過ごせなくて、体感としての前日が遠くなり、時間の経過が体感として長くなるのかもしれないな。

さて来週はどんな1週間になるのだろうなあ。

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