見出し画像

大阪の企業家たち(大阪74日目)

大阪の本町に「大阪企業家ミュージアム」という施設がある(創業120年のアイスクリーム屋・ゼー六本店の正面にある)。府立でも市立でもなく「大阪商工会議所」によるもの。

施設規模は小さく、展示もパネルとゆかりの品が少々、というものでありながら、めちゃくちゃ面白いところだった。105人もの企業家の業績が紹介してあるんだけど、こんなにもいたのかとビックリする。

超メジャーなところをランダムに抜粋してみるとこんな感じ

・五代友厚(商船三井、大阪商工会議所)
・伊藤忠右衛門(伊藤忠商事)
・岩井勝治郎(岩井商店→双日)
・市川忍(丸紅)
・大原總一郎・孫三郎(クラレ)
・伊藤喜十郎(イトーキ)
・浦上郁夫・靖介(ハウス食品)
・江崎利一(江崎グリコ)
・大林芳五郎(大林組)
・竹中藤右衛門(竹中工務店)
・石橋信夫(大和ハウス工業)
・田鍋健(積水ハウス)
・久保田権四郎(クボタ)
・小林一三(阪急電鉄・百貨店・宝塚・東宝)
・塩野義三郎(塩野義製薬)
・武田長兵衛(武田薬品工業)
・上山英一郎(金鳥)
・鳥井駒吉(アサヒビール)
・鳥井信治郎・佐治敬三(サントリー)
・林正之助(吉本興業)
・水野利八(ミズノ)
・山岡孫吉(ヤンマー)
・安藤百福(日清食品)
・中内功(ダイエー)
・井植歳男(三洋電機)
・早川徳次(シャープ)
・松下幸之助(パナソニック)

ユニークなのは、こういう創業者たちは、地方出身者も少なくないということだ。地方から商人の街に出てきて、日本のみならず世界で一旗あげた人たちがたくさんいるのだ。ジャパニーズドリーム。

また、一人ひとりの思考も面白い。鉄道会社(阪急)が百貨店や娯楽(宝塚)など生活インフラ全体をつくり「田園都市国家」という概念を具現化した小林一三や、鶏口牛後を標榜し、あえてニッチな防虫(除虫菊)で一点突破していった金鳥・上山英一郎、本格的な企業メセナを実践したクラレ・大原孫三郎(児童福祉の父と呼ばれる石井十次に莫大な資金提供をした)など、人間的にも魅力的な人が多い。

仕事に行き詰まりを感じたらこのミュージアムに来て、元気をもらうのも良いかもしれない。

(メモ)
・大阪企業家セミナー

鶴橋で買った韓国の果物・チャメ(甘すぎず食感がコリコリしてて美味しい)
鶏Soba座銀



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?