アートとエンタメの未来?(大阪164日目)
グラングリーン大阪は、オープン直後の土日は激混みしていたものの、平日の昼間は少し落ち着いている印象。まあ、何せ場所がだだっ広いから、相当な人がこないと混んでる感じはしないのかもだけど。
そんな中、現在無料で楽しめる2つの施設に行ってきた。
*ただし事前予約が必要
●VS.
安藤忠雄事務所が設計した「VS.」は、文化装置としての新しいミュージアム(とパンフレットにある)。地上部は壁面緑化されて、公園に溶け込むデザインなのに、地下に大きな空間が広がっていて驚かされる。
第1弾として展示されているのは、Pafumeの映像ディレクションで有名な真鍋大度さんによる新作「Continuum Resonance(コンティナム・レゾナンス):連続する共鳴」。
これはもう体感するしかないなあ。
常に変化し続ける映像は、そこにいる人だったり、このミュージアム自体と激しく共鳴し合っていて、さらに本気の爆音が重なっているので、映像と音の圧がものすごい。正直ちょっと気分悪くなるレベル。コンサートの映像などは、かなりエンタメ性に寄せているのであって、真鍋さん軸で作り込むと、ここまで弾けるのかと圧倒された。
それにしても、このミュージアムはかなり変わったインパクトのある構造をしている。一般的なアート作品の展示だとハードに負けちゃいそう。
●ミラージュ大阪
様々な共創ワークショップが行われる施設「PLAT UMEKITA」の一角を占める「ミラージュ大阪」。こちらで体験できるのがApple Vision Proを装着した空間エンターテインメントコンテンツ「Enchantry(エンチャントリー)」。
*現在は無料だけど、今後有料化するらしい。
自分はこの時初めて「Apple Vision Pro」を体験したんだけれど、これってリアルとバーチャルの境目を完全に無くしてしまう技術なんだな。本気で驚いた。
最初はゴーグル越しにリアルな世界が見えていて、「魔法」によってそこに(いかにも)デジタルな映像が重ねられていく。まあここまでは想定内。ところが、ある場面から一気にバーチャル側に映像が転換していき、今自分がどこにいるのか、理性では100%理解しているはずなのに、感覚的には完全に違う場所にいて、感情が激しく揺さぶられる(最初はかなり怖かった)。でも、少しずつ「慣れる」のがミソで、途中からは自分でもびっくりするぐらいはしゃいでしまった。未来の技術だわ。
↓このサイトにデモ映像があるけど、全然こんなレベルではない体験だった
それぞれ30-60分のコンテンツ。
まさか大阪でこんな未来体験?ができるなんて。