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読書会に不参加だったのに話題にされてた件(喜)

先週、ある読者会にエントリーしていたにも関わらず、不参加になってしまったことがあった。仕事でバタバタしていて、帰宅してからも書類の整理をしていて、結局参加を諦めた。*オンライン開催で平日20:00スタートでした。

ところが、今日あがってきたレポートには、不在のぼくの話があがっていた(笑)

課題図書は「女のいない男たち/村上春樹」。言わずと知れたアカデミー賞国際長編作品賞受賞作「ドライブマイカー」の原作本。


レポートの中でメンバーのTさんが「同学年のカイシンが村上春樹好きなのは、宮崎の都会の子だから。ぼくは熊本の田舎の子だから、作品になじめなかった。なんだか読んでいて落ち着かない。」と発言したとのこと。

その場にいなくても毎回、話題にあがる人がいる。いい話にしろ悪い話にしろ、そういう存在感の「強さ」は自分にはないものなので、正直羨ましいと思っていたけど、こんな風に話題にされてたとは。うーん、だいぶ嬉しい。話題に取り上げてくれたTさん、ありがとう(笑)。

さて。確かにぼくは大学生の頃から村上春樹ファン。予備知識ゼロでジャケ買いしたのが「ノルウェイの森(上巻)」。初版本だった。上巻を読み終えてから下巻を買ったら既に二刷り。爆速で売れたんだろうけど、それでもあんなベストセラー本になるとは思っていなかったな。そこからさかのぼって、過去作を読み、以来ほぼ全作品を読み続けている。

そして、ぼくは宮崎の都会の子という指摘。どうなんだろう? 少なくとも小学校までは田舎育ちだった。両親が転勤族だったので全校生徒が30人未満の、超へき地の学校にも通っていた。そして中学からようやく宮崎市へ通学し始めた。

でも、振り返ってみると、ずっと都会志向なところはあった。小学校低学年からポプラ社の怪盗ルパンシリーズに耽溺し、ミステリーを経由して、高学年〜中学生は筒井康隆にどハマりし、高校時代には江口寿史・大友克洋経由で、サブカル嗜好に染まって「広告批評」「ミュージックマガジン」なんぞを舐めるように読んでいた。

だから都会志向、というか、カルチャー志向かなあ。カルチャーてんこ盛りな都会という場への憧れ。


「都会(志向)の子だから村上春樹が好き」なのかどうかはよくわらかない。案外、泥臭いし。恋愛感もスマートじゃないし。

改めて「なんで村上春樹が好きか」を語るのは歴史が重なりすぎて難しくなっているけど、大学生の自分が「村上春樹のノルウェイの森」に心を掴まれたのは、都会的とかカルチャー味とかはあまり関係ない「色恋を巡る自分のドロドロした感情」と響き合ったところがあったから、かなあ。ちょうど恋愛真っ只中で。


・・・というような感じで読書会は、自分の過去と向き合うことになるなあ(笑)。つか、そもそも「女のいない男たち」っていう作品は村上春樹の中ではそれほど好きでもなかったりする。

次回は、参加できるといいなあ。


 

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