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大阪41日目は、雪舟に痺れる

知識が中学校・美術レベルしかないくせに美術館が大好きなので、時間と体力がある時にはせっせと展示会に出かけている。今回は京都に2つもある国立「館」である「京都国立博物館」と「京都国立近代美術館」へ出かけた(片道500円台で京都へ行ける手軽さよ)。

特に京都国立博物館で開催中の「特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―」が素晴らしかった。思わず2周したぐらい良かったw

有名な「雪舟」だけど、雪舟本人が描いたと伝わる作品は数多くあれど、誰もが間違いないと認める作品(雪舟筆と呼ぶ)はそんなに多くないのだそうだ。例えば、中国で描いた水墨画とされている「西湖図」は、中国に渡った時期と作品の時期がズレているので判断むずい、的なことがあったりするのだと。その場合は伝雪舟筆と呼ぶ。

そういう数少ない雪舟筆、あるいは伝雪舟筆の作品を見た後に、雪舟が切り開いた水墨画の技法(構図とか描写方法とか)を後世の画家たちがいかに模写し、影響力を受けたか、ということで雪舟以外の画家の作品が並べられているのだけど、なんとまあその作品の多さよ。作風が全く異なるような尾形光琳や伊藤若冲にも影響を与えていたとは。「富士三保清見寺図(伝雪舟筆)」なんてどれだけ多くの画家にこすられてんだ、と驚いたり呆れたり。

模倣したくなる構図?/富士三保清見寺図

色々良かったが、特に「慧可断臂図」の本物を観れたことが一番の感激かな。京都市京セラ美術館で開催中の「村上隆もののけ京都」展でも本作へのオマージュが捧げられていた。雪舟77歳の時の作品だそうで、岩肌、顔の表情、そして達磨のボディのコントラストや構図が、キレキレで絵の前からしばらく動けなかった。

狂気がたちのぼってくるよう

圧倒。もう1回行けたら行きたいなあ。

余談だけど、美術館グッズって大好きなので、ショップには必ず立ち寄るのだが、そこにはとらりん(京博キャラクター)がズラリと並んでいた。尾形光琳筆「竹虎図」から生まれたキャラクターで、その着ぐるみ化はキグルミビズが手がけたもの。ぬいぐるみが大人気っぽくて、なんだかとても嬉しかった。

とらりん、かわいい

(メモ)
・京都国立博物館「雪舟伝説展」
・京都国立近代美術館「富岡鉄斎展」
・アースデイin京都
 「Bighand Bros.Brewery」「モグラと夕陽」「山岡酒店」「GOLD FALAFEL」「コトコトビール」

トマトがないと色味に変化が少ない
地ビール3杯
最寄駅のたこ焼き食べ比べ。うまい屋(右)の圧勝。

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