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大阪20日目は、高校球児たちと触れ合ってきた

大阪に赴任して以来、近畿県人会の幹事の皆さんと交流する機会が多い。着任早々、歓迎会を開いて頂いたところからスタートし、今回のふるさと訪問ツアーに向けた協力もしてきた(自分というよりうちのスタッフだが)。

県人会の皆さんの故郷への想いは、そんな中でたびたび感じることもあったのだが、富島高校を訪問した際により明確にその熱量に気付かされた。


ふるさと訪問ツアーは、もちろん皆さん自腹で参加されているので、ふるさとの魅力再発見といった観光訪問なんだろうと思っていた(実際、新しくできた施設見学などもコースに入っている)。でも、そのコースに「高校」が組み込まれていることにぼんやりとした違和感を感じていた。

富島高校といえば、2013年に濱田監督が野球部監督に赴任して以来、急速に野球部が強くなり、この10年間で夏2回、選抜1回甲子園に出場する強豪校へと成長している。

そういう有名校とはいえ、高校を見学して楽しいのか?


現地に到着すると、濱田監督自身がお迎えいただき(!)、球児たちの練習を見学させていただいた。案外、練習現場を見る機会はないので、結構ハードなトレーニング内容を興味深く拝見した。

すると、監督が号令をかけて部員たちが集合・整列。近畿県人会の会長からのエール、監督からのお礼、そして選手たちからの決意表明があったのだ。

熱いエールと決意表明


つまり、すでに3回の甲子園出場を果たしている富島高校野球部は、近畿県人会の皆さんにとっては3度応援に駆けつけている郷土の子どもたちなのだな(もちろん球児は毎年入れ替わるのだとしても)。

「県予選がんはれよ!待ってるからな」
「はい!絶対勝ち上がって甲子園行きます」

おじいちゃん・おばあちゃんと孫、と言った年齢差が、甲子園という目標を共有して気持ちを通わせている!どんな高校が県代表になっても応援するのだが、富島高校訪問はその象徴だったのだ。


毎年春・夏の甲子園には、近畿県人会のみなさんが声をかけて、寄附集めから、空港での選手のお迎え、そして試合の応援まで多くサポートに携わっておられる。あふれる地元愛に支えられる高校側からすれは、これほど心強い味方はないだろう。

県人会の応援は高校野球に留まらない。この日の夜、日向市で行われた交流会には、京都・都大路を駆け抜ける高校駅伝の常連・小林高校校長と日大高校校長(ライバル同士!)、東大阪・花園で熱戦を繰り広げる高校ラグビーの常連・高鍋高校校長も駆けつけ、これまでのお礼を述べられていた。


なぜ関西ではこんなに県人会が盛んなのか。県人会の皆さんと話をしていると、少しずつその意味するところに気づかされていく(たぶんつづく)。


(メモ)
・9:30頃宮崎港着
・富島高校〜門川マルケイ水産〜西郷隆盛宿陣跡〜道の駅はゆま
・交流会・ベルフォート日向

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