ARDSの本態とは〜病理から〜
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、肺炎や敗血症などがきっかけとなって、重症の呼吸不全をきたす病気です。 さまざまな原因によって肺の血管透過性(血液中の成分が血管を通り抜けること)が進行した結果、血液中の成分が肺胞腔内に移動して肺水腫を起こします。
と書いてあるサイトがあった。
ただ、病理の先生から習ったのは別の話だったのでメモ。
まず、敗血症で起こるのは一緒であるが、原因はサイトカインストームによるということ。
なので、サイトカインストームが起これば、どんな状態でも起こる。
がん、敗血症、膠原病、全身の炎症性の病気など。
サイトカインストームが起こった結果、サイトカインが血流で肺にいくことで、肺の2型肺胞上皮細胞が傷つけられる。
2型肺胞細胞は修復のために、フィブリンを出す。
過剰に出されたフィブリンは硝子膜を形成し、ガス交換を妨げる。
その結果、呼吸不全が起こり、呼吸困難となる。
解剖したら、フィブリン、硝子膜のために肺が白く見えるよ。
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