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東京で感じた「アジアの新興国の臭い」

同じ日本国内であっても、大阪と東京では大きな違いがある。

大阪は728年「難波宮」という首都が置かれ、江戸時代になっても日本最大の経済都市であった。

それは明治維新により東京が首都になってからも続き、昭和30年代(1950年代)までの約1200年間に渡り日本最大の経済都市だった。

一方、東京は江戸幕府が置かれた1603年以降も経済力で大阪の後塵を拝し、事実上の首都でありながら数百年間も日本第2位の経済都市のままであった。

東京が日本最大の経済都市になったのは昭和30年代(1950年代)であり、それからたった60年しかたっていない。それはまるでアジアの新興国の急成長を見るようだ。

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大阪駅前

その東京はアジアの新興国の臭いがする。それは新宿だけでなく東京駅から近い神田でも感じられる。

一般的に東京の物価が高いが、逆に神田のようにアジア新興国のように物価の安い街も多い。居酒屋やうどん屋など200円~300円のメニューがある。食を満たせば神田の1冊100円の古本を購入し1杯150円の昭和レトロな喫茶店で1日中過ごすことができる。

東京では貧富の差が拡大している。港区や新宿では超高層ビルが建ち並ぶが、その足元の新宿中央公園ではホームレスの人達や職を失った人達が週2回の無料の食料配給に立ち並ぶ。

そういう富裕層とそうでない人達が、混在するコントラストがアジア的であり、東京がグローバル都市になった証でもある。

新型感染症拡大で、海外には2年近くことができていませんが、東京に行くと東南アジアのどこかの国の街角にスリップしたような感覚を味わうことができます。

東京のコンビニの店員さんの6割~8割がアジア系の外国人の方で、毎日、アジアを感じることができます。

参考文献『大阪で感じた「新興国の匂い」』内藤忍氏

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