選択的夫婦別姓とスウェーデンって関係ありますか？

選択的夫婦別姓？推進派はスウェーデンの実情を隠している！スウェーデンは選択的夫婦別姓で偉いことになっているのだ！ 反対派がよくあげる国スウェーデン。 よく反対派が示す http://www.seisaku-center.net/node/266 で検証してみます。

夫婦別姓論議・なぜ「スウェーデン」は語られないのか | 日本政策研究センター
seisaku-center.net

まず 「多くの国が選択的夫婦別姓」というトリック。 あれやこれや書いていますが「法的に」 ドイツしか書かれていませんね。
実は婚姻後の姓は法的に決まっていない国すらあるのです。 「全く自由な選択制はスウェーデンである」
？法的に全く定められていない国は？

こちらが世界の婚姻後の姓ですhttp://www.hirokom.org/minpo/siryo01.html …

「スウェーデンは何と離婚率50％！」 正直に（対婚姻件数） と書かれていますが(笑) 「その年結婚した数の50％」 が離婚しているという事です。
日本は今少子高齢化が進み、生まれる子より高齢で無くなる人が多くなり 「何と日本は死亡率が100％越えたっ！」 ・・・？

因みに主要国の離婚件数です。 ・・特に離婚率は高いわけではありませんhttps://www.flickr.com/photos/127882129@N02/38858287031/in/dateposted/ …

主要国の離婚率推移(1947〜)
社会実情データ図録 www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9120.html
flickr.com

それでも日本より離婚が多いではないか！ とおっしゃる方もおられましょうが。 スウェーデンは男女差が非常に少ない国です。 国会議員は約半数が女性。 男女賃金差はパートを含めても84％低いだけ。 日本では何と55％も低い。 因みにスウェーデンでは専業主婦は2％です。

スウェーデンは「ゆりかごから墓場まで」 と言う言葉で有名な福祉大国です。 消費税25％とるだけの事はあり、学費は大学まで無料。医療費は18歳まで無料。18歳越えても年間一万円越えないシステムになっています。
対して日本は離婚し、母子家庭になった世帯の13％が生活保護世帯です

つまりスウェーデンは離婚しても特に生活には困らないのですね。 又文化の違いで離婚や再婚がしやすいのも理由としてあるかと思います。 こちらは後で触れます。

「事実婚カップルが非常に多く、非摘出児が多い」 スウェーデンの制度「サンボ」の事を書いているのだとおもいますが、 日本の事実婚とスウェーデンのサンボは根本が全く違います。
サンボのデメリットは相続（但し遺言を書いていたら問題なし） と別れるとき「サンボになる前の個人資産は財産分与対象外」 です。
「ほれみろ！離婚しやすいシステムじゃないか！ケシカラン」
・・お気づきの方もおられましょうが、実は日本も離婚時の財産分与は「婚姻中の資産」 しかも「それぞれ相続で得たものは除外」 日本の方が甘い。

改姓を避けるため致し方なく婚姻届を出さないのと、制度化されている結婚かサンボかを選ぶのとは訳が違います。 「事実婚が増え深刻な状態」 ・・ではないのです。

改姓デメリットと事実婚デメリットnote（ノート）https://note.mu/kaiseidemeritto/n/n66a6d102a572

実は日本は「事実婚」という制度はありません。 改姓を避けるために致し方なく事実婚を選ぶしかなくその事実婚には多大なるデメリットがあります。 制度化されている「結婚かサンボか」 を自分達の生活スタイルに合わせて選ぶのとは全く違います。
「非摘出児は新生児の約半数」 ケシカラン！
いや、問題はないわけです。
結婚にしろサンボにしろ、正式に届け出た婚姻ですから。 非摘出児で何か不利益がある訳でもなく、サンボで生まれる子が半数。 差別もない訳です。 日本のように「妊娠！すぐに婚姻届！」 ではないのです

「スウェーデンは事実婚が多い！非摘出児が多い！正に深刻な状態だ！」 この世の終わりのように騒いでいますが、 日本の非摘出児を可哀想にしているのは誰ですか？ 相続の差異が無くなった今、「差別する大人」 ではありませんか？ しかも「サンボ」は列記とした制度です。

「その結果母子家庭、再婚同士の家庭、連れ子がいる家庭が・・」 子供が可哀相、らしいのですが、 日本とスウェーデンでは親の離婚後の生活スタイルが全く違います。 少なくとも養育費を払わずとも罰則もない日本とは大きく違うhttps://discoveworld.com/sweden-divorce-remarriage …

スウェーデンではなぜ離婚や再婚が多いのか
　スウェーデンといえば「福祉国家」という言葉が一番最初に思い浮かぶ人が多い…
discoveworld.com

最初に示したサイトでは 「スウェーデンは事実婚が増え、非摘出児も増え、深刻な社会問題になり、選択的夫婦別姓を導入」 確かに日本は非摘出児が非常に少ない。理由は最近まであった相続の差異や世間の偏見の為だと推測されます。 が、スウェーデンはもはや半数が非摘出児。

スウェーデンには結婚は制度化された婚姻制度が二種類ある。
日本は片方氏名上半分失う法律婚と制度化されていない、婚姻届を出すに出せない事実婚。
これを同一に語るのは間違いです。 そしてスウェーデンに限らず様々な国は
「険悪な雰囲気で子供を育てるよりも子供が
父と母との間を行ったり来たりしながら育つ方がいい」 という考えがあります。
日本の「子供が差別されるから、生活に困るから離婚だけはしない」 どちらが幸福か？それは各々次第です が、スウェーデンの現状を日本の現状に合わせて「子供が可愛そうだ！」「スウェーデンは崩壊している国だ」 と言う事は間違いです。