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「ヒナのままじゃダメですか」女の子の初潮を深く考える

「ヒナのままじゃダメですか?」は初潮を迎えた女子小学生の困難を描く漫画作品。アンタッチャブルな生理という身体的現象をさらに小学生の初体験に落とし込むのだから踏み込みすぎの挑戦作だ。

小5のヒナは父子家庭で3ヶ月前に生理がきていることをお父さんに相談できていない。そのためパンツにトイレットペーパーを詰めるという応急処置で一週間を乗り切っている。そこへ小学生ならではの理由で疎遠になっていた理解者たる幼馴染の大地が絡んできて…さらにその大地が好きな女子がウザ絡みしてきて…

使用したものを地中に埋めるなどの涙ぐましい幼さが胸を打つ。理解者のひとりである女子が、ヒナの胸はわりと膨らんでるし、などと目が回るようなことまで言うのだから容赦ない。

「あの子デブだから来てるっぽくない?」などの陰口を叩いたり小さくても女子は怖い。リアルなのかどうか私にはわからないが、小学生のときに性教育の後、相談に来た女子たちに人気の若い女性教師が「先生はめっちゃ食うようになるよ…」と話していたのを思い出す。誰も彼も色ガキであった。

ヒナのままじゃダメですか?いやある意味そのままでいてほしい。

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