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他人知人

他己紹介で垣間見たコーチング

 コースのはじめに、初対面の人と二人一組になり、お互いを知り合ったのちに全体に相手のことを紹介するという、他己紹介をしました。そこでは、①なぜコースを受講したのか。②趣味は何か。③相手の印象はどんなものか。といった三つの観点から会話を続けました。なかなか見かけないタイプのアイスブレイクでしたが、思わぬ発見があったのです。それは、相手に自分を紹介してもらうことによって、「自分が認識されている感覚」を得られたことでした。

 コーチングの哲学は、「人の感情を深く知っていくこと」「ともに社会の中に愛と尊重を広げること」「相手の心に耳を傾けること」といったような、「互いに知り合うことで人間を活かす」ことを中心として成り立っています。今回、他己紹介で「自分が認識されている感覚」を得たことで一気にクラス全体が家族のような温かみを帯び、一度にたくさんの知己を得たような気分を味わうことができたのです。実はコーチングの本質ってこういうことではないのか、と気づくことができたプログラムでした。

 互いを知ることができたアイスブレークの後には、車の写真を見て、「コーチングって車で例えるとどう?」といった問いかけに対して意見交換をし、様々な意見に触れることができました。「助手席で運転手を補佐するのがコーチの役目ではないか」「後部座席で一緒にいてあげるのがコーチの役目ではないのか」など様々な意見が出ましたが、ここでの本質は、コーチングにおいて、人とのかかわり方はそれぞれで、正誤はない、との事でした。さすが愛と尊重にあふれたコーチングの哲学。寛大な心で自由に進めていくことが大切だと感じることができました。

 その後は具体的なコーチングの手法や考え方について学ぶ時間となり、予定時間が過ぎても質問が飛ぶほどの熱気をみせ、初回コースは幕を閉じました。

 コーチングの哲学を、実際のワークから垣間見ることができた第一回。この温かいコミュティで、温かい思想を、どんどん温めて膨らませていける、これからのコースに胸を膨らませながら、基礎コース1の感想を述べさせていただきました。

                        なるかわ かいせい




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