見出し画像

ヤオイズム満喫

注)今回の画像は大きいです、データサイズも大きいです
  通信データ量を気にされる方は画像を開かずそのまま読み進めるか
  Wi-fi環境でどうぞ

2022年5月、
前から行ってみたかった
コスモアイル羽咋にようやく行くことが出来た

東京在住中、
なぜか行くことが出来なかった

行くことを計画し
その時期が近づくと、予約していた新幹線が全面休止や
何かしらの予定と重なってしまったりと
とにかく、スムースに事が運ばず
「またにするか・・」と
先延ばしになっていた

今回思い立って、二日後には金沢に行きついた

さて、
ヤオイズムとはなにか?

これは、かの有名な矢追純一さんの著書
“ヤオイズム”に由来する

矢追ズム
写真は多分絶版。新しく電子版がリリースされている

矢追さんは本の中で、
「流れに任せる」「流れに逆らわない」などといった
“流れ”というものにフォーカスしたことを書いている

ある面では“行き当たりばったり”
ある面では“なり行き次第”
ある面では“予定通りいかないから、やめとく”など
といったように、“流れ”と上手く付き合うようなことを
自身の体験談を交えて記してあるのだ

この本を読んだのはかれこれ4年は前
2018年くらいだったか

4年もたって、遂にヤオイズムの真髄(しんずい)を
少しは味方に付けることが出来たのではないか?と
今回の旅で思った次第である

・一泊二日
・二日目は朝からコスモアイル羽咋に行く

これだけを念頭に旅を計画

コスモアイル羽咋以外は無計画だった

この無計画の旅は下手をすると
折角行ったのにスカスカな時間を過ごした・・ということに
なるという恐怖感が付きまとうかもしれない

しかし、無計画だからこそ
可能な限り臨機応変にその都度、旅をコーディネート出来ると
言えるのだ

後者の感覚が強くなると、無計画からくる恐怖感は
自(おの)ずと感じなくなるのが面白いところだ

とりあえず京都から特急電車で金沢へ移動。
金沢駅近くのホテルで一泊。
次の日、朝から羽咋駅へ鈍行で向かい、
コスモアイル羽咋を見物。
帰りの金沢駅発の特急出発時刻より1時間早く金沢駅に戻って
お土産を物色後、
帰りの特急にのる・・
しいて言うなら、これくらいの計画はしていた

しかし、この計画はヤオイズムのもと
微妙にかつ、絶妙に崩れ、程よく行き当たりばったりの
面白く充実した旅に変化していった

つまり、本当にいい旅になったのだ

昔付き合いのあった友達は旅が大好きだった。
旅が好きすぎて計画もえげつなく
旅の予定がぎっしり書き込まれた“しおり”を作るほどだった

こんなに計画をたてて、その通りにいくのかなぁ・・

・・充実する半面、
次の予定に間に合わせなくてはならない忙しい旅に、
大体なった

まぁ、それもそれ
しかし、両方経験して総じて
面白い旅はどっち?
ときかれれば、僕は無計画を挙げるだろう

では、今回の旅が無計画で
行き当たりばったりだったために、
『どうなったか』書いてみよう

一日目
金沢に付いたのは15時ごろ

駅の中の観光案内所にとりあえず行ってみる
市内の有名スポットが、駅の東側に集中していて
ほとんどが半径6~7,8キロ県内に分布していることが分かった

頑張れば歩いて回れる距離か??
しかし、案内所の人は「う~ん、歩いて~は・・ちょっと大変かな~」
という反応
すると、市内を山手線のように右回り又は左回りで常に巡回運行する
バスのことを教えてくれた

一回乗るとどれだけ乗っても200円、そのほか
600円でフリーパスが買ることが分かった
ひとまず券はそこでは買わず・・

とりあえず金沢駅目の前のあのモニュメントを写真に撮ったりしてみる
一気に観光気分を感じてくる

金沢駅前
人との対比・太い鉄骨に木を貼り付けて、まるで大木だらけで構成されているかのようなデザイン

駅前をブラブラしているとバスの案内所があった
しかし、そこではフリーパスは買えないと言われる

金沢駅近くのホテルに荷物を置いて
観光バスの利用を検討する・・

ホテルでフリーパスが買える場所を聞くと
フロントで代理販売していた

出発は16時前
ホテル「今からいかれるんですか?」
私  「はい、今から行ってきます!(笑)」

なぜホテルの人は「今からいかれるんですか?」といったのか・・
あの時の言い方、表情はわずかだが
本気で今から??と、
とにかくちょっと不思議そうにしているようだった

とにかく、バス停に向かう

最初到達したバス停は観光バスがとまらないバス停だった

続けてそれっぽいバス停を順に見ていく・・
それっぽい停留所を見つけそこに居たら
丁度観光バスが来た!

平日の16時近くということもあり
客は誰も乗っていない

適当に乗って
橋の前で降りる

古そうな無骨な鉄骨造の橋・鉄橋だったのだろうか?
橋の歩道から撮影

橋をわたりつつ風景を楽しむ

橋をわたって最初のバス停から乗って
兼六園(けんろくえん)で降りる

閉門30分前に入った
あと30分しか入園できないというのに
自分の他にも7~8人くらいの人が時を同じくして入っていった

立派に根を張る木
長い時を過ごした石垣・いい感じに木漏れ日と交わる
月とタケル

その隣り合わせに金沢城公園がある
公園というだけあってタダで入れてくれる
※兼六園は有料

そろそろ夕方・「石川門」だったかな?

そこに入るや否や
案内所で「夜はライトアップされる」という情報を得る
出入りできる門は複数あり、
泊まるホテルから歩いて行ける範囲に別の門が存在することが分かった

すでに夕方近く
城をまじまじと夜まで見ていると
ご飯を食べ損(そこ)ねそうなので、一旦ホテルに帰ることにする

最寄バス停を通過する観光バスには最終便が設定されていた

その時間が18時24分と反対方向は18時28分だったか・・

24分のバスはさっき目の前を通り過ぎるのを見たので
反対回りのバス停で待つ

・・夕方のラッシュで送れているのか、すでに通りすりぎたのか
待てど暮らせどそれらしいバスが来ない

これか・・
ホテルが「今から?」と言ったのは
あの表情が腑(ふ)に落ちる

と・・そこへ、『金沢駅行』のLEDがまぶしい普通のバスが来た

まぁいいか、フリーパスのもとが取れなくても~
と思いつつしびれを切らしてそのバスに乗った

すると、ホテル最寄のバス停に到着できた

降りるとき運転手に一か八か?(ちょっとドキドキ)
「これつかえますか?」とフリーパスを見せてみた
運転手、ひと呼吸置いて「・・、はい、いいですよ」
「ありがとうございました」とそのまま下車

ひと呼吸置いたのは、本当は駄目なんだけど
「まぁいいだろう」ということだったのか、本当に良かったのか、
「つかえます」と言わなかったから本当はだめだったんだろうか

いずれにせよ
フリーパスのもとがとれた!
(ちょっとドキドキ か~ら~の~・・ピースがハマる感覚)

ひとしきり歩いて、少し疲れたので
ホテルで30~40分寝る

19時を回るころ
ホテル近くの市場へ繰り出してみる
※正確には市場の続きにある
 本当は市場の続きでも何でもないかもしれない市場みたいな通り

市場入り口・撮影時刻は16時くらい

※夜に行ったのはこの市場ではない

市場の8割9割の店が夕方には店を閉めるようだった
そんな中、2、3店舗は食事が出来る店として開いていた

店先で20時までの営業と知る。
ライトアップは21時まで・・

ライトアップを先に見に行ってしまうと
金沢の土地でしか食べられないものを逃してしまいそうなので
先に食べていくことにする

生まれて初めて食べる、うに丼
(うに丼は他の地域でも食べられるけど)
うに丼と地酒

どんぶり一杯をいただくのに3500円も出したのは初めてだった

うに丼はたいして大きなどんぶりに入っていない
しかし、ウニの濃厚な味わいのためか
食べ応えはそこそこあった

若干ホロ酔いで、城へ向かう

城門は、門によって昔の状態を忠実に再現出来ている門と
現代風の安っぽい門とがあるようだった

ホテルから近い門は、神社の境内の続きにある

和と洋のコラボ画像・コラージュではない

夜ではあるが、ぼんぼりに火がともっていたので神様にご挨拶して
その後城門へ向かう

境内の続きにある城門は見た目には少々安っぽい雰囲気だが・・
ライトアップは十分だった

ライトアップにはそこそこ人が集まるみたいで
僕が到着するころには、どこぞの高校生か?引率付きの
私服の若い学生風の団体がごっそり出てくるところだった

他にも訪れる人は入れ替わり立ち代わり来ているようだ

ライトアップされたお城はなかなか見ごたえがあり
かなりの枚数を撮影した

道路はお堀跡 らしい
ライトの色は数秒で他の色にふわ~っと切り替わる
影と陰影
PS1の天誅忍び凱旋がやりたくなってくる・悪党どもに天誅を食らわせてやりたい
歩いていると一瞬いい感じのアングルを見つけて、激写

そろそろ外に出ないと・・21時になりそう

ライトは演出上、途中で色が変わったり
補助灯を残して一時消えたりを繰り返す

城内のとある下り坂をやや急ぎ足で降りる時
補助灯を残して消えた状態の坂道を一時的に一人歩き続ける時間を過ごす

何となく通常の時間軸とは別次元軸を感じざるを得ない

その時、ふと頭をよぎる・・

この地域でも、人の生き死にが色々あったのだろうか
まぁ当然あるだろうな・・

こんなことを思っていたら
よけいな物を連れて帰りそうだからさっさと意識をニュートラルに戻す

そんなことを思いながら21時までに城門に戻る

その後ホテルへ戻り
ぐっすり寝た

・・・

ぐっすり寝たは寝たのだが、
不思議なほどに過去の眠っていた記憶が様々に思い出された
夢の中で、長年眠っていた様々な記憶が
あれもこれも思い起こされた

なんでこんな色んな記憶を振り返る夢をみたんだろう・・
朝目覚める
“この地域でも、人の生き死にが色々・・”とか思ったのが
トリガーになったのかぁ

そして、
二日目が始まる

朝は食べない、いつも食べない
食べるとお腹の調子が今一つ振るわなくなるので
食べずに出発

金沢から羽咋へ行く電車は本数が大変少ない

ちょっと早い気がしたけど、8時台の電車に乗る

地元の若い学生に囲まれ電車に乗る
若く見られる傾向にあるけど
若い学生に交じっていても、さすがに学生には見えないよねw

9時台には着いたんだったか・・

羽咋駅周辺には何もない・・
いや、ある。しかし無いと言いたいほど無い感じがしてしまう。

そして、だだっ広い田舎街の一部に忽如(こつじょ)として
それが建っていた

だだっ広い水田と川の向こうに見えるコスモアイル

数々の
それはそれは怪しいUFO写真が沢山展示されていた

展示物は映像関連以外ほとんど撮影OK

コスモアイルの中のことは、これから行かれたい人のために
詳しくはリポートしないことにする

が、一つ特筆しておきたい
ここにあるロケットや人工衛星は全部本物なのだ

え?なんで本物?宇宙に行って返ってきたやつ?

いやそうじゃない。

アメリカやソ連(ロシア)はいつも2つ同じものを作る
一つ目がトラブったとき、保険で作っておいた2つ目を本番投入する
というのだ

一つ目でことが上手く運んだら2つ目は残ることになる
そういう事情から“本物”を展示できるというのだ。

矢追さんが描いた絵。右上のピラミッドは宇宙塾の卒業証書にも起用されている

当初の計画では何時間そこにいるか考えてなかった。
食事が出来ると思っていたので午後までそこにいるつもりだった
しかし、多少の食事がとれるとされる外の売店は
閉じたままになっている

見始めてから、どんなに粘っても僕の場合
2時間半が限界だった。
他の人たちは、滞在時間はおよそ30~40分だったと思う
2時間半も居たのなら、相当居座った方だろう

隅々まで見て
時間が余りまくったので
予定よりずっと早く金沢駅へ戻った
※モーゼの墓に行く余裕まではなかった

金沢駅にはお土産屋が軒を連ねる(のきをつらねる)広いスペースが
ある

時間がいっぱいあるのでひとまず何があるのか
じっくり見て回った
じっくり見て回ると足が疲れてくる

・・と、そこに
地酒を300円で少し飲める自販機があった
早速300円いれて飲んでみる

一般に試飲する量とあまり変わらないので
割高感を感じる人もいるかもしれない

お酒が入ると
何か食べたくなってきた

東京在住中、
新宿にあった金沢発「ゴーゴーカレー」という店に
一度だけ行ったことがあった。
一度食べて・・もう来なくていいかな僕は・・
と思っていた

しかし、そこは店舗名に“総本山”と記してあった
総本山と言われてしまっては、
「きっとここでしか味わえない物があるはずだ!」と
ついつい入店してしまった

たしかに、そこでしか味わえない総本山だけのルーがあった
食べ終わったあと
「ゴーゴーカレーはもう行かなくてもいいや」と思ってしまった

総本山を経験してそう思ったのだから許してほしい

お腹もいっぱいになり
帰りの便の出発時刻まで丁度1時間

じっくり下調べした後なので
目星をつけた店を回る

2度目に見て回ると
1度目では見えなかった情報に気が付くようになっている

おかげさまで珍しい土産を色々と見ることが出来た

どこの観光地の土産品も、ほとんどが似たり寄ったり。
酷いところは、同じ商品に「〇〇名物」「〇〇土産」などと
ステッカーを貼り付けてあるだけで、他の地域と全く同じものを
販売するケースもある

そんな中、金沢駅はその土地でしか目にすることはなさそうな
物が多い印象を受けた

また来ようと思った。

以上が、ヤオイズム満喫の全容である

行き当たりばったりのUFOスペシャルと大差ない。

僕の旅にしては珍しく大変充実した旅となった

"ヤオイズム"おススメ!

金沢駅への鈍行を待つ、羽咋駅にて