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最高の幕開け!第1節ニューカッスル戦

はじめに

いやー最高最高。こんなに良い戦いをしたのに特に誰もそこまで取り上げないという。これは中堅の性ですかね。久々に書いていこうと思います。

1.両チームのスターター

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昨季はビッグ6以外で唯一ダブルを食らった苦手意識の高いニューカッスル。ウェストハムはこういう走ってくるチームがあんまり得意じゃない。スピードのあるウィルソンやマクシマンはウェストハムの天敵。そこに届けられるシェルビーもいますから。なんとも憎たらしい布陣。ウェストハムはリンガードの慰留に失敗したため、昨季の終盤ほど攻撃に迫力がないのでは?と巷では言われてるみたいですが、はてさてそれはどうなんでしょうか。今季はそのリンガードに代わり、トップ下には昨シーズン、ベンチからの出場が多かったベンラーマが入ります。他は特に変わらず。

2.ニューカッスルが圧倒 前半1-2


前半はニューカッスルが主導権を握る展開。ウェストハムキラーのカラム・ウィルソンが前線でチャンスを虎視眈々と狙う中、両WBも高い位置を取り、マクシマンがアンカーの位置まで降りてゲームメイク。中盤はシェルビーを残してアルミロンとヘイデンはバイタル近くでプレーする場面も見られた。しかもマクシマンに限ってはウェストハムの中盤のブロック外からドリブルで突っ込んできて単騎でチャンスを作られる場面も。

・失点シーン
先制点はニューカッスル。開始5分での出来事です。
自陣左サイド深くで、スローインの処理を怠ってしまいボールロスト。これをマクシマンに拾われライスとの1対1。左右に揺さぶられクロスを上げさせてしまい、ドーソンとツォウファルの一瞬のスキを狙い前へ出てきた宿敵カラム・ウィルソンに頭で合わせられ失点。ライスの背後にはクレスウェルがカバーリングしていたが、シェルビーがクレスウェルの背後にダイブしてきたので、そちらに気が行ってしまいライスと距離を取ってしまった。

代わってウェストハム。持ち前の中盤のプレッシングでボール奪取。何度かゴール前まで迫ります。そして気になったのはニューカッスルの守備。基本5‐3‐2のまま守備を行いますが、中盤3枚のスライドが間に合わないとこの試合では主にWBの選手が出て行く形を取ります。ニューカッスルのWBは5バックで幅を守るというよりは中盤の守備を補完するような感じになのかな。

前半15分のプレーです。

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ニューカッスルの前線は守→攻のカウンターを狙った前残り。そのためこの場面では中盤のスライドが間に合わず、右WBが出て行きますが、クレスウェルとの距離が空きすぎて自由にプレーできる状況。ここでフォルナルスはニューカッスルのCBを引き付けるランニング。

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フォルナルスがサイドに流れることで相手のCBを食いつかせ、出来たスペースにベンラーマが侵入。フォルナルスは前を向けないものの、横目で作ったスペースに入りこんでくるベンラーマを見るとヒールパス。ニューカッスルはこの5バックの間を埋めるのが遅く、ベンラーマは前向いてドリブルを始めることが出来た。ベンラーマはシェルビーとの1対1をさらりと攻略しクロスを上げるもシュートには至らず。しかしものの2分で同じような展開でウェストハムはゴールを挙げます。

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極端に5バックを中央に寄せるニューカッスル。アントニオがPA内でポストプレーで相手を引き付け、ソウチェクがシェルビーを引きつけるランニング。よって空いたバイタルにベンラーマが移動。利き足とは逆の左足でシュートを打たずにフォルナルスへ。フォルナルスは相手左WBと正対する保持を見せて左に余るクレスウェルへパス。そのクレスウェルのクロスがそのままゴールに吸い込まれウェストハム同点。

ですがニューカッスルの勢いは止められず、両WBどころか中盤の3センターも果敢に攻撃参加。高い位置でウェストハムのこぼれ玉を回収すると左WBのリッチーが大外をオーバーラップしクロスを入れると、右WBのMurpey君が頭で合わせニューカッスル2点目。攻撃に異常なほど枚数をかけてきます。

3.モイーズの粋な修正。後半3‐0

さあ押されに押された前半。少しかかり気味になってたボール保持に落ち着きを取り戻すためにコヴェントリーを入れるのか、2‐1で負けてるものの、相手の攻撃に対応するのが難しかった前半の4バックから5レーンを埋める5バックにして、相手を自陣に引き込み重心を落とすのか。

後半ウェストハムは全体のラインを上げて、前線からのプレッシングの強度を高め、中盤のソウチェクとライスの役回りを逆転。ソウチェクにバランスを取らせ、ライスを中盤のプレストリガーに抜擢します。ソウチェクよりも攻撃性能は劣るものの、ボール奪取力がさらに高いライスを、低い位置まで降りるマクシマンに当てることで前を向かせる時間を奪い、ニューカッスルの前進のきっかけを摘み取り、カウンターの機会を狙います。

そして後半52分、早くもその成果が見られます。

・ウェストハム2点目のシーン

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前線からのプレッシングでニューカッスルのDFラインに長いボールを蹴らせることに成功。ニューカッスルはそのこぼれ球をマクシマンに託しますが、ここには前半まではいなかったライスがこの位置でマクシマンからボールカット。右のボーウェンに展開しこのゴールが生まれます。


ですが、今宵のマクシマンはなかなか止まりません。GKからのフィードをそのまま強引に持ち運び、マーフィー君とのコンビネーションで左サイドを突破されるとクロスを上げられ、あと一歩のところでファビアンスキがナイス飛び出しを見せ何とか防ぎます。マクシマン恐るべし。

ウェストハムも3点目を取りに行きますが、シュートで終わらなければニューカッスルのロングカウンターが発動。マクシマンとウィルソンが前で残っているのでうちのCB(特にドーソン)はこのロングボールの対処にかなり悩まされた。ニューカッスルとの相性の悪さはこの部分なのかなと。
それでもお得意の粘り強さで何とか失点は防ぐウェストハム。

・ウェストハムの3点目のシーン

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1点目と似たような展開。ソウチェクが中盤から上がってきて、PA内はニューカッスルと数的同数。こうなるとやはり大外が空いてくる。ニューカッスルのリッチーも大外のツォウファルに気づくも、ソウチェクのスクリーンで阻まれ、フォルナルスとツォウファルがこれを見逃すことなく上を通すスルーパス。

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ツォウファルが上げた高速クロスに合わせたフリーなアントニオ。GKもボールサイドに寄りまくってるのに関わらず、左ポストに当ててしまうという。ですがこのこぼれ球に反応したフォルナルスがファウルを受けPK獲得。

そしてこのPKもアントニオが外したところをソウチェクが反応。逆転の3点目を決めます。

そしてこの3分後

クリアボールをアントニオが2人相手に収め、ボーウェンに預けた所から出てきた完璧なベンラーマへのスルーパス。アントニオはすぐさまゴール前まで猛然とダッシュ!少し角度は難しかったがパワーで振り切った右足。試合を決める4点目。先ほどは決定機を外した分ここで決めてくれてよかった。

このザ・プレミアリーグの撃ち合いは4‐2でウェストハムの勝利。開幕戦勝利は5年ぶり!敵地で勝ち点3を獲得しました。次回はレスター戦。実質最大のライバルとの戦いになります。もしかしたら今季一番の大熱戦になるかも。ではまた。


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