【兵庫県知事】【石川県知事】同じ維新知事でもこの違い!?

元日に能登半島で起きた大地震、一時能登半島エリアでは大津波警報まで発令され厳戒態勢になりました。
兵庫県北部の沿岸には「津波警報」が発令され、3mの津波が押し寄せてくる可能性が指摘されていました。津波は観測されたものの警報レベルのものは押し寄せてきませんでしたが、避難中にケガをする方がおられるなど、被害の一端はありました。
私は会社にいてそろそろ帰ろうかとしたときでした。社内のブラインドが音を立てて「なんとなく揺れてるな…」程度の感覚でした(会社の所在地は震度3)。

ここからが本題
地震発生時、石川県知事の馳浩は正月休暇で都内にいた。「動こうにも新幹線も飛行機も止まっているので、とりあえず官邸に来た」というのは、私は機転が利いたと考える。
「石川県知事なのに都内に自宅とはどういうことだ?」「ふざけている」など批判するコメントもあったが、少し考えれば彼の経歴などを考えたら都内に自宅があるのも自然なことで、休暇をどう使おうが彼の自由。誤解を恐れず書くならば「幸いにも都内にいて官邸に転がり込んだことで、災害派遣の要請などがスピーディーだった」とは考えられないだろうか。
後に彼は自衛隊のヘリコプターで石川県に戻って、現在は陣頭指揮を執っている。


それに引き換え、呑気なバカがいたことを絶対に忘れてはならない。兵庫県知事にして、関西広域連合「防災担当」齋藤元彦だ。
地震発生後から続く彼のX(旧Twitter)のポストは、どれも「これは県庁に行く気ないな」「なんだか他人事だな」というものばかり。
もちろん、防災関連の会議はあったが、そこに齋藤の姿はなし。その後も続くポストは県庁から届いたと思われる報告を雑多に流したとしかいえない内容。
少なくとも、大きな被害が想定されているときに、自宅なり滞在先に止まるというのは、首長の姿勢としてはアウトだ。休みでもなんでも、突発事態には県庁に駆けつけるのが本筋。全く滞在先を彰かにせず、彼のポストによく出てくるので東灘区に住んでいてそこにいたとしても、被害もなく電車も普通に動いてるのだから1時間もあれば登庁できるし、マイカーでも来れる。休みで酒飲んでいても、家族が送ればいいしそれこそ電車移動でよかったではないか。初動のダメダメっぷりは目も当てられない。

しかし、そこにも幸いな面がある。
そこは防災体制先進県の矜持、県内各地の防災拠点から救援物資の搬出と輸送はちゃんと始まっていた。むしろ「僕、頑張ってるよ」的な承認欲求と自己顕示欲の塊みたいなトップがいない方が、かえってスムーズにことが運んだのは、齋藤にとっても歯痒かっただろう。

石川県知事と兵庫県知事の共通点は、どちらも「自民・維新推薦の1期目」
しかし、石川県知事は元自民党の国会議員で官邸にも顔が利いたことで初動で躓かなかった。一方、維新独裁の大阪府の幹部だった兵庫県知事は、兵庫県出身をアピールしておきながら震災の実体験がないという致命的な欠陥から高みの見物に徹してしまった。休み明け、関西広域連合の会議で挽回すべくあれこれイニシアチブを執って「兵庫県は珠洲市の支援をします」としたところで「津波警報の時はのんびりしてて、ポイント稼げるタイミングは逃さないんだね」と言われるのがオチで、1ミリたりとも挽回できないのが現実だ。

危機管理や対応は、首長の力量や度胸、覚悟が露骨に現れる。兵庫県知事にはそれが備わっていなかったことだけは、大きな収穫といえよう。

当日の地震関連のニュースで、兵庫県知事のマヌケなプランがまたひとつ崩れかねない出来事があったので、回を改めて紹介する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?