金木犀が香るより前に 秋に気づける人でありたい サマーソングにすがったイヤホンなんて 外しちゃって 金木犀が香るより前に 君に気づける僕でありたい ラブソングを辿った恋なんて 忘れちゃってさ
例えば君が ダブルのアイスクリームを 不安定なコーンの上から落としても 僕はあんまり 機転が効かない男だから チョコレートが君に 付かないように抱き寄せることしかできない
寒さと砂嵐がシェルターの無機質な壁を掻き鳴らす音で目が覚める。 40分ほど長い1日は少し余裕のある朝をもたらす。 季節の変わり目を感じる。 昨日まで30℃前後を行き来していたのに急に-80℃まで冷え込む。 ペットボトルは使えない。 すぐに沸騰してしまうから。 しょうがなく圧力鍋のように重々しい水筒に水分を入れる。 1気圧に調整されたゴツゴツの仕事着に着替え、 見た目に反した身軽さでいってきます。 タコみたいな宇宙人なんていない。 見渡す限り岩と赤褐色の土。
君は 太陽のように いや 青空のように いや ひまわりのように いや 君は 君のようで 何かに例えるなんてもったいない。
君が引越しをした 三軒茶屋駅、徒歩15分 三軒茶屋、さんげんぢゃや 濁りすぎていると思った さんけんちゃやは言いにくいか 世田谷線で向かう 走ってもぎりぎり追いつけそうなスピード 23:00、駅に着く 5分遅れると君がいう デニーズの下のセブンイレブン 1番安い歯ブラシを買う 君と一緒にスーパーに寄る 豚とキムチともやしとビール ありがとう、本当に スーパーの横にクレープ屋 テリヤキひとつとシュガーバター クレープなんてたとえ不味くてもうれしい