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電子ドラムとiOS端末を使ったインスタライブについて(1)iRig 2編
電子ドラムを使ったインスタライブの放送を試みる。
昨今はiOS端末用インターフェースも様々な製品が展開され、それに比例して製品の価格も値上がりしている。
読者の中にも「楽器の配信ライブしたいんだけど昔買ったiRigしか持ってないよう(;;)」なんて方がきっといると思われる。
私は貧乏でどうしようもないクズなので、お金をあまり使わずに放送をしたい。できれば持ってるものだけでそれを完了させたい。
結果的に私は旧モデルのiRig 2を使って曲を流しながら自分でトークもしつつ、電子ドラムの音声もインスタライブに載せて放送をする事ができた。まだまだ音量バランスやモニタリングの方法に問題は山積みだが。
というわけでその接続の方法を共有しておく。アップデートがあればその都度更新させて行きたい。
用意したモノ
1.Roland V-Drums HD-3
高校1年生の時から使っているボロ電子ドラムス。今回の主役。
まさかこんなところで活躍する日が来るとは思わなかっ
た。
2.iRig 2
今回のヒロイン。物語で重要な役割を担う。
先輩からの借り物。
3.Macbook Air2019 及びLogic Pro X
今回の敵。こいつの設定と接続順に今回一番手間取らされた。トーク用マイク役。
4.Auxケーブル×4
特筆事項はなし。オスオスのものを4本用意。
今回これの為に100均で2本買い足しました。アホ
5.ステレオミニ2股プラグ
メス2、オス1のもの。今回のキーアイテム。
6.イヤホン
いつも使ってる有線のモノでおk。
7.Sony HDR-MV1
今回のラスボス。
こいつのおかげで解決したと言っても過言ではない。これがない方はイヤホンアウトマイクインが出来る機材(Gt用マルチとか)かクソ長延長ケーブルくんでも可。
8.配信用iOS端末
今回はiPhone XRを使用。インスタライブが出来てそれに準ずる端末ならなんでもOK。但し今回はiOS端末に限るものとして記事を書く。
9.曲用の端末
演奏中にバックで曲を流す為に使用。イヤホンのアウトプット端子がついていればなんでも良い。今回はiPadを使用。
10.ステレオミニ→ステレオ変換プラグ
イヤホンジャックからシールドのあの端子に変換するアダプタと言えばわかりやすいかも。名称間違ってたらごめんなさい。今回は1個でおk。読者の方の必要に応じて何個でもばちこり噛ませてください。
配線の順番
まず大前提として、「曲をバックに流しながらトークも出来つつ、電子ドラムの音を直でインスタライブに入力したい」事が挙げられる。
しかし、iRigで電子ドラムを直で接続するだけでは電子ドラムにはマイクがついてる訳では無いので声は入らない。もちろんいわゆるShureのSM58型のマイクも持ってないので新たにインプット端子にマイクを増設することも叶わない。
なので悩みに悩み抜いた末に、このような設計図を完成させた。
当初の予定はこんな感じ。
正直天才かと思った。思いついた1時間後にはウキウキで最寄りのセリアに不足分の100円Auxケーブルを買いにいった程度には嬉しかったと思う。(往復1時間)
だが、この配線を一回試して発覚したことがある。
iRigのイヤホン出力端子からではiPhoneが音(デバイス)を認識してくれない。よってカメラには生音しか入らない。よくよく考えればわかる話である。
しかもそこからモニター用イヤホンの出力を同時に確保する為にステレオの2股変換プラグも噛ませてるので当然である。
実際に繋げて撮影してみたころ、俺のマイクチェックのための遠慮がちな咳払いと電子ドラムを叩く生音がペシペシ響いただけだった。
リアルに2分くらい頭抱えました。
気を取り直して、新たな解決策を考える。
(ここからが正解の配線順です)
まず、iPhoneにiRig 2を接続。
ブッピガーン
旧仕様(入力の端子がイヤホンジャックになってるモノ)のiRigシリーズはApple純正ステレオミニ→Lightningの変換プラグを噛ませればイヤホンジャックの無いiOS端末でも使用可能。
これでiRig経由で入力した音はiPhoneのビデオ撮影時に外部マイクで撮った音扱いとなり、無事撮影した動画と一緒に録音される。
そして、iRigの外部入力端子に電子ドラムのイヤホンアウトから伸ばしたAuxケーブルを変換プラグをかまして端子をシールドの端子と同じサイズに変換し、ぶち込む。
何故イヤホンアウトなのかと言うと、普通のアウトプットから出力するより安物の機材は(デジタル楽器に詳しいバンドメンバー曰く)イヤホンアウトの方が出力が若干強いらしく、実際に逆にして接続したところ思ってる3倍は電子ドラム側の音量が小さくなってしまったのでイヤホンアウトから出力することをお勧めする。ここら辺はお好みでどうぞ。
残るは自分の声、そして音源、モニター用の出力。
次は電子ドラム側に次々とケーブルを接続していく。
上から順番にインプット端子(2股プラグが刺さっている所)、アウトプット、イヤホンアウト。
一番上のインプットにこれまた昔100均で購入したステレオミニ2股プラグを刺し、入力を分岐させる。片方は音源用のiPadに、
もう片方はLogicを起動させたMacBookにそれぞれAuxケーブルで接続。アウトプットにはモニター用のイヤホンを...ん?
短え...
これでタム回しをしようものならスティックがケーブルに引っかかりイヤホンはお陀仏、アウトプット端子は折れ曲がり、心は砕け、身体は闘争を求め、フロムがアーマードコアの新作を作ってしまう。
かといってケーブル長がクソ長いイヤホンを持っている訳でもない。どうしたものか。
...!!
これがあるじゃないか!
こういった音楽用ビデオカメラには大抵マイクIN、ステレオOUTが付いている。それを利用し、ビデオのインプットにAuxケーブルをドラムのアウトから伸ばし、ビデオのアウトにイヤホンを繋ぐことでマイク付き電子延長ケーブルとさせて頂いた。
ビデオが拾った生音も拾ってしまうが、それはiPhone側に出力されないのでひとまずオッケー。ちょっと演奏し辛かったけどね。
素直にイヤホン延長ケーブルを持っている方はそれで万事解決です。
配線編はひとまず終了。ここからソフト側の簡単な設定に入る。
PCの準備
まずLogicを立ち上げたら新規プロジェクトを作り、オーディオトラックを作成。
この時インプットをMacbook Airの内蔵マイク、アウトプットをOutput 1にしておく。ここら辺は人によってまちまちなので、とにかく内蔵マイクの音をイヤホンジャック経由で出力出来るようにしておくことで大丈夫です。
よく配信ライブされる方であればこれを一つプロジェクトとして保存しとくと取り回しがいいと思います。
これだけでオッケー。これでMacbookで拾った自分の声を電子ドラム経由でiPhoneに入力することが出来る。いわばトーク用マイクをMacにしちゃった!って事ですね。
いざ、配信
当日のベータテストの様子をフルで掲載しておく。
https://youtu.be/E2Dylwb5xsU
(動画の公開設定的にサムネイル表示が無いです。ごめんなさい)
どうだろうか。音源も自分の声も電子ドラムの音もしっかり入っている。
マイクのゲインが少し小さく、話し声が小さくなってしまっているが概ね聴ける範囲だろうか。演奏中も生音が入ってしまっているが、これはMac側でマイクをミュートにするのを忘れてしまっているのに配信後指摘されて気づいたので、今後もう一回行う機会があればオフにして行いたい。
この形態の弱点は、「ドラムの音量と音源の音量の調整が一緒のツマミなので、バランスを取ることが難しい」点である。
iPad側の音量を上げればいいじゃない、と思うかもしれないが、恐らくインプットの分岐プラグのキャパシティ?的な問題で音源の音量を上げすぎるとブチブチとノイズが乗ってしまう事が原因だ。かと言ってドラムの音量を下げようとすると音源の音量も一緒に下がってしまうのでバランスを取る事が出来ない。
これの解決策としては「トークが終わったら分岐プラグを外し、音源のみ繋ぐ事」が考えられる。
また、この他に今回特有の課題として、「モニター用のビデオカメラがしばらく経つと演奏中でもお構いなしに自動スリープに入ってしまい音が途切れる」事。これはビデオ側の設定でも録画してない間の自動スリープはオフに出来ないらしく、早く筆者が延長ケーブルを購入する事が望まれる。
カメラアングルも改善するとコメ読みも大変になるので、そこら辺もまた模索して行きたい。
いかがだっただろうか。
今回備忘録とレポートを兼ねて書き殴ってみたが、これ等の改善点が解決し次第noteに記録に記録していくこととするので、続報を期待されたし。
それでは。
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