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2021/10/31 電音部 1st LIVE -Make Waves- Day2 感想

10月10日から二日間、電音部の初のライブイベントが立川にて行われた。
自分は金銭的に、それとその日に別の予定が入っていたので残念ながら1日目に参加することは叶わなかった。だけど2日目で得た感動、衝撃は本当に他に変え難い、素晴らしいものだったので、是非ここに、感想として残しておきたい。
一応前置きとして、自分はアーカイブを確認していないので細かな齟齬があるかもしれませんが、そこにはどうか目を瞑っていただければと思います……。

開場前 ノベルに全力

まずライブについて話す前に開演前の自分の行動の話から書いていきたい。
実は自分、ライブ当日までノベルを全く読んでいなかった(具体的にいえば前々日にアキバ編 Part2を読んでそこで止まっていた)んですよね…。それで当日の朝まで東京観光に赴くか、それともノベル編を読んで万全の状態でライブに臨むか悩んでいたのだけど、やはりせっかくの1st LIVEを後腐れなく楽しめる状態になりたいと思い、開場前までの午後は少し物販を覗いたあと、立川ステージガーデンに併設されているカフェの方で一頻りノベルを読んでいました。
結果的にシブヤ編 Part4を読み終えたのが15時50分、開場10分前とかなりギリギリ、危なかったあ……。
でもこれが完璧の大正解な選択だったことに、私はライブ中に気づきます。

あとは物販で買ったものについて。自分はエリアでどこが好き〜とかは特になく、強いて言うならばたまのソロ楽曲である「いただきバベル」、同じくソロ楽曲である美々兎の「Do You Even DJ?」がとても好きだったので美々兎とたまのロング缶バッチを一つずつ購入、あとはパンフ、Tシャツ等々を買ったりしました。

開演前 ミミが一番可愛い!

開場して中に入り、席の位置を確認してまず等身大パネルの方へと足を運んだ。
なぜ私たちは、たかがキャラクターが等身大にプリントされたパネルにテンションがバッチバチに上がってしまうのだろうか。整然と並べられた彼女たちを目の前にして「今日は彼女たちの曲を生で聴くことができるんだ…」テンションはすでに最高潮に達した。

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特に美々兎さん。カワイイ系が前面に押し出されたキャラデザインに対して最初は少しあざとさが目立つかな?と感じていたのだけど、等身大で見てみると本当にめちゃめちゃ可愛いです、美々兎さん…。ポップなキャラクターデザインが他の方々と比べても一段と、等身大になったときに映えていたなと感じました。

開演前にはあと一箇所、二階Rブロックの方の廊下に設けられていたコラボのイヤフォン・ヘッドフォンの展示の方も見たりした。
これもコンテンツとしての特色を出しているのだと思うのだけれど、価格が4エリアで差が……、激しい!でも、アザブがクッソ高いヘッドフォンでハラジュクが比較的安価なイヤホンというのは全く理解ができるし、むしろこういう風にコンセプトを大事にした商品展開はかなり嬉しい。
因みに今自分が買おうとしているのはハラジュクのイヤホンかな。有線で外出時に使う〜みたいなことはあまりないと思うけれど、何よりミントグリーンのカラーがすごく良い。ただ最近愛用していた無線のヘッドフォンの調子が最近悪いので、この機会に変えるのもアリかもしれないです。

1st Waves アザブエリア 私、灰島の女になります

そして17:00、待ちに待ったライブが開演された。
まずハナを飾ったのはアザブエリア、そして最初の曲は『MUSIC IS MAGIC』。
絢爛かつ可愛らしさもある衣装を身に纏った小宮有紗さんとダンス部の方々が現れて私の心はまたもや最高潮へと達した。
この曲、BPMも低く90年代アイドルソングを想起させるような曲なのだけど、最初ということもあって徐々にボルテージが上がっていくような心地よさがあってすごく良かった。また、橙色と白を基調とした煌めくようなライト演出もまた華やかさを演出していて、ライブ会場の中に暖かい空気が流れていたのを思い出せる。
そして演出といえばやっぱり、ミラーボール回り始めたのはシンプルながらすごく嬉しかったでしたね…。いやあ、あれは本当にすごく良かったあ。歌詞に沿った演出をぶつけてくれて、演者の方々も歌唱しながら振り付けを踊ってくれて、ノベルに沿った内容ですごく良かったです。

そして次、私にとっては大問題の次の曲です。澁谷梓希…いや、灰島銀華様による『Haiiro no kokoro』………。
まず本当に歌がお上手。ゆったりとしたグルーヴの楽曲の上に乗る澁谷さんのしっとりとした生の声は音源で聴くよりもセクシーに聞こえた。またラスサビのライブアレンジも格好良くてとても印象に残っていますね。
そして前曲でもそれはあったのだけど、ノベルを読んだことで曲への解像度が上がるって本当なんですね…。澁谷さんの装いがシックな色合いで固めながらも下はフワリと華やかなスカートというのも、銀華が男装をしていることと、彼女が作中でこの曲を歌唱しているときの回想に繋がりうおおおおお、と。いやあ、凄かった。
そして澁谷さん、ファンサをめちゃめちゃしてくれていたのが本当にすごく良かった。しかもそのファンサの方法も、時にさりげなく視線を客席の方に向けたり、あるいは回っている配信用のカメラに対して近づき格好をつけたり、はたまた最前列の客に対して手を差し伸べるように伸ばしたり……その一挙手一投足があまりに完璧で、ライブの時の澁谷さんの姿はまさに灰島銀華とリンクしていたと言っても全く過言では無かったです。
それで私、なんと銀華様と目が合ったんですよ!!それはもうばっちりと!!
銀華様が私なんかの方を見てくれるなんて、そんな……その瞬間に心奪われてしまいました……私、#灰島の女になります……。
ってなりました。いや、それが偶然だったり、自分の勘違いの可能性があったとしても演者の方に見ていただけるというのはめちゃめちゃ嬉しいですね。
という訳で無事に灰島さんの虜となってしまった私。因みに先と同じ現象があと二回ほど発生します。もう少し言えばライブ後に銀華様のロング頑バッジを追加購入することになります。

そしてアザブソロパート最後を飾ったのは『いただきバベル』。もう言わずと知れたどアンセムで気分は否が応でもブチ上がります。高速クラップとか客席側の一体感もとても気持ちよかった。
電音部のライブ、やっぱり低音と刻まれるビートを全身に浴びることを期待して行ったところは絶対にあるんですよね。それを完璧に叶えてくれるいただきバベルは最高という他ありません。
それに秋奈さん、声がめちゃめちゃに良い。早めのBPMに乗る彼女の生ラップは聞いていてとても楽しかったですね…。
そしてここでやっと触れるんですけどアザブのダンス部の振り付けもかなり良い。vogue系の女性的でありながら力強さのあるダンスジャンルで高尚さを見せつけながら、いただきバベルの時はかなり格好良い振り付けを見せつけてくる。めちゃめちゃカッコ良かったなあ…。

そして1st Wavesトリのユニット曲は『Love me harder』。結構最近の楽曲から選ばれてかなり驚いた。
ゆったりとしたテンポにセクシーな歌声が乗せられる、かなり高尚度の強い曲で高まっていた心が洗われていく。しかしながら再び銀華様と目があってしまった、しかも今度は二階席にいる自分に語りかけるように手を伸ばしながら……。
この瞬間に私は一時の#灰島の女ではなく、心から彼女のことを好きになってしまった。灰島銀華様、本当に罪深い方だ…。

2nd Waves シブヤエリア 帝音シブヤ最強!

2nd Wavesが幕を開け、最初に聞こえてきたのはワッホイのさえずり。そしてステージ上のディスプレイに現れた一人のタイガーとともに始まる『JUNGLE WAHHOI』。どうやら私はいつの間にかコンクリートジャングルの中に迷い込んでしまったらしい。
この曲、私めちゃめちゃ好きです。1日目にこの曲がセトリに組み込まれていたことは知っていたため、今日流れる可能性は少ないだろうな〜と思って来たのだけど流れてくれてめちゃめちゃ嬉しかった。というよりソロ曲は全て両日で変更なしだったぽいですね。
そしてダンス部の方々がメッッッッッチャカッコ良い。ブレイクを多く取り入れたストリート系のダンススタイルで世界観の上のシブヤエリアともマッチしていて、時々ひょうきんな振り付けを挟んでファンキーを見せつけてくるのも「らしさ」があって最高だった。ソロ三曲流れた後のダンスパートに関しても頭抜けてシブヤが好きだな〜という私の感想。シブヤ最強!!

そして次は『ペトリーコールを渡って』。おそらくノベル読了の前と後で最も強く印象が変わった曲でもある。つまり言うと聞くのが本当に辛くなる……瀬戸海月さん、本当に……。
妹である零奈との確執、鳳凰火凛に対する執念。それにセトリを前もって組み上げて行うという彼女のDJスタイルを貫こうとする意思。様々な感情が歌詞に渦巻くこの曲にやられながらも、でも心地よいビートに体が動いてしまうという何とも体と心が噛み合わない状態にずっとなっていたりした。

シブヤソロラストを飾るのは鳳凰火凛ソロでアンセム『Shining Lights』。当然ながら会場も私もブチ上がった。
純粋にPSYQUIさんのトラックが最高に気持ち良く、それを全身に浴びたとなればそれはそれは体が勝手に動き始めてしまうこと必至という感じであった。
それに健屋さんの煽り方もかなり上手に感じた。キャラクターになりきるというよりは、純粋にその場を盛り上げていくような雰囲気で、ところどころでアレンジを利かせていたのも生ならではの嬉しさがあった。
Vtuberの方々がライブに出演されるということで一体どういう風に現れるのか、正直なところ期待と不安半々という思いでシブヤに臨んだのだが、全くの杞憂だった。確かにディスプレイ上ということもあって演者の方に動きの制約はかなりあったものの、その分ダンス部がステージ上をしっかり盛り上げていてあまり違和感というのは感じずに楽しむことができたように思える。

そしてダンスパート後のユニット曲は『Let Me Know』、これまた良い曲でドロップにガッツリ頭を振っていた。
ただ本当に、本当に曲が流れているときに声を出したり、その場で飛び跳ねたりしてはいけないのがシンプルに苦行だ。十分に楽しめましたけど、次のライブの時は解禁されることを切に願います。本当に、お願いします……!

3rd Waves ハラジュクエリア ハロウィンはお菓子よりもミミの電脳ロリポップ!

ここからは3rd Waves でハラジュクエリア、最初を飾ったのは紫杏のソロ曲である『good night baby』。
ハラジュクエリア、まず特筆したいことはそのライブ衣装の可愛らしさ。フワフワでファンシー、まさにカワイイを集めたようなハラジュクの衣装はエリアの特色を完璧に表していてとても印象的だ。やはりファッションのハラジュクという雰囲気をまざまざと感じさせる、ビジュアルで殴ってくる良さがあった。
紫杏の演者さんである長谷川玲奈さんがステージ上に上がった時もその可愛らしさが一際目を引いた。その上で紫杏らしい落ち着いた、でも芯はしっかり通っている歌声に耳を傾けながら体を揺らす。曲が比較的穏やかで、直前のLet Me Knowがかなり治安悪めの曲だったこともあってとても心地よい時間だった。

次は『Chick Chick love♡』。もう純粋に良い曲。カワイイですよね…本当に。
ここでは演者である大森日雅さんのパフォーマンスが輝いていた。まるでそこに雛がいるような感覚に襲われるほどに所作一つ一つが自然で、加えて声もとても可愛らしく素敵、キャラクターコンテンツとして完璧な立ち回りをされていて感激してしまった。

そしてハラジュクソロのラスト、それは…みんなのドアンセム『電脳ロリポップ』!
ここまで来たときには既に「ああ、ソロ曲に関しては1日目と同じ楽曲なのか」と解っていたため準備は出来ていた。出来ていたのだけど………やっぱり流れてくれるとめちゃめちゃ嬉しくなってしまって、最高潮だと思っていたテンションが振り切れて限界を超えてしまった。
またここでの小坂井さんもとても輝いていた。特に曲の冒頭での「みんな〜〜!ハロウィンはお菓子じゃなくて、ミミのロリポップの方が嬉しいわよね〜〜〜!!」(意訳)という時期を絡めた口上に、紛れもなくそこに「美々兎」を感じて嬉しくなってしまった。
その後も大好きなテンションアゲアゲ電波ソングで体を揺らしペンライトも振って振って……。最高に気持ちの良い時間だった。

3rd Wavesのユニット曲はYunomiのバッチバチな一曲で『Hyper Bass』。当然の気持ちよさ、どうあがいても体が勝手に動き出してしまう。
これも1日目に流れていて、加えて前2ユニットの曲がどちらも1日目のセトリに組まれていなかった曲だったので直前まで「これは流れない可能性が高いなあ…」と高を括っていたのだけど、まさかまさかのHyper Bassは続投。本当にありがとうございます。
やっぱりドロップが最高ですね…低音ガッツリ効いた上での囁きはいぱあべいす。ライブでマイクを通さなければいけないということもあって若干囁き具合は小さかったもののパフォーマンス含めて見ればそんなこと全くの些事。とても楽しく最後までノることができました。

4th Waves アキバエリア この場所で 踊り続けよう

そして4th Waves、最初は天音みほさんによる『Mani Mani』。良い、良い。
アキバで最初に目についたのはダンス部の方々の衣装。なんと全員が制服モチーフの衣装だったことに最めちゃめちゃビックリしたという記憶が鮮明に残っている。
けれどこれも「アキバはオタク文化に特化したエリアで、数少ない制服指定の高校である」という設定準拠の衣装であるということを思い出し、このライブの細心に感服した。いやあ、凄いですよ電音部。
閑話休題。Mani Maniで特筆すべきなのはやはり天音さんの歌唱力か。Mani Maniは「ペトリコールを渡って」や「Haiiro no kokoro」と似た、歌の部分にかなり比重が置かれた曲だと自分は認識していて、しかしその壁をいとも簡単に天音さんは超えてしまった。透き通るような、しかししっかりと胸に響くようなとても綺麗な生の歌声がビートに乗せられて自分たちのもとへと届く。ライブの良さをひしひしと感じられたステージだった。

次は堀越せなさんによる『アイドル狂戦士』。電脳ロリポップに引けを取らない電音部屈指の電波ソングで私の心は再び限界を振りきり超えてしまった。
シンプルに私が好きな曲なんですよね、アイドル狂戦士。高速BPMに乗せてトンチキな歌詞が流れていく電波ソングの類が元々めちゃめちゃ好きで、その中でも狂戦士はサビ前のシャウト、そしてラスサビでの転調等々が良すぎて元々無限リピ御用達の曲だった。
そんなこともあって曲が流れた瞬間からめちゃめちゃ盛り上がっていた自分。更にそこに堀越さんによる、煽りや「二階席のみんなも見えてるぞ〜!」と二番目のサビ前シャウトのアレンジが加わって最っっっっ高の時間だった。楽しかった〜〜〜〜!

そしてアキバソロラストは当然、蔀祐佳さんによる「Favorite Days」。これこそまさに、ノベルを経たことで真髄を見せてもらえた曲だったように感じた。
零奈が離れてしまった姉を想い、自分に出来る音楽を続けることでいつか再び会えると信じて作った、彼女の初めてのオリジナルトラック。kzさんによる軽快かつ透明な音楽に乗せて運ばれるその歌詞はノベルを読み終えた直後の自分には格別で、聴いているうちに段々と心に何か強い思いが芽生えるのを感じた。
それに演者さんのパフォーマンスも含めたステージ演出がニクい。蔀さんの「主人公的」としか言いようがないオーラにオレンジ、白を基調とした光の演出。そして「MUSIC IS MAGIC」と同様にミラーボールを回された日にはもう言うことはない。文句なしに素晴らしいステージでした。
そしてこの二曲の演出上での類似、歌詞やイメージカラーに関して元々似通っていたというのもあるだろうけれど、パンフレットに「MUSIC IS MAGIC は電音部で最初にレコーディングされた楽曲だった」という話が書かれていて、そういうことだったのか……となったりしました。

そして4th Waves最後は「pop enemy」!これも自分、すごく好きな楽曲です。
ラップ調の歌、ドロップに挟まれる声ネタ、「ドーンだYO!」諸々…。アキバエリア全体でもかなり好きな曲が披露されたのは本当に嬉しかった。パフォーマンスも可愛らしくて楽しい!体を揺らしながら楽しめる良きステージでした。

Final Waves 「「「歪」」」 そして バトン

そして始まるFinal Waves。初めはハラジュクエリアからで『悪魔のララバイ』。
この曲はまだ「Hyper Bass」くらいしか電音部の楽曲を認知していなかった頃に聴き、電音部を追いかけるキッカケになった思い出深い曲というわけで、当然曲が始まったときから盛り上がってしまった。
この曲の好きなところ、それは可愛らしいイントロから始まってドロップで低音バッチバチ治安悪々音楽に早変わりするところ。ハラジュクのコンセプトである「二面性」をまざまざと示してくるこの楽曲をまさかライブで聴けるとは……本当に嬉しい限りです。
そしてやっぱり衣装が素敵だ。ふわふわな装いの演者さんたちが揃ったステージは可愛らしく、だからこそ治安の悪さ際立つ光の演出が映える。良いステージだったな……。

と、曲が終わったかと思えばステージ全体が暗転。何やら異様な雰囲気が会場の中にたちこめていく。
そして始まるノイズのようなエフェクトの入った、明らかに不穏なイントロ。なんだなんだと会場内にどよめきが駆け巡る。
かく言う自分も動揺というか、まだハラジュクのコンセプトREMIX CDを聴けていなかったこともあって「もしかして、楽曲網羅し忘れていたのか…?」と不安になっていたのだけど、周りも一様に眉を潜めるような、はたまた興奮を抑えきれないといった様子で、これが完全にサプライズであることを確信する。
そして始まった歌唱パート。「Hyper Bass」を彷彿とさせるような抑揚の小さな、囁くような声が聞こえてくる。光の乏しいステージも相まって明らかに不穏な空気になっていった。
そして次に聞こえてきたのは美々兎の高速歌唱パート、やっぱり元気な美々兎の声は良いですね、一瞬心に明るさを取り戻してくれた。一瞬。ただ明らかに裏で流れる音が歪、歪。
そして始まる「Stay / Move?」ドロップ。ここで確信する。この曲ヤバい、と。
演者の方々が手を振るような振り付けで観客を先導してくれていたが、サプライズでの新曲パフォーマンスと明らかに異様で治安の悪い音楽、そして加速する光でのステージ演出に既に客席の人々は自分含め脳がパンクしてしまっていて、ただただ促されるままに腕を動かす宗教と化してしまっていた。楽しい。
本当にライト演出が過多というほかないほど激しいもので今でもその時の衝撃が忘れられない。特に後半にあるノイズエフェクトマシマシで入るドロップでの赤と青の光を高速で明滅させる殆どポリゴンショックのような、客の目を壊す気概に満ちた演出。あれは現地でしか感じられない狂気の激流に満ちていましたね、最高でした。

このサプライズ披露された『Distortion』、サブスク配信されたので歌詞を確認してみると、裏の音楽とは全くの正反対にそのフレーズ一つ一つは可愛らしく、また美々兎たちシブヤエリアの想いが込められたとても良い歌詞で、まさにトラックと歌詞で「二面性」を引き出した曲ということで……うん、凄まじい。これをライブで味わえたのは本当に、電音部を追っていく中で掛け替えのない僥倖という他ないと感じました。

さて、そんな衝撃を全身で浴びた次の曲はアザブの『Where Is The Love』。アザブらしさを象徴するような高尚な音楽でスラム街と化していた心の治安が浄化され、一帯には煌びやかなビル群が建ち並び始める。
アザブ、やはり声が良い。またここでも澁谷さんのファンサが光っていた。カメラ目線も欠かさず、視線を二階の客席にも移してくださって……、銀華様、本当に……。
Distortionの余韻を心地よい充足感で洗い流していく、このセトリの組み方は本当に上手だなあと感じました。

続いてはシブヤエリア、曲は『In my world』。アザブから少しテンションを上げて、ラストのアキバへとつなげていくような一曲。ドロップで小さく体を揺らすのがあまりに心地よかったですね。
そして改めてシブヤダンス部の振付が単純に強い。おそらくVの肉体である演者の方々との兼ね合いがあったのだろうがステージ中を存分に使った上でタイミングで動きを減らし、ステージ中央の演者の方々へと視線を誘導するというのがすごく上手だった。帝音シブヤ最強!

そしてDAY2のトリを飾ったのは『Hand Over』。しかも全ユニット歌唱ver!!
確かにライブを通して少し思っていたところはあった。確かにユニット越境の楽曲がない以上難しいのだろうけど、それでもやっぱりせっかくのライブ、全ユニット集結して一曲歌ってくれてもいいんじゃないか、と。まさか大トリでやってくれるなんて……電音部最高!!!!
『明日から元気出して 走れるようバトン渡すよ』
音楽を通じて人と繋がっていく。音楽に元気をもらい前に進んでいく。
「Hand Over」はノベルを通じて、電音部というコンテンツを通じて表されてきたそんな想いを完璧に表す曲で、本当にライブにきて良かったと感じた。

そしてパフォーマンス後の出演者の皆さんのバトンリレー。ここでもやはり澁谷さんの小芝居が輝いていたが、それは置いておいて。
『ステージからの景色がすごく綺麗で……』
堀越せなさんが確か、こんなことを言っていた。自分はそれを聴いてせなさんがこのライブの中で、「茅野ふたば」というキャラクターを宿して演じてらしたんだと思って本当に感動してしまった。
彼女がステージの上の景色について言及するのはシブヤ編でのSTACKバトルにて。今まで衆目に当てられることが恥ずかしくて観客を見ることができていなかった彼女が己の内と向き合い、初めて素の自分で観客の方を見ることができるようになっていく。
「本当に、いい眺めだったんですね……そっかあ、こんな景色をわたしは忘れちゃってたんですね」
ふたばがライブ後に述べたこのセリフと、せなさんのセリフが完璧にリンクする。それが本当に、私には素晴らしいものに感じました。

終わりに

というわけで感想記事もついに最後まで書ききってしまった。いやあ、こういう風にライブの感想を文字にするというのは初めての経験だったけれど、ライブの余韻のままに文字を書くというのはかなり楽しかった。結果的に文章がかなりごちゃついてしまったのは、まあ愛嬌ということで。
電音部1st Live、本当に楽しかったです。当然機会があればまた行きたい。ただ流石に、一ヶ月後にまた東京遠征は流石にキツいものがあるからサンリオピューロランドの方のイベントには参加できなさそうかな……。
今回のライブではソロ曲に関しては両日で変更がなかったから、次に全替えとかする感じなのかな。『Night Flying』を現地逃すのは絶対に許されないのでちゃんと動向には注視しなければ。
というわけで最高のライブでした!電音部、これからも応援し続けます!!!

という感じで今回の日記(感想記事)は終わり!



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