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ロジック図解実践例題:ポジティブ/ネガティブに注意

少し前に作った「ロジック図解実践例題:ポジティブ/ネガティブに注意」という動画コンテンツのテキスト版を載せておきますね。

たとえば下記のような文章があったとしましょう。

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これをざっくり分解してみると、以下のように3つに分けられそうです。

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そこで、原文をそのまま素直にロジックツリー化してみます。

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一見これで良さそうに見えますが、赤枠を引いた部分をざっと読み比べてみてください。

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何か違和感がありませんか? 微妙に「不揃い」な気がしませんか?

どこが不揃いなのか、その答えの前に「ロジックツリー」は「グループ」構造であるということを確認しておきましょう。

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上図のように親グループの要素それぞれに対して子グループを作る、というぐあいにグループ化を階層的に行うのがロジックツリーです。

ひとつのグループ内は同種の情報に揃っていなければなりません。

そこで赤枠内を見ると・・・

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なんか変だな・・・という違和感を持ってほしいんですよね。

日ごろから「グループ化」をする習慣を持っていると、だんだんわかるようになります。

答えは、ポジティブ/ネガティブ評価の有無です。

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「場当たり的」は通常ネガティブな意味を持つのに対して、上の2つの箱の中にはそういう明らかにネガティブな評価を意味するワードがありません。これが「不揃い」なポイントです。

このロジックツリーは頂点がネガティブな話から始まっているので、1階層目の残る2つの箱にもネガティブ評価が欲しいんですよ。

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というわけで、2階層目の情報も踏まえて1階層目の2つをネガティブ評価に修正しましょう。

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その結果がこちらです。

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↑こう書いておけば、1階層目だけでもだいたいの問題を把握できますね。なお、2個目の「仕事のやり方が安定していない」というのは原文には書かれていませんが、ここは「ベテラン頼み」というよりもこのほうが問題の本質に近そうなので表現を変えました。こんなふうに原文にない表現の工夫が必要なケースも頻繁にあります。

こうした細かな違和感を見つけて修正していくと、複雑な情報もわかりやすく通じるように論理的に整理できるわけです。

ポジティブ/ネガティブというのはよく出てくる概念で、ポジ/ネガのどちらかに揃える、あるいは両者を対比してみせる、などの形で整理することが多いです。これを知っていれば最初から「ん? ネガティブ情報の入ってない箱があるな・・・」と短時間で気がつけます。

以下の3点を教訓として、今回の例題を締めくくります。

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以上。動画で見たい方はこちらでどうぞ↓


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