ロジック図解入門 vol.5 入れ替え可能なラベルは不可
ロジック図解入門その5、「入れ替え可能なラベルは不可」 です(動画版もあります)。
ラベルをつけるときに非常に多い、誰でもやってしまう失敗なのですが、これがほとんど知られていません。逆に、知ってさえいれば防げます。
ラベリングの失敗事例(その1)
まずはある失敗例を見ましょう。
「ABCシステム」というなんらかのITソリューションの特徴を3行にまとめた資料です。(文中の固有名詞はすべて仮名であり実在しません)
簡単、手軽、高速動作という3つのラベルがついていますが、実はちょっとした問題があります。それは何でしょうか? 実は本文(シンプルな設計~とか、Zクラウド~の部分)を読まずにラベルだけでわかる問題です
意味が似ているラベルに気をつけろ
意味が似ているラベルには注意が必要です。
この例の場合、「簡単」と「手軽」は似てますよね? こういうものが出てきたら要注意です。
試しにこの2つを入れ替えて「手軽」→「簡単」の順にしてみましょう。特に違和感なく読めてしまいます。こういう「入れ替え可能なラベル」は役に立たないのです。
本文と合わせて比べてみるとこのとおり。
本文中に「簡単」という言葉を含めてみると、ほぼ同じ意味のままそれを「手軽」に書き換えられますね。したがって、「簡単」「手軽」は同じ意味である、区別できない、と考える必要があります。
入れ替えできないラベルを選ぶこと!
したがって、ラベルは「入れ替えできない」ものを選ばなければなりません。たとえば下記のように変えると明らかに入れ替えできないので、これなら大丈夫です。
大事なのはそれだけです。「入れ替えできないラベル」をつけるように気をつけてください。
ラベリング失敗事例(その2)
では、もうひとつの失敗事例も考えましょう。
ある会社の紹介文ですが、どのラベルが問題でしょうか?
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