ロジック図解入門 vol.4 定型パターンを応用しよう
ロジック図解入門の新作動画を公開しましたので、コンテンツのテキスト+画像版を載せておきます。簡単に言うと「機能+効果」「目的と手段」「事実・解釈・方針」のようなよく使うパターンはあらかじめ知っておこうね、というだけの話です。
以下、本題です。ロジック図解の講座をやっているとよく受ける質問にこういうものがあります。
どうしてか、というとおそらくその原因の多くは
定型パターンの知識不足
というところにあるんですよ。
定型パターンというのは「セットで使われる言葉の組み合わせ」と思ってもらえばよく、簡単な例としては下記のようなものがあります。
セットで使われるというのは「構造がある」ということで、上図では時系列や対照/対照構造の例を出しています。
もともと、図解をしようとする前の文章の段階ですでに構造のあるものとないものがあります。
たとえば下記文例1と文例2はどちらも言っていることはほぼ同じですが、文例1には構造があり、2にはありません。
文例1のほうは構造がわかりやすい書き方をしているので、簡単にロジック図解化できます。
しかし文例2のほうは「情報が錯綜している」「グループ名がない」などの理由で構造を発見しづらいのいで、「これ、機能と効果じゃねーの?」と自分で気づけなければいけないわけです。
「気づく」といってもそれはそのパターンを既に知っているのでなければ無理なんですね。
ですから、よくある定型パターンはあらかじめ知っておきたいわけです。
ただ、これらについて「外国語のようなもの」とありますが、実際に使えるようになるには結構な壁があります。
なぜ「外国語のようなもの」なのかというと、まったく知らない言葉は(当然)思い出せないし、知っていても普段使っていないと肝心な時に思い出せないからです。3つ目に、英語でもたとえば簡単な単語を組み合わせた熟語が特殊な意味を持ったりすることがあるように、単語は知っていてもそれをパターンとして理解していないと役に立たないからです。
これらの壁を超えるために、知らないことはまず「知る」、そのうえで「使う」必要がありますが、使うときには「図解する」のが効果的です。
といっても「パターンとしての理解」と「図解する」の間に何の関係があるのか、ピンと来ないかもしれないので補足しておくと、つまり図解すればパターンが「見える」からです。
下記の文例1は「機能」と「効果」という用語を使って構造がわかりやすい形に書かれた分ですが、それでも「文章」ではほかの言葉に埋もれてしまってパターンが目立ちません。それが、ロジック図解化すればパターンの部分が目立つので記憶に残りやすくなります。
というわけで、定型パターンは必要な時にすぐに使えるようにあらかじめ知っておきましょう。職種・業種を問わず共通の頻出パターンについては、開米の書籍・メルマガ・Web記事や動画などをぜひ見てください。
その他の(職種・業種に特有の)ものについては残念ながら教科書のように使える参考事例はほとんどないので、その場合はご相談ください。かる~くtwitterでリプライをくれるだけでお答えできる場合もあります。
そうやって相談をいただくと私にとっては新しいパターンを発見する機会に
なって、それは私の仕事にも社会的にも役立ちますから、たとえば私が
記事を書いたり動画を作ったりするとそこからノウハウを学んで助かる
人も多いので、遠慮なくどうぞ。
以上! 動画で見たい方はこちらでどうぞ↓
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