見出し画像

文章の多様性がロジックの邪魔になる

論理的に文章を書くのが苦手です、という悩みをよく聞きますが、実は「文章」というのはそもそも「ロジックを伝えるのには不向きな手段」だということはあまり知られていないようです。

たとえば「幕府が大名に沿岸警備を命じた」という文を例に考えてみましょう。
この内容を文章で書くと少なくとも4種類の書き方があります。しかし図解すれば下記の1種類しか書きようがありません。

画像1

もちろん、図解でも色を変えるとかフォントを変えるとかアイコンをつけるといったバリエーションは作れますが、配置については「幕府・命令・大名」の順に並べる以外に書きようがないわけです。その「配置」を文章では自由に変えることができます。ご覧の通り、文字を色分けして見るとその差が一目瞭然ですね。

画像2

このように「文章では多様な表現が可能である」ということが、文学を書くときはメリットになりますが、ロジックを表現しようとするとデメリットになります。

現代では「ロジック」を伝えなければいけない場面が激増しているので、文章ではなく図解を使う必要性もまた激増しているわけです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?