「止める蹴る」 について考える

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「止める蹴る」

先日、Twitterで中村憲剛選手のリハビリの動画が流れてきました。

二方向からのパスを止めて90°の方向にパスをする練習です。コントロールの際、ボールに全く回転が掛かってないあたりがめちゃくちゃ上手いです。

そんな中村憲剛選手の練習を見て「止める蹴る」って改めてどうすれば上手くいくのかを考えました。これについては色々な人が意見を述べていると思いますが、考えていこうと思います。

「止める蹴る」における意識の重要性

サッカーにおいて、ボールをもらった時パスをするまでが一連のプレーとして考えられます。「止める蹴る」というプレーを一つのまとまりとして意識してプレーしないと僕の場合は必ずプレーにズレが生じます。「ああ、なんか今日ボールが止まんないな」という日があったりするんですが、そういう時は大概ボールを「止める」ことに意識がいきすぎて、次のプレー判断まで想定できていないです。「止める」という動作をした後に「蹴る」という動作をするという感じでこの2つを別個に考えると、プレースピードとクオリティが低下すると感じています。この中村憲剛選手の練習の場合、出す方向は決まっていて、次のプレーまで想定することができているのでスムーズにプレーが流れているのだと思います。もちろん基本技術がえげつないってのもありますが笑 意識の持ちようでプレークオリティが変わってくると考えます。

コントロールオリエンタード

最近色々なところで聞くようになった言葉です。スペイン語で意味は、

方向付けされたコントロール

という意味です。Orientadoで方向付けされたという意味があります。ボールを意図的に方向付けしてコントロールして次のプレーにつなげるという感じです。

クロースが物凄く上手いです。相手の矢印の強さを利用してコントロールで勝負をつける。クロースのプレーを見ると、「止める蹴る」といった言葉よりも、「運ぶ蹴る」という言葉の方がしっくりきます。「止める蹴る」はどちらかというと、相手の矢印に対して素早くプレーを行うことで時間的解決を図ろうとするプレーです。一方、「運ぶ蹴る」だと、相手の矢印を折って運び出してパスをするような空間的解決を図ろうとするプレーです。「運ぶ蹴る」のプレーだと、些細な身体の向きで相手に対して間違った道筋を見せることも可能です。右に行く感じの身体の向きだけど、相手がそれを予測したら左に行くといった、クロースのプレーのようなことをすることができます。ただ、このプレーも根本にはボールを「意図したところに止める」ことが必要であるので、大枠で考えると「止める蹴る」ではないのかなと思います。

コントロールオリエンタードは長いんで、「運ぶ蹴る」割と良いと思いました。笑

どちらのプレーが有益か

結論から言うと、状況によってどちらの方がいいかは変わってくると思います。相手のプレスの強度やプレスをかけてくる位置、前向きか後ろ向きか、周囲のプレイヤーの距離間など、いろいろな要素によって決定されると思います。なので、どちらも出来ることに越したことはないと思います。

まとめ

「止める蹴る」というプレーについて考えてきましたが、やはり一番大切な技術だなと痛感しました。動作を分けて考えるのではなく、一連の動作として意識することが重要であると考えます。

最後に、、、

僕はこの「止める蹴る」や「運ぶ蹴る」プレーに一番こだわりを持ってやってきました。jリーグが再開したらその部分を見ていただけると幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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