エンターテインメントは誰のために?

茨城県で行われる予定だった音楽フェスであるROCK In JAPAN FESTIVAL2021の中止が決定した。今年は水戸ホーリーホックとコラボも予定されていたし、エンタメの一つであるスポーツをやっている身としては他人事のように思えなかった。

ロッキンを楽しみにしていた観客、歌手、何ヶ月も前から準備していたであろう運営者等中止によって被害を受ける人たち。簡単にはい中止にしましたで終わっていいのだろうか。


フットボールの世界においては、日本では様々な制約下で試合が行われる中、ヨーロッパはまるで異世界のように凄まじい熱量と輝きを放っていた。会場によって人数の違いはあれど、大きな声で歓喜し、涙を流し、怒り、感情を爆発させる。世界の最高峰の選手たちが約1年半に渡る無観客の、エンタメとしては無価値なフットボールをやってきて、シーズンの最後に観客がいつも通り入った熱気のあるスタジアムで共に感情を分かち合う。これぞフットボール、これぞエンターテインメントだというモノが画面越しでも伝わってくる。


僕は、自分が大学生以前に観に行っていたJリーグのような非日常的空間を味わいたいと思った。そういう意味でもプロになれたことは嬉しかった。でも自分がプロになってからそういう試合をピッチで経験することが出来ていない。声が聞こえないほどの歓声、点が少ないスポーツだからこその点が入った時の異常な興奮と歓喜を観ている側から観られる側になったからこそ感じたい。

エンタメは運営者がいて、プレイヤーがいて、観客がいてこそ成立する。運営者かプレイヤーがいなければ興行は行われないが、熱狂する観客がいなければエモーショナルな雰囲気は現れない。声の出せない観客ほど辛いものはない。

僕は歌手がライブなどで歌ってる時に、客席が映し出されて知らない人同士が肩を組んで歌って創り上げる空間が好きです。自分がやろうとは思わないのだけれど笑

フットボールも然りで、本当に嬉しい時は知らない人とハイタッチしたり共に叫んだりしてると思います。そんな空間を僕は観られる側から見てみたい。

1番初めに書いたnoteで、スポーツはなくても困らないけど人生に充実感を与える価値のあるものだと言った。ユーロを見てるとそんな言葉がぴったり当てはまる。みんなスタジアムで感情を出して充実してる様子がうかがえるから。

なぜエンタメは存在しているのか。再考するべきではないか。

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