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日商簿記1級(工業簿記・原価計算)原価計算の種類はいくつある?Vol.1

今回は日商簿記1級の原価計算について解説します。

原価計算の種類っていくつあるの?

まず一つ目の分類ですが、

原価計算は「複式簿記と結合して経常的に行われるかどうか」という

観点から原価計算制度特殊原価調査に分類されます。

①原価計算制度
 原価計算制度とは、複式簿記と結合して常時継続的に行われ、財務会計目的と経常的目的(利益管理および原価管理)に役立てる原価計算のことです。

②特殊原価調査
 特殊原価調査とは、複式簿記とは分離して必要に応じて臨時断片的に行われ、臨時的目的(経営意思決定)に役立てる原価計算のことです。


次に、原価計算制度は、さらに「原価算定の時点」という観点から実際原価計算標準原価計算に分類されます。

①実際原価計算
 
実際原価計算は、製品の製造を行ったあとに、実際に製品の製造にかかった原価(実際原価)を計算する方法です。

②標準原価計算
 標準原価計算は、あらかじめ目標となる原価(原価標準)を定め、原価標準をもとに製品の原価(標準原価)を計算し、実際原価との差額を分析する方法です。



なお、日商簿記1級の本試験では、工業簿記で財務会計、原価管理で管理会計を目的とした問題が出題されます。



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