コストカット経済の終わり
政府について文句のある人は多いだろう。私だって言いたいことはある。
インボイス、電子帳簿保存法、最低賃金の増加など中小企業を混乱させることが多く、また税制改正の内容もイマイチな感じになった。そんな中、政治資金の話まで出てきて政府への不信感は爆増している。
ただ政府への不信感があっても全てが悪いことを言っているわけではない、政府が言っていることに対して反射的に拒絶するのは間違っている。
最近、私が気にしているのは「コストカット型経済の終わり」という言葉だ。色々な政府の不祥事?で埋もれてしまっているが、このコストカット型経済の終わりというのは本質的で、中小企業が本格的に取り組まなければいけないものだと思っている。
コストカット型経済とは、売上を上げるために投資をするというのではなく、コストをカットすることにより、利益を出す経営の仕方である。
失われた30年の経営の仕方はこのコストカット型経済により成り立っていた。デフレ経済ではそうならざるを得なかったのかもしれない。
ただ今の状況は、物価が上がり、人件費が上がり、コストカットでどうにかなるような時代ではなくなってきている。創出された利益は、次の利益のために再投資しなければならない。今までの投資のようにコストをカットするための投資ではなく、より売上を上げるために投資していかなければならない。
どうやれば売上が上がるのかを考えるのはとても難しいし、コストカット型の投資よりもリスクが多い。しかし、これからは真剣に売上を伸ばすためにどうすれな良いか考えないといけない。
利益が出ている会社ほど、先のことを考えて投資すべきである。これからは今までの延長線上のような時代ではない、もっと競争が激しくなっていく。利益が出ている会社は利益が出ているうちに次の一手を考え投資をしていく必要がある。
もちろんうちの事務所もそうである。
新たな収益源を探していたかなければならない。
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