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嫌われもののヒロシ先輩

サークル時代。
超嫌われていた、ヒロシ先輩という人がいた。
三個上で、ほとんど絡んだことがなかった。

「日曜日、暇?悪いんだけど、ヒロシ先輩が趣味のバンドイベントやるらしく、手伝い頼まれたんだけど参加してくれない?まかないくらいのバイト代が出るらしいんだけど。」
バンドなんて興味もないし、そんなの行きたくない。
けど親しい先輩に頼まれたので、断るわけにもいかず、仕方なくOKした。
サークルから4人参加することになった。

ヒロシ先輩のメルアドを聞き、バイトに行く挨拶をした。
すると、「ダセェ格好で来んなよ」とだけきた。
そこは、ありがとうとかよろしくだろうが!と、早くも嫌いになった。

当日。
私は集合時間、遅れないように結構早目に行った。
ヒロシ先輩のバンドメンバーは、「今日はよろしくね~」「お世話になります~」と挨拶してくれる。
なのに、ヒロシ先輩は無言で、こちらもどうしていいか分からなかった。

「あー、水忘れちゃったわー。」
という人がいた。
すると、ヒロシ先輩がこっちを見た。
「おい、お前水買って来れるか?常温だからな。」
「分かりました。」
バイトだから仕方ないけど、まだバイト時間前なのになーと、コンビニ三軒回って見つけた。

無事にイベント終了後。
慣れないバイトにぐったりした。

すると、「今日はありがとうございましたーっ‼️」「とてもいいイベントになりましたーっ‼️」と、バンドメンバーみんながお礼を言って帰る中、ヒロシ先輩は無言で順番にサークルメンバーを睨んで帰っていった。

は?
そこは、挨拶しろよ。
つか、呼んだんだから、お前が一番頭下げろよ。
こっちは慣れない場所に、格好まで気を遣ってきてんだよ!
てか、他の人がそんな感じいいのに、身内のお前のそんな感じ逆に恥ずかしいわ‼️

ヒロシ先輩の意味不明な行動にも関わらず、また次の月に「バイト来れるか?」と聞かれたのは驚いた。
意味なく睨む奴のために、行くわけないだろ‼️

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