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【CL愛知2024 DAY2】ピジョリザカビゴンについて【ピジョットリザードンコントロール】


はじめに

こんにちは!ハヤト @utrutorahayato です。
4月から就職を機に上京、現在は主に東京都でポケモンカードを楽しんでいます。

今回はCL愛知2024にて、デッテゥーさん @pokekaplayerDT と2人で共有し、共にDAY2に進出したデッキ ピジョリザカビゴンを解説します。

一言でいうならば、「LOの素振りを見せながら、ビワやレントラーで消耗させて、最後に隠していたリザードンexで安全に勝負する」デッキです。
現環境では珍しいポケモンの組み合わせですが、環境にかなり刺さった動きをするデッキです。

なお、今回のデッキ構築やプレイング、考え方についての原案はぶりざえもんさんのnote記事です。デッキ構築の変遷や本記事で触れていない採用カードの検討について、非常に参考にさせていただきました。
この記事と一緒にぶりざえもんさんのnoteを読んでくださると、理解がよりしやすいと思います。有料部分に掲載されている最新のリストについては、自分たちの構築とまた違ったアプローチがされており、調整の参考になると思います。是非ご一読ください!
※本記事執筆の許可もぶりざえもんさんから頂いております。寛大な対応をしてくださりありがとうございます。

また、本記事では以下のように定義します。

・ピジョリザ→ピジョットex+リザードンexの構築 ビーダルの有無は問わないです。
・ピジョコン(ピジョットコントロール)→ピジョットexが入った、主にLOを目指す構築 カビゴンの有無は問いませんが、日本で活躍したリストはたいていカビゴン入りなので本記事でもカビゴン入りを想定しています。
・ピジョリザカビゴン→本記事で主に紹介するデッキ カビゴンリザードンと紹介するサイトもありました。

※原案でのデッキ名はピジョットリザードンコントロールですが、海外で流行しているレジエレキが入ったピジョリザ主体のデッキがそう呼ばれていたため、差別化のためにカビゴンをデッキ名につけています。

デッキ選択のきっかけ

シティリーグS3ではピジョットコントロールを持ち込みましたが惨敗。その日からずっとピジョットコントロールにリベンジしたい思いがありました。幸いにもCL愛知への優先権を得られていたため、使用デッキは早々にピジョットコントロールになりました。
そんなある日、ぶりざえもんさんの構築と出会います。
もともとは純正ピジョコンを使用する予定でしたが、練習段階の懸念点として、CL前に流行したルギアとサーナイトとの勝率が悪いことが気になっていました。というのも、既存のピジョコンは主にLOプランを狙いますが、上記の苦手デッキ達はLOから脱出する・LOを許さない術を持っており、加えてピジョコンが一般的に認知されたことで、手の内はバレバレ、時間制限もあって勝つ時はむしろ概ねサイド取り切りでした。それならば、サイドを取りきるプランをメインに据えた構築の方が環境的にも、自分のプレイングにも適していると思いました。
(※サイドをとり切るのであればガチグマexを採用すればいいのですが、サーナイトexやルギアVstarを一撃で倒せない一方、勇気のお守りをつけてもチラチーノ・フワンテで一撃で倒されうることが懸念点でした)
加えて、リザードン入りの構築はCL愛知前までは注目されておらず、相手のプレイングの裏をかいたプレイングによって、上手な相手にも実力差をひっくり返すことができるのではないか?と考えました。
そうした理由からリザードンを入れたデッキの方がいいと判断し、調整を進めました。
実をいうと、CLの2~3日前まではサーナイトデッキと迷っていましたが、直前に体調を崩し、サーナイトデッキを練習する時間が十分に取れなかったこと、そもそも序盤の不安定性や対リザードンの勝率が懸念点となり、ピジョリザカビゴンに決まりました。

CLの1週間前、デッキ調整のために参加した自主大会のMTジムでデッテゥーさんとお会いし、ピジョリザカビゴンで対戦。後にそのデッキに興味を持ってもらったことから、連絡先を交換しました。
そして、CL前日にデッテゥーさんもピジョリザカビゴンを使うと連絡があったため、簡単に使い方を連絡。
2人とも十分な準備はできませんでしたが、DAY1は2人とも通過(デッテゥー8-1、ハヤト7-2)。DAY1後にもまた相談し、DAY2に向けて更に数枚を調整。ネジキの有無を除き、2人で共有したデッキリストをDAY2でも使用しました。

デッキリスト(DAY2 ハヤト使用)

8ca4xY-1WuKm2-xc8K4x  

※DAY1
ロトムV 1⇒ピィ(にぎにぎドロー)
ルミナスエネルギー⇒ボウルタウン
※デッテゥーのDAY2
カウキャ 1⇒ネジキ
(後日デッキ画像およびデッキコードを掲載します)

原案からの変更点ついて

ヒトカゲ(ヒートタックル)

正直、ヒトカゲの種類はなんでもいいです。純正リザードンに比べて、バトル場でスタートすることは少なく、バトル場にいるヒトカゲがそのままワザを使う機会はほとんどありません。
今回は、カビゴンなどLOプランを伏せる・カビゴンloにサイドを取らせるために、最も採用率の高いヒートタックルを1枚、スタジアムを割りたい・HPが高い方がいい場面のためにまるやけのヒトカゲを1枚選択しました。
2枚ともヒートタックルでもいいと思いますが、一応HP70の利点もあるので悩ましいです(ロストのテヴォリューション対策、ゲッコウガexのダブルターボ付きぶんしんれんだをとつげきチョッキでも耐える、ミライドンのアクセルピークを耐える、これはむしろデメリットの時もありますが…)。
個人的な見解だと、このデッキはヒトカゲをベンチに置くタイミングは自分で決めやすいので、その時にどちらを置くのか選択肢がある2種採用の方がいいかな、とも思います。

ロトムV(そくせきじゅうでん) 2枚目 (DAY1ではピィを採用)

ロトムは厚めに採用しました。
ロトムVを一枚だけ採用してサイド落ちする確率は約10%、ヒスイのヘビーボールと同時に落ちるのは1%程度ですが、ロトムVと同時に他のたねポケモンが落ちると困るシーンが目立ちます。特にこのデッキは採用しているポケモンの種類は多い一方で、枚数は少ないため、サイド落ちによってかなり影響されてしまいます。
また、詳しくは後述しますが、じゃんけんでは先攻をとるため、ペパー(≒ヒスイのヘビーボール)に頼らずに、初手のもともと持っていたネストボールでロトムVを置きたいです。
そのため、ロトムVは2枚採用にしました。そのおかげもあってか、大会通して初動にはほとんど困りませんでした。BO1の大会ではこうした安定感も勝率に大きく影響すると思います。
この枠はにぎにぎドローのピィも選択肢になると思います。DAY1は直前に迷ってピィにしましたが、どうせミカルゲはしんどいことに変わりなく、ミカルゲ入のデッキとDAY1で一回しか対戦しなかったため、DAY2ではロトムVの2枚目を採用しました。

ハイパーボール 2枚目

調整当初はネストボール4枚で回していましたが、試合終盤でネストボールが腐り気味だったので、1枚ハイパーボールにしました。
ロトムを持ってこれるカードの枚数はそのままで、レントラー、ピジョットex、リザードンexを持ってこれるカードは多い方がありがたいです
ピジョット軸デッキのボールの枚数は安定性・取れるプランの自由度に影響することから、できるだけ多くしたいです。その一例として、実際の対戦ではピジョットexをスターアルケミーで持ってくることが大半ですが、手札にあるハイパーボールでピジョットを持ってくることで、封印石を温存できると、仮にピジョットが倒されてもスターアルケミーからすぐ反撃の準備ができます。実際にその差で勝つ試合がありました。
ちなみに、コストとしてだいたいピーニャが行ってました。ありがとうピーニャ

ロストスイーパー

主にはルギアのサバイブギプス対策のカードです。ルギアに対する勝率は高くしたいため採用しました。
また、ナンジャモの後、相手の展開を防ぐために、ボウルタウン、ポケストップなどのスタジアムをトラッシュしたい場面が多くあり、その際にマッハサーチから経由して使うことも多かったです。
ちなみに、コストとしてだいたいピーニャがロストに行っていました。ありがとうピーニャ

まけんきチョッキ

もともとは勇気のお守り2枚目でした。
しかし対戦していると、カビゴンに勇気のお守りを必ずしも付けなくてもいいことが分かり、一方でピジョットexとリザードンexを同時に守りたい試合が多いことに気が付きました(特に対ロスギラ・ルギア・サーナイトなど)。
そのため負けん気チョッキは、このデッキのコンセプトにも合致していると考えて採用しました。
ヒーローマントexはたいていピジョットに付けるため、リザードンexにつけておくと、出遅れてしまった試合でで逆転する時に安定感が増します。
終盤にはたいてい効果が切れてしまうため、その点だけは留意すべきですが、ヒーローマントのサイド落ちでも活躍してくれたいぶし銀のカードです。

ルミナスエネルギー(DAY2にて採用)

一番の採用理由はミミッキュも攻撃に参加出来るようにするためです。リザードンの存在を伏せたい序盤にピジョット・レントラー以外のアタッカーがあることで、相手のアクションを促し、ゲームを動かすことが出来ます。
また、このデッキはエネルギー管理が少し難しく、すごいつりざおを使わずにバーニングダークまでたどり着ける点も嬉しいです。
そもそも、初手にエネルギーがあること自体が強いため、エネルギーの総数は多い方がいいです。
(ex.初手でバトル場に出たかがやくリザードンに付ける、ポッポにつけてなかまをよぶ、逃げるエネルギーとしてロトムVとなどにつけておくことで、レントラーがすぐ反撃できるようにする、イーユイexがねたみこがす・フレイムサージを使いやすくなったことで、コントロールに強い要素が増えるなど)

シマボシ

エール団の応援と交換したカードです。
練習段階において、サポートをもどすのは友達手帳で何とかなることが多く、加えて、ポケモンに関してもすごいつりざおで十分なことが大半でした。そこで、ふしぎなアメ・リバーサルエネルギー・すごいつりざおなど本来再利用できないカードを復活させられる(可能性のある)シマボシになりました。
実際、ふしぎなアメがサイド落ちしてしまった試合において、山札の上にアメを戻すことでテヴォリューションケアになり、そのおかげで勝った試合がありました。
なお、対コントロール・LOやLOプランを重く見るのであれば、エール団の応援の方がいいと思います(コイントスの運要素、戻した手帳がビワや野党三姉妹で落とされるために遠回りなプレイングが必要、そもそもコインを投げる時間すら惜しいという理由から)。

ネジキ(デッテゥーがDAY2で、カウンターキャッチャー4枚目と交換して採用)

ポッポが倒されやすい試合(パオジアン・ロストなど)に対して、是が非でもピジョットを立てるためのカードです。
擬似的なボタンとしても使えるほか、リザードンの火力を上げるためにサイドを取らせるカードにもなりうる点から、相手のプレイを上回ることができるカードです。

原案にも採用されているカードの補足説明

ミミッキュ

対リザードンだけに限れば、テヴォリューションの方がいい場面は確かにあるのですが、メタ外や(ミライドン、アルセウス、サーフゴー、ヒスイゾロアークなど)、たまにルギアに使うため採用しました。リザードン相手に時間を稼ぐためだけなら、ミミッキュでも十分に仕事をしてくれます。最初のバトル場に置きやすい点も助かります。正直抜いてもいいんだけど…ってカードです。

ナンジャモ 2枚目

初手の安定札でもあり、サイドを取り始める時に使うサポートのため2枚採用。ミカルゲ下でドローできる点も環境に適しています。このデッキの攻めの始点かつ守りの要でもあるため、1枚のみの採用はしたくないです。

ピーニャ

ほとんどルギア専用カードですが、1枚の有無で相性がかなり変わるカードだと考えて採用しました。
このカードは対ルギアを切るなら抜けるカードですが、クリムゾンヘイズ環境でルギアに大きく不利をとる選択は、デッキ選択の段階において極力避けたいと思っています。

採用候補カード

ピィ(DAY1では採用→ロトムVと交換)

不採用理由はロトムVの項にて説明しています。加えて、ボタンが多くないとすぐワザが使えない点や、にぎにぎドローした後でも結局ロトムVは置くことが多く、そのどちらかがベンチに残ってしまって、終盤の負け筋になりがちだったことが気になりました。

ボウルタウン(DAY1では採用→ルミナスエネルギーと交換)

ポッポ→カビゴン→ヒトカゲをすべて1枚で置けるのは強いのですが、ナンジャモ後に相手に使われてしまうのが気になりました。ポッポを置けるカードとしてできれば採用したかったのですが、ルミナスエネルギーの枠を捻出するため、やむなく採用候補に降格しました。
対戦数が多いなら入れた方がリターンは大きいですし、ロストスイーパー不採用ならポケストップ・ロストシティ・シンオウ神殿を壊せるカードとしての役割があるため、このカードに関しては当分悩みそうです。
変幻環境ではルギアのサバイブギプスの採用率が減り、一方増えるであろうジャミングタワーを壊すために、ロストスイーパーと入れ替えになりそうです。

野党三姉妹

パオジアンとロストに対して勝率が落ちてしまっているため、本当は採用すべきカードです。今大会はリザ・サナ・ルギアを重く見ていて、それらに野党三姉妹が有効でない・使えないことが多く、泣く泣く抜いてしまいました。ビワと散らして1-1にすることも考えられますが、手札にあったときに嬉しい方はどちらか考えると、ビワ二枚目>野党一枚目だと思いました。シティリーグなど、対戦するデッキの種類が多い大会で使う際には入れるべきカードだと思います。

デヴォリューション

対リザードン・パオジアンに選択肢が増えます。この2つのデッキの使用率は高いため、十分に採用する価値はあります。今回はデヴォを絡めたプレイングを練習しておらず、それ以外で勝てるプランを確立していたことから不採用としました。コントロールに強めなゲッコウガ、あとマスカーニャにはないとしんどいかもしれません。また、再戦が発生しやすい大会ルールなら入れた方がいいと思います。

いれかえカートorポケモンいれかえ

ボタン・フトゥー博士を使わずカビゴンを下げられる点でかなりありがたいカードです。カビゴンで時間稼ぎしたはいいものの、逆にカビゴンが邪魔になることは結構置きます。散々迷った結果、対戦相手に不採用なことがバレていなければ不必要と考え、泣く泣く見送りました。実際の試合では、カビゴンに道具をつけず、あえて倒させるなどして対応していました。
採用する場合、ピジョコン偽装のいれかえカートと、レントラー・リザードンexを下げられるポケモンいれかえの二択どちらかは悩むところです。 自分なら回復の有効性がほとんどないと考えて、ポケモンいれかえを採用します。

マナフィ

どうしてもポッポ・ヒトカゲを守りたい場合に欲しいです。
もともとパオジアン・ロストの数は減ると考えていたことや、仮に対戦しても勇気のおまもりやプレイングなどで対応可能な範囲と判断しました。

ハバタクカミ

主な採用理由としてはミカルゲケアです。カウキャ+ハバタクカミで、一回でも3枚ドローを使えれば、ピジョットexを立てる難易度はぐっと下がります。あとは、サーナイトexや、ノココッチを縛って勝つルートも役割として考えられます。とまあ、限定的な使い方になりますが、特性は唯一無二ですし、環境次第では採用圏内だと思います。今後増えるかもしれないテツノイバラ単デッキが気になるなら採用してもいいかもしれません。

ポケギア3.0

初手の安定並びに、マッハサーチの難易度を下げられるカードです。
サポートのためにマッハサーチを持ってくるのはちょっと弱い動きになりがちのため、手札にサポートがあるだけで強く、ポケギアの価値は高いです。海外の構築だと多投されているのをよく見ます。
ピジョコンを使うなら是非とも入れたいカードですが、今回は入れたいカードが多く不採用となりました。

その他

一般的なコントロールに入っているカード(バッフロン、レジエレキ、クチート、レントラーV、オンバーンex、ガチグマex、ダブルターボ、エリカの招待、ハマナのバックアップ、シンオウ神殿、マグマの滝壺、かじばのいちげき)などは一考の余地があるカードばかりだと思います。
ちなみに、なかよしポフィンの採用についてよく聞かれますが、個人的には不採用でいいと思います。というのも、ポッポとヒトカゲを同時に場に出す場面があまりなく、それならロトムVに繋がるボールの方が初手の安定に資すると考えるためです。勿論、場面によってはポッポを2匹ずつ、ヒトカゲを2匹ずつ出したいときもあるため(特にサーナイト戦)、検討の余地はあると思います。

このデッキは思ったより自由枠があると思います。この他にも気になったカードがあれば、是非色々試してみて、好きなカードを見つけてみてください!

基本的な動き(リザードンプラン)

以下は、サイドをとって勝つ場合を目指す・マリガンなどでリザードンexの存在がバレていない前提で進みます。

0.ジャンケンは原則先攻を取ります(ロトム1枚なら後攻を取ることも検討しますが、バトルVIPパス無き今は先攻の方がいいと思います)

1.ロトムVを置いて手札を増やしつつ、ポッポを置いて1ターン凌ぐ。

2.ピジョットexに進化、ミストエネルギーとヒーローマントを付ける(最近は不意のデヴォリューションが怖いため、ルギアを除く全対面でミストエネルギーをつけておきたいです)。

3.カウンターキャッチャーやカビゴン・ミミッキュで時間を稼ぎながら、ビワを使い、一方自分はロトムVで手札を増やす(この時特に理由がない限りは無理にサイドを取りに行かなくて大丈夫です。また、この時のビワでロストスイーパー・プライムキャッチャーをトラッシュ出来ると有利に戦えます)。
ちなみに、この時のマッハサーチはレントラーorリバーサルエネルギーが多いです。
そして、相手の手札や動きを見て、安全だと思った時にヒトカゲを置いておきます。

4.レントラーでシステムポケモン(ビーダル、ピジョットex、セグレイブ、キルリア、アーケオス、チラチーノなど)を倒して、相手の場から完全に除去する。この時、手札ベンチのヒトカゲをリザードンに進化して負けん気チョッキをつけるなりして、ナンジャモを使ってから倒す(ここまで相手はピジョコン想定で場のポケモンを絞って戦うことが多く、このプランは思ったより結構通ります)。

5.手札の枚数で有利な状態を維持しながら、あとは負け筋を消しつつ、リザードンexやかがやくリザードン、ピジョットexでサイドを取りきる。

文章で読むと難しいですが、ピジョコンのガチグマがリザードンに置き換わった、と考えると理解しやすいと思います。

迷った際は「LOの素振りを見せながら、ビワやレントラーで消耗させて、最後に隠していたリザードンで安全に勝負する
これさえ覚えておけばなんとかなると思います。

特に意識した対面ごとの動き(リザ、サナ、ルギア)

リザードン(ピジョット型を想定)

このデッキを使い始める際、最初はリザードン相手に使ってみると戦い方が分かりやすいと思います。

最初はカビゴン・ミミッキュを見せて、中盤にカウキャ+レントラーでピジョットを倒しながらナンジャモすれば後はだいたい勝ちです。
もし相手がピジョットexだけでなくビーダルを置いてきた場合は、カウキャ+カビゴンで縛ります。すると相手はそのビーダルをフトゥーで回収して、ビッパを盤面に出さないはずです。後はそのままレントラーでピジョットexを倒し、細い手札の相手にこちらのリザードンexがマウント取って勝ちです。
もし相手がポケモンいれかえなどでビーダルをベンチに温存したままである場合や、サイド差が多く付いた場合など、リザードンでの逆転が叶わない場合や、逆に相手が事故って対戦時間に間に合わないと判断した場合は割り切ってLOプランで進みます。
自分の山札を見て、イーユイex、炎エネルギー、ヒーローマント(勇気のお守り)、ボタン、フトゥーのサイド落ちを確認し、相手の残り山札枚数を気にしながらねたみこがすを連打します
どのプランであってもロストスイーパー(あと出来れば友達手帳)を道中で消費させ、エーススペックの種類さえ確認すれば、安全に戦うことが出来るはずです。

サーナイト

主に、サーナイトexの居ない盤面のまま逆転勝ちすることを狙います。
まず、キルリアを縛り続け、LOをチラつかせます。この時、カビゴンに勇気のお守りをつけて、フワンテがそれを倒すために80ダメージ負ってくれると嬉しいです。相手がLO警戒でサーナイトを1体、それ以外はラルトスでとどめてくれる盤面にしてくれる盤面になったら動き出します。
相手がサイドを進めて残り3~4枚の段階で、リザードンでサーナイトを倒しながら、フワンテにロストスイーパーを使い、あとはサイコエンブレイス・リファインの無い相手が止まった隙に全て倒して勝ちです。
サーナイトデッキのふしぎなアメの採用率が低く、このプランは通りやすいです(仮に採用されていても、ビワでトラッシュするチャンスがあります)。
加えて、サーナイトデッキに大量ドロー出来るサポート(マツバ、博士の研究、ツツジ)がない、あるいは入って1枚であるため、リファインの無い場面さえ作れればそのまま押し切れるはずです。
警戒すべきはアンフェアスタンプが厄介で、手札の有利を1枚で返されてしまいます。ビワでトラッシュさせられればいいのですが、そうできなかった場合は、一枚目のサイドを取る前にできるだけ手札干渉に耐えうる盤面を作っておきたいです。キルリアをレントラーで迂闊に倒すことが無いようにしたいです。
この対面はサーナイト側の読みが完全に当たると一気に難しくなってしまいます。具体的には、キルリアとサーナイトexを盤面に残されながらLOケアをされてしまうとこちらの勝率が一気に悪くなります。そのため、リザードンプランとLOプランを臨機応変に変えながら、勝率が高い方を選びきるセンスが求められると考えます。

ルギア

基本的にはピジョコンのフリをして最後に逆転するいつものプランですが、序盤サイドを取ってくれないと逆に厳しいです。相手が取る最初の2枚のサイドがロトムVでも厳しいですし、ピジョットだとほぼ負けてしまいます(余談ですが、序盤のペパーでは、ロトムVを守るために森の封印石ではなく、勇気のお守りを付けることもあります)。
そのため、相手が待ちのプランに入ったら自分からヒトカゲを出し、囮として使うことでゲームを進めることも検討します。

ルギア相手に限らず、相手が序盤からピジョットexを取れることが予想される場合(雷デッキ、ロスギラ、サーフゴーなど)、あるいは相手の速度が早く、リザードン一体だけでは追いつかない、LOプランも厳しそうと感じた時(特に古代、未来、ロストデッキなどと対戦した場合はよく起こります)は、敢えてリザードンをチラつかせ、相手のプレイングの裏目を狙いにいくこともよくあります。

その他

上記3つのデッキを主に練習していました。それ以外の対面はあまり練習できていないため、事前に考えていた作戦を簡単に説明します。

ロストバレット
序盤気合いで凌いで、ミラージュゲート全部消費させて頑張ります。 ピジョットを立てたあとはライコウのケアを忘れず、無闇にベンチポケモンを置かないようにします 相手がベンチ埋めてくれると楽に戦えます。

ロストギラティナ
ビワの優先度は基本、ロストスイーパー≧プライムキャッチャー≧ミラージュゲート ミミッキュ・ヒトカゲを早めに出して、負けん気ハチマキ込のバーニングダーク210+30でギラティナVを倒すことも考えます。 相手のミス待ちになることが多く、ロスギラに勝つために野党三姉妹入れるのもありです。テツノイサハが怖いので、ヤミラミと倒すときとかは敢えてリザードンexではなくピジョットexを使ったりします。

パオジアン
ビーダル・ブロロロームを場に出される方が実は厳しいです。 カウキャレントラーでセグレイブをどんどん倒して場から除去しきるのが理想的な戦い方です。 スーエネ回収・ふしぎなアメをいかにトラッシュできるかどうかの試合展開になるため、ここも野党三姉妹の不採用で少し不利になってます。

古代
最近はボタン・ジェットエネルギーの採用などでLOプランをとりづらくなっているため、試合全体を通してリザードンexを2体立てることも視野に入れます。 くるいえぐるさえ無ければいけるはずです(ネジキ+シンオウ神殿で1敗)

未来
ここも基本超エネルギーの採用率が上がっているため、LOプラン狙うのは今は難しいと思います。サイドを取り切る方が総合的に安全だと思います。

LOデッキ(カビゴン・イダイナキバ)
炎エネルギービーチフラッグ。 あとはビワのババ抜きとシマボシのコインが勝負の鍵。

テツノイバラ
撤退

アルセウスギラティナ
ミミッキュで足止めしてギラティナを早めにしたいです。 ギラティナはVのうちに倒したいですが、リザードンで処理する前にギラティナVstarになられると厳しいです。最近はデヴォリューションの採用率も上がっているので注意したいところです。

アルセウスグレンアルマ
まずはひおくりのグレンアルマから倒します。それだけで想定外の負け方はかなり減るはずです。かがやくヒードランがネジキから突然出てくる場合があり、それには注意しておきたいです。

もし、リザードンが見えてしまった場合は…

一方、マリガンなどでリザードンを見せてしまう、スタートポケモンがヒトカゲしかいなかった場合もあると思います(実際によくあります)。
その場合は対戦相手のプレイングによって左右します。
もし、相手がLOを警戒して展開をしてこないならやはりリザードンの通りが良くなるし、ヒトカゲを優先して倒してくれるならLOプランの勝率が上がります。
よって、相手の動きを見て、より通りやすいプランを選択することになります。結局あまり変わらないですね。強いて言うならば、相手がシステムポケモンを展開してきやすいため、リザードンプランが取りづらくなる、程度でしょうか。
そのため、このデッキを使う際には、ピジョリザ、ピジョコンの両方を使った経験値・知識が必要になる場面もあります。もし、このデッキを使ってみて思った通りに動かせないな、と思ったら、一度それらのデッキを経由してからこのデッキを使うと、更に理解が進むと思います。

どのマッチアップでも、基本的には「LOの素振りを見せながら、ビワやレントラーで消耗させて、最後に隠していたリザードンexで安全に勝負する」ことを目指して戦います。

終わりに

ここまで読んでくださりありがとうございます。
私事ですが、4月から会社員となり、これまでの学生生活とは異なって練習時間を捻出することの難しさをつくづく実感します。こうした忙しい環境になって、改めて周りの人々の協力によってポケカを楽しく遊べていることを実感します。
このデッキはデッテゥーさんのアドバイスによってより強いデッキに仕上がりました。MTジムのときに声をかけて本当に良かったです。ありがとうございました。
また、原案として素晴らしいnoteを書いて下さり、加えて本記事執筆の許可を出して下さったぶりざえもんさん、本当にありがとうごさいました。
そしていつもCL前・シティリーグ前に練習してくれる青レック君に感謝します。ありがとうございました。
最後に、いつも自分をサポートしてくれる家族、特に父に感謝します。ありがとうございました。

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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