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#003 小さな絵本美術館(八ケ岳館)へ行ってきました。

2023年7月中旬。
小さな絵本美術館岡谷本館(長野県岡谷市)、八ヶ岳館(長野県諏訪郡)を訪れました。

こちらの記事では八ケ岳館について書きたいと思います。


さとうわきこ

さとうわきこさんは、『せんたくかあちゃん』『ばばばあちゃん』シリーズで有名な絵本作家です。
1978年、『とりかえっこ』(ポプラ社)で、第1回絵本にっぽん賞を受賞しています。
1990年に小さな絵本美術館岡谷本館、1997年に小さな絵本美術館八ヶ岳を設立し、主宰しています。

小さな絵本美術館八ケ岳館

八ケ岳館は、白樺の木々に囲まれた森の中にあり、静かな落ち着いた雰囲気の素敵な場所でした。
敷地内には、木でできたブランコがあり、息子は楽しそうにブランコに揺られていました。

八ケ岳館-入口


ミュージアムショップ

ミュージアムショップには、岡谷本館と同様に、さとうわきこさんの作品や国内・海外の有名作品が置かれていました。
私が訪れた際には、さとうわきこさんのサイン入り絵本が販売されていました。
旅行の記念、お土産として一冊購入しました。

八ケ岳館-ミュージアムショップ


企画展として、『せんたくかあちゃん』の原画展と、ハンス・フィッシャー展が行われていました。


『せんたくかあちゃん』

洗濯が大大大好きなかあちゃん。
猫、犬、鶏、下駄、靴、傘…みんな捕まえて洗濯してしまう。
かあちゃんがパワフルで爽快なお話。
森の中に洗濯物が干してあるシーンでは、先のページで捕まえたものたちが、いろいろなところに干されていて、ついついページを戻って探してみたくなる。
月刊『こどものとも』として発行された作品。

『せんたくかあちゃん』の原画は、絵本で見るよりも、明るくパワフルな印象を受けました。
せんたくかあちゃんのキャラクターが、より伝わってくるように感じました。

息子(5歳)と予習していった作品だったので、家族で一緒に楽しむことができました。
息子のお気に入りの場面は、かみなりさまがたくさん落ちてくる場面。
私のお気に入りの場面は、森の中にたくさんの洗濯物を干している場面。


ハンス・フィッシャー

ハンス・フィッシャーは、『こねこのぴっち』(岩波書店)、『ブレーメンのおんがくたい』(福音館書店)『たんじょうび』(福音館書店)などで有名なスイスの絵本作家です。
ハンス・フィッシャーには、3人の子どもがいて、その子どもたちのために描いた絵本が、後に各国で出版されることになりました。
長女のために『ブレーメンのおんがくたい』、長男のために『ならずもの』、次女のために『たんじょうび』『こねこのぴっち』を描きました。
家族への愛情が感じられて、温かな気持ちになります。

今回、ハンス・フィッシャー展を鑑賞して、一枚絵というものを知りました。

一枚の絵の中に、物語の色々な場面が描かれています。
絵本とは、違った楽しみ方ができる作品で興味深かったです。


読書スペース

八ケ岳館-読書スペース
八ケ岳館-読書スペース、外国の絵本
八ケ岳館-読書スペース、日本の絵本
八ケ岳館-読書スペース、さとうわきこさんの作品
絵本のストーリーと同様に、いろいろなものが洗濯されていて可愛らしい。

読書スペースは、小下がりになっていて、秘密基地のような感じ。
妻と息子は、ここで絵本を読むのを楽しんでいました。
静かな環境で、読書に没頭でき、気持ちがいい場所です。

夏休み前の平日ということもあってか、2時間ほど滞在しましたが、他のお客さんはおらず、のんびりと鑑賞することができました。
日常の喧騒から離れて、絵本の世界を楽しめる素敵な場所でした。

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