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私たちのセンスメイキング理論

このコロナ禍、様々な場所で私たちは活動が制限され、今までにない影響を受けてきました。何をすべきか、何が大切か、本質は何かを考える機会が多くあったかと思います。
自動車リサイクル業を行っている当社は通常は3、4月が繁忙期ですが、2020年5月には前年比で輸出売上が50%ダウンとなり、全社でも赤字を出しました。

そんなとき、私たちが取った行動がまさにあてはまった経営理論がありました。それがセンスメイキング理論。
センスメイキング理論とは、不測の事態・事象に対して、チームのベクトルや足並みを揃え、腹落ちするストーリーを導き出し、集約していくプロセスだと言われています。

当時、当社社長はせめてこの赤字を無くすことを考えていたのですが、会長にその旨を伝えたところ、一言「黒字化しろ」。
この状況の中、それは難しいのではないかと感じた社長でしたが、社員には黒字化を目指すと全体会議で宣言しました。
経費の見直し、改善を徹底するとともに、社長は私たち社員に対して、ただ黒字化を目指すのではなく、商売の原点であるお客様の喜びのために、お客様も困っていらっしゃる中、何ができるか1人1人考え行動してほしいと常に言い続けました。

すると今まで縦割りだった部署が、それを越えて自ら何ができるか行動し始める社員が増え、結果、黒字化を達成することができました。

すると今まで縦割りだった組織が、部署の垣根を越えて動き出し、自ら何ができるか行動し始める社員が増え、結果として会社も黒字化を達成することができました。

シンプルに黒字化を目指す、そのためにお客様に何ができるか1人1人が考え、納得し行動に移した、まさにセンスメイキング理論を立証した出来事でした。

その出来事以降、今は部署を横断した数々のプロジェクトが社内で生み出されています。
1人1人が納得したあとのチームの結束力の強さは、どんな状況であっても、立ち向かっていけると実感しました。
コロナ禍のおかげで生まれた成果なのです。

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