32. 弱いチーム&組織の特徴

弱いチーム&組織の特徴

~はじめ~

①選手間でのくだらないルールや決まりごとが多い

②上下関係が強すぎて下の者が委縮している

③馴れ合い

④ここぞというときに仲間と団結できない

~せつめい~

【①選手間でのくだらないルールや決まりごとが多い】

僕の所属していた東海大相模高校柔道部は高校柔道三冠を達成しましたが初めから強いチームというわけではありませんでした。

僕は中学~高校までの6年間を東海大相模の環境で過ごしましたが最初に入学したばかりの頃

高校生の先輩たちはすごく強かったのですが
柔道の実力はあるのに全国優勝は一度もできていませんでした。

全国優勝どころか神奈川県大会で桐蔭学園に負けてしまって
全国大会すら出場できなかった先輩たちの姿をずっと見ていました。

当時中学生の僕は

「なんでこんなに強い先輩たちが全国大会に行けないんだろう」

と思っていました。

でも今の年齢になりいろんな経験をしてきて感じることは

当時の東海大相模柔道部は

『強い組織ではなかったな』と感じています。

①の題名にもあるようにくだらないルールや決まりごとが非常に多かったです。

例えば

・1年生は食事の10分前には必ず食堂でイスに着席していなきゃいけない

・洗濯機を使うときは先輩のものが優先

などなど

そんな感じで
簡単にいうと1年生に対しての嫌がらせみたいなルールが非常に多かったです。

これだと1年生は疲れてしまうし委縮しちゃいますよね。

若い世代がイキイキしていない組織はあまり魅力がないなと個人的には思います。

でもそんなルールを一発で全て無くした先輩がいます。

それは当時僕が高校2年生の時のキャプテンで現在は旭化成柔道部の監督をしている吉田優也先輩でした。

そこから一気にチームの雰囲気は良くなっていきました。

だから優也先輩のおかげでチームが全国優勝とか狙えるような雰囲気になったと思っているのですごい人だなって思うし

所属が違う今でも尊敬しています。

【②上下関係が強すぎて下の者が委縮している】

①でも少し触れたように1年生とか立場が弱い人への嫌がらせは非常に良くないしチームを弱体化させます。

同じ環境で柔道をしているのだから

1年生だってどんどん意見言っていいし

のびのび縛られることなく生活すればいいです。

でもだからといってなんでもありというわけではなくて

そこにはしっかりと人に対しての『リスペクト』があることが大事です。

先輩も後輩も関係なく『人としてリスペクト』があること。

これは強い組織には必ずある要素だと思います。

【③馴れ合い】

これは②の委縮からつながります。

結局、立場が下だから発言できない。
先生や先輩が怖いから常に顔色を伺いながら発言や行動をしている。

柔道に限らずギリギリのところで勝負している人は
こういう馴れ合いみたいな感じがでた瞬間に弱い組織になります。

なぜならそういう人は一番大事な場面とかでも発言したり行動したりしないからです。

【④ここぞというときに仲間と団結できない】

僕は高校~大学~社会人の柔道団体戦の全てで日本一を経験することができました。

また、勝てないチームも4年ほど見てきました。

勝てないチームの特徴はチーム全体で一つの目標に向かって

進んでいこうとするときに必ず足をひっぱる人がいるなという印象です。

あとは一致団結しないし、できない。仲間を信じることができないから。

でも1番になるチームは日頃はバラバラでも
チームが一つになるぞ!と決めたときは強い団結力で結ばれます。

現在、僕はJRA柔道部に所属しています。
JRA柔道部は直近の4年間の実業団の団体戦において3回日本一になっています。

実業団の柔道選手は基本的に出稽古がメインとなります。

自分の出身大学や強豪の大学・警察の道場に練習に行かせていただくことがほとんどです。

なので実業団で柔道しているとあまりチーム全員が揃って練習で顔を合わせるということはほとんど無くなります。

それでも団体戦でこれだけ結果を出せる理由は

『強い団結力』だと僕は思っています。

ポイントをまとめると

・チームの仲間に対して尊敬(リスペクト)する気持ち。

・仲間を信じる気持ち。

・一つの目標を決めたらそれに向かってみんなで進む団結力

これが強いチーム&組織の特徴です。
と胸を張って言えます。

~おしまい~

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