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【高齢者福祉施設について知ろう】老人ホームってどんな種類があるの?

老人ホームと呼ばれる高齢者福祉施設にも種類があるのはご存じですか。みなさんの中にも、特養や老健といった言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。実はもっと多くの種類に分類されています。

今日は老人ホームの種類についてまとめてみました。この記事を読むことで、その違いについて知ることができます。

まずは老人ホームについてのお話

図1

老人ホームとは、高齢者のための住まいやのことです。その中でも利用する高齢者の要介護度によって、入居できる施設が異なってきます。他にも認知症の有無、入居費用、運営母体も老人ホームにより大きな違いがあると言えます。入居される方の身体状況や経済状況、希望に沿って、適した選択ができるよう考えていきましょう。

老人ホームの種類は8つにもなる?!

図1

老人ホーム、介護施設は下記のような種類に分かれます。

◆民間施設◆
 ①介護付き有料老人ホーム 
 ②住宅型有料老人ホーム
 ③サービス付き高齢者向け住宅
 ④グループホーム
●公的施設●
 ①特別養護老人ホーム
 ➁介護老人保健施設
 ③介護療養型医療施設(介護医療院)
 ④ケアハウス

⇒運営母体の違いについて
施設の運営母体は公的施設と民間施設に分かれます。自治体や社会福祉法人といった公的期間が運営する施設が公的施設、民間企業が運営する施設を民間施設と呼んでいます。施設にもよりますが、二つを比較すると公的施設のほうが入居費用が安く済むことが多いのは何よりもポイントと言えるでしょう。

◆民間施設◆

①介護付き有料老人ホーム 
食事、入浴排泄のような介護のサービスや、掃除や洗濯といった身の回りの世話を受けることができます。介護スタッフは24時間常駐しています。入居の条件としては、介護認定を受けている者(要支援や要介護)、または自立+介護認定を受けている者と施設により異なります。この名称で運営をするためには定められた条件をクリアし、都道府県(市町村)からの認可(指定)をうけなくてはなりません。
認可(指定)を受けられた場合に、「特定施設入居者生活介護」となります。
利用料は要介護により設定されており、定額制です。

②住宅型有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームとは異なり都道府県(市町村)からの認可をうけていない施設となります。また、サービスは利用した分だけ支払うため、定額制とは異なり費用をおさえられるのは良い点でしょう。そこのため、介護度が高くなった場合はサービスを利用することが増えるわけですから、逆に費用が高くついてしまうことになります。
考え方としては、利用者の住む施設(自宅)に介護スタッフがやってきて、サービスを受けるということです。そのため個々に各サービス業者と契約することが必要となります。

③サービス付き高齢者向け住宅
高齢者のための賃貸住宅のことを言います。建物のバリアフリー等高齢者に配慮され設置されています。マンションと同じような作りになっているため、利用者のプライバシーはしっかりと保つことができるのはメリットで自由度が高いと言えるでしょう。また安否確認や1日食は食事が提供されるなどのサービスが存在します。一方で介護度が高くなった場合は、退去しなくてはならないこともあり介護体勢が十分でないことを理解しておく必要があります。

④グループホーム
認知症対応型老人共同生活援助施設ともよばれるグループホーム。要介護1以上の認知症を持つ高齢者のための介護施設です。5~9人をユニット(グループ)として1施設につき原則2ユニットまでとなっています。施設になると、数十人と大人数の中で生活する傾向に。グループホームは名称通り”ホーム”と家庭に近い環境で、地域に身を置きながら生活することを意図しているため、少人数で設定されているのです。高齢者が長年慣れ親しんできた環境から離れずに生活できるのはメリットでしょう。しかし医療体制が整っていないため、医療的ケアには上限があるのはデメリットです。

●公的施設●

①特別養護老人ホーム
別名、介護老人福祉施設と呼ばれます。介護サービスを24時間受けることができる生活施設のことを指します。公的な老人ホームです。そのため民間施設である有料の老人ホームと比較すると、費用が安価です。しかし、入居条件が厳しく要介護3以上と介護度が高いこと、介護する人がいないことや在宅での介護が難しくなったことが挙げられます。終の棲家として特別養護老人ホームを選択することもできます。

②介護老人保健施設
特別養護老人ホームとは異なり、入居期間が3~6か月程と制限が設けられおり、医療と介護のケアが受けられます。その理由としては、リハビリを行い、ゴールは自宅に帰ることを目的としているからです。入居中はリハビリを中心にそのため終の棲家として選ぶことはできません。病院を退院し、自宅に帰るまでのステップに位置します。

③介護療養型医療施設(介護医療院)
日常生活支援、医療と介護のケア両方を受けることができる施設です。主に介護と医療両方必要としており、かつ長期的に療養・ケアが必要な高齢者が入れます。(40歳以上の特定疾患を持つ者も可)夜間も医師・看護師が常駐するため、看取りにも対応することができます。要介護認定は受けている必要があります。また、認知症のある方、インシュリンの管理が必要な方も入居できます。

④ケアハウス
ケアハウスは一般型と介護型の二つにわかれます。一般型は本人または夫婦のいずれかが60歳以上、介護型は65歳以上で要介護1~2であることが入居条件となります。一般型は掃除や食事の提供をいった生活の支援、介護型は排泄や入浴の援助のような生活ケアの補助、機能訓練といったサービスが加わります。

まとめ

図1

老人ホームと一口に言っても、運営母体から、入居費、入居条件、受けられるサービスと多くの違いがあることがお分かりいただけましたか。その方に適した、より希望に沿った施設を検討するためにも、一度専門家に詳細を聞いてみては。

フッターB


 



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