まずできること

私はすぐに車を借り、近所のドラッグストアに行って使えそうな物を探した。


父は頑固で、この時点では私からの援助はまるで考えていない、自分でなんとかすると言っていた。
遠方にいて何も介護の手伝いができていない私は、せめて日用品を買ってあげたいと思った。

父は膝と腰が少し悪かった。

車は乗れてはいたが、基本的にはコープでの宅配で物を購入しているそうだった。そんな時行った先のドラッグストアのサポーターコーナーが目に留まった。


サイズもわからない中で、フリーサイズのサポーターを買うことしかできず、腰は既にまがった状態でサポーターはつけれないと思いあきらめた。
あとはトイレの床を拭くシート。洗って流せるタイプが便利だと思い、多めに買った。
父は節約するために100均で同じようなものを買っていた。ただ、「万が一つまったらとても困るから、便器には流さない」と言っていた、その時はまだそこまで考えることができなかった自分を恥じた。
スクラビングバブルのトイレスタンプは喜んでくれた。​


これは以前にも自宅で使っていてスタンプした後はわずらわしいこともないので、詰め替え用もあわせて購入したものだ。
父は商品名が分からなかったようで、箱を残してくれと言っていた。


つづく

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