楽しさより面白さ。面白さを生み出すのは、深さ。
さまざまな地域のみかんジュースが飲み比べできるセット。
渋谷ヒカリエd47食堂で、以前飲みました。
みかんジュースにそこまで興味なかったけど、探究心アンテナがビビっときて、思わず頼んでしまいました。
同じみかんジュースでも、味に個性があるなぁ。
その奥深さに、“面白さ”を感じた。
奥深さは、“面白さ”につながり、興味をひく。
介護に話を移そう。
以前、わたしはこんなツイートをした。
現在の介護に関する社会への発信は、
「楽しい!」「やりがいがある!」「感謝されて嬉しい!」
といった、介護職の、感情的かつ主観的な発信が多い。
しかし、それは、ほんの一部にしか伝わらないし、他の職業に勝てる魅力だとは思えない。
たとえ、興味を持って入職しても、続けるのは難しい。
そこが動機で入ってしまうと、
「楽しくない」「やりがいがない」「感謝されない、むしろ怒られる」
を経験すると、すぐに辞めたくなっちゃう。
介護は、確かに、
「楽しい!」「やりがいがある!」「感謝されて嬉しい!」
という瞬間もありますよ。
でも、正直なところ、
「楽しくない」「やりがいがない」「感謝されない、むしろ怒られる」
という時間は比較的多くある。そこは否定できない。
でも、私は、入職を決めるきっかけとなったアルバイト時代から、この仕事は“面白い”と感じ続けている。
それは、私が“深く”考えるクセのついた思考回路を持ち合わせているからかもしれない。
認知症状を持つ利用者に大声で「バカヤロー!」と叫び続けられる、
すぐに家に帰ろうとする利用者への対応などなどなどなど
良い格好したいわけではないが、そういう時、あまりイライラしない。
「興味深いなぁ。どうしたら、ここでリラックスできるのかなぁ。」と常に頭はフル回転、そして色んな方法を試してみて、答えを導き出したときの快感がたまらないのだ。
私は、“深さ”という視点に救われている。
その視点を持つと、瞬時に客観的な立場に身を置ける。
自分が“深さ”に助けられているから、後輩へも“深さ”というある意味、“逃げ道”を教育していた。
私は、担当する職員の話(ケアに関する悩みや、やってみたいアクションについて)を月1回 じっくり聞き、一緒に深めていくことを繰り返した。(この話しは、また別の記事で書きましょう。)
毎月繰り返すと、“面白いです〜”という発言が、増えていく。
私は、“楽しさ”だけでは、この仕事に就こうと決断しなかったし、8年も続けていないだろう。
“面白さ”に囚われたのだ。
“面白さ”は人を惹きつけ、放さないのだ。そして、より、面白くするために、深めたいと考えるのだ。
明日は、排泄介助をいかに、深めるかについて書きたいと思います。
「排泄介助って楽しいんだよ!」て言っても嘘くさいでしょ 笑
「排泄介助って奥深くて面白いんだよ!」って聞くと、「そうかもしれない。」と思える。
ちなみに、例外はあるかもしれないけれど、「排泄介助楽しいです!」って満面の笑顔で排泄介助してる介護職員はちょっと怖いし、嫌だわぁ。私は、排泄介助中は、あえて無機質さを意識しています。透明人間並みの存在感を排泄介助中目指しています。
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