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読書チャレンジ#68 空気の作り方


・顧客のハートを魅了する情緒的な何かを創造して興奮し驚愕し感動するエンターテインメントやストーリーを提供する。それが究極のマーケティングです。

・おもしろいか?おもしろくないか?もちろんおもしろいほうがいい。
カッコいいか?カッコよくないか?もちろんカッコいいほうがいい。
楽しいか?楽しくないか?もちろん楽しいほうがいい。
おもしろいもの、カッコいいもの、楽しいもの-。本物のそれらは、おもしろく、カッコよく、楽しませたい強い気持ちがあるところにしか生まれない『空気』なのです。

【コントロールできる領域は完全にコントロールする】
・ベイスターズがなかなか勝てない中、何が多くのお客様がハマスタに来てくれるきっかけになった三つの理由。①コミュニケーション②経営の革新性③ブランディング
・データや数字やその分析はマーケティングの基礎であり、どんなケースにおいても必要なことです。そして、そこから先の戦略、戦術とその実行とコミュニケーションの三つ巴がひじょうに重要になります。『今、ハマスタへ行くとワクワクドキドキする何かに必ず出会えるはず!』ファンとお客さまのこうした気持ちをつくり出すことが理想です。コントロールできる領域は完全にコントロール、勝敗や天気に左右されない“空気”をどれだけつくれるかが、スタジアムが連日連夜満員になる鍵なのです。

【大幅赤字から健全経営への体質変化】
・何がしかのビジネスに新規に関わる場合、スタートから同じ角度で数字を上向かせ続けることだけに必死になったり、単年度の業績向上に近視眼的に取り組むよりも、腰を据えたロードマップと目標を事前に定めておくことが大切です。私はホップ、ステップ、ジャンプの三段階を踏むことが重要だと考えています。組織や市場や業態を知るのにざっくり1年は必要だと思います。それがホップです。次に3年という期間を目処にさまざまなことに取り組みます。それがステップ。そこから一気に組織にも市場にも業態にも慣れ、その業界の人間になることができてはじめてジャンプが可能になると思います。

【マーケティングの10のプロセス】
①   アナログ、デジタル、さまざまなツールと手法を駆使して最適なデータと情報を収集する。
②   徹底した自社の組織分析と市場分析と顧客分析を行う
③   すべての戦術構築において基軸となる『戦略ターゲット』を定める
④   戦略ターゲットが『実は求めていた』商品を創造する
⑤   ストーリーを創造する(商品と顧客、自社と顧客がつながるコミュニケーションを創造する)
⑥   実質的な数字につながる、あるいはストーリーが伝わる広告、PRを創造する
⑦   このご時世必須のWebを徹底活用する
⑧   賞品を通して会社まで魅力的に見えるようなブランディング戦略を実行する
⑨   PDCAを通して、さらに魅力的な商品とコミュニケーションを創造する
⑩   営業戦略にまで口を出す。責任を持つ
・マーケティングにおいては重要なのは、絶えず『進化』を繰り返すことです。

【感性・直感・ひらめき・創造力の前提としてのデータ分析】
・いきなり直感やセンスに頼るのは無謀です。的を射たひらめきは圧倒的な量のデータとその分析、さらには多くの経験が下地となってはじめて生まれてきます。感性、直感、ひらめき、創造力ともいえる、人間の持つアナログ的な力を最大限活用させるには、徹底したデジタルの分析がまずは必要です。

【本当の競合分析】
・マーケティングにおいて、競合する同業他社の動向を分析することは王道ともいえます。しかし、それは最低限必要な作業だとしても、同じ業界の競合を分析することによって新たな何かを生み出す確率が格段に高まるとは思えません。売れているのだから真似すればいいと思いますが、それをやるのだったら、なおさら自分たちのオリジナリティに勤しむべきです。そのとき目を向けるべきは自分のいる業界の外です。

【一流の人とのお付き合い】
・特定のジャンルに精通し、実績も残している一流の人の知識やものの考え方や見通す力は確かなものであり、しっかりと耳を傾ける価値がある。

【トップは結果で束ねるしかない】
・不満の種が大きく育たないようにするために、会社全体に納得してもらうためにはどうすればいいか。圧倒的な力を見せるしかありません。そのためには誰が見てもわかる『結果』を出すのが一番です。どんな言葉を重ねるよりも、結果を出すことのほうが効果的です。

【SWOT分析】
・Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機械):目標を達成するうえで有利に働く外的な状況、Threats(脅威):目標達成するうえで不利になる可能性のある外的な状況

【細部(ディテール)にこだわる】
・仕事目線で、この世のあらゆるものを見続けていくためには、細かいことに気を配りながら、丁寧な生活を送る必要があります。

【真似は×。モチーフとオマージュは〇】
・必ずといっていいほど、どこかに“もと”になるものがあり、学んだものがあり、インスパイアされたものがあり、その延長線上に新しい作品が世に出ています。何か新しいことを考え出そうとする時は、このことをまずは前提に置く必要があると考えています。先例をきちんと知り、学んで、そこからスタートすればいいのです。センスがありさえすれば、オリジナルに転換する能力さえ持っていれば、先例を知ることはすごい力になります。

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