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最初の異変

それに気付いたのは、2018年の暮れ。
兄弟達が帰省して、
久し振りに賑やかな食卓を囲んだ後。
普段から温厚な弟が、
酎ハイを飲む手を休めて訝しそうに呟いた。

おかん、おかしくね?

普段から言い間違いとか、物忘れとか。
割と普通だったので。
同居してる姉の私は
そこまでおかしいと思わなかった。

え?そうかな?
割といつもあんな感じよ?

この頃はね、
そういうのは年齢からくるのものだと思っていたから。
たまに帰省する兄弟だから、
感じるのかなって思ってた。

年が明けて2019年。
松の内が明ける頃、久々の夫婦喧嘩勃発。
コレが本当に面倒で(´-ω-`)
父は怒りを溜め込むタイプなので、
一気にどかーんと爆発する。
その威力の凄まじさといったら。
娘の私じゃあ手に負えない。
今回も「言ってることが違う」とか
そういう系の事で地雷を踏み抜いた模様。。。
こうなった場合、
父を上手に扱える妹の出番なのだが、
結婚して県外に住む彼女に
毎回お願いするわけにもいかず。

家の空気が激しくギスギスする中、
いい加減嫌気がさした私は父に言った。

母を病院連れて行くから。
コレで何も出なかったら、
単純にアイツの性格が悪いだけだからな!


そう啖呵を切って、
近所にある頭痛内科を標榜してる病院の予約を取った。

どうせ検査しても何にも出ないしね。
そうタカを括っていた私に、
突きつけられた現実は
とてもとても厳しいものだった。

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