見出し画像

臓腑弁証は、体の状態を西洋医学でいう病名に相当する概念で、体内の生理物質に基づいています。体内には気・血・津液・精・陰・陽の6種類の物質があり、それぞれ虚(不足)と実(過剰)の状態があります。

例えば、気の病は気が不足している状態は気虚、停滞している時は気鬱や気滞などがあります。血の病は、血虚や血瘀が生じます。津液の虚は津液が不足しており、停滞すると痰湿が生じます。精の虚は体の根本的なパワーが不足している状態で、陰は体の陰の部分。陽は体の陽の部分

これらの状態に加えて、臓腑の働きによっても体の状態が影響を受けます。例えば、肝臓は気の流れを振動させる役割がありますが、肝の機能が低下すると気の流れが滞り、血や津液の循環にも影響を及ぼします(肝の蔵血作用、血は陰に属する)。同様に、脾臓や胃も体の機能の補助や月経の調整など、多岐にわたる役割を果たしています。肝臓には陽の働きもあります(肝の作用で昇発があり上へ外へ気を巡らす為、陽に属する)


次回は具体的に弁証を紹介していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?