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海事代理士試験はどんなもの

海事代理士試験は、年に一度実施され、その内容としては筆記試験と口述試験があります。

筆記試験

筆記試験は、一般法律常識(概括的問題)として、憲法、民法、商法(第3編「海商」のみ対象。)の3つ。
海事法令(専門的問題)として、国土交通省設置法、船舶法、船舶安全法、船舶のトン数の測度に関する法律、船員法、船員職業安定法、船舶職員及び小型船舶操縦者法、海上運送法、港湾運送事業法、内航海運業法、港則法、海上交通安全法、造船法、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律、国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律(国際港湾施設に係る部分を除く。)、領海等における外国船舶の航行に関する法律、船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律及びこれらの法律に基づく命令。
つまり、一つの法律を1教科と考えると、全部で20教科存在します。

口述試験

その年の筆記試験合格者及び前年の筆記試験合格者で筆記試験免除の申請をした者に対して行われます。
その内容としては、「船舶法」、「船舶安全法」、「船員法」、「船舶職員及び小型船舶操縦者法」及びこれらの法律に基づく命令です。      

※ 筆記試験及び口述試験の回答に当たり適用すべき法令等は、試験が実施される年度の4月1日現在において施行されているものです。

ちなみに

私の令和5年度海事代理士筆記試験の自己採点の成績(カッコ内は各科目の満点)
1.憲法:8点(10点満点)正解率80%
2.民法:8点(10点満点)正解率80%
3.商法:3点(10点満点)正解率30%
4.国土交通省設置法:8点(10点満点)正解率80%
5.船員法:16点(20点満点)正解率80%
6.船員職業安定法:9点(10点満点)正解率90%
7.船舶職員法及び小型船舶操縦者法:8点(20点満点)正解率40%
8.海上運送法:9点(10点満点)正解率90%
9.港湾運送事業法:9点(10点満点)正解率90%
10.内航海運業法:8点(10点満点)正解率80%
11.港則法:9点(10点満点)正解率90%
12.海上交通安全法:7点(10点満点)正解率70%
13.海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律:8点(10点満点)正解率80%
14.領海等における外航船舶の航行に関する法律:10点(10点満点)正解率100%
15.船舶法:17点(20点満点)正解率85%
16.船舶安全法:13点(20点満点)正解率65%
17.船舶のトン数の測度に関する法律:9点(10点満点)正解率90%
18.造船法:7点(10点満点)正解率70%
19.国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律:7点(10点満点)正解率70%
20.船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律:10点(10点満点)正解率100%

合格基準

筆記試験の合格基準は20科目の総得点240点の60パーセント以上の得点をあげた者としており、全科目受験者の平均正答率が60パーセントを上回る場合には、平均正答率以上の得点をあげた者を合格とすることとなっています。
これを踏まえ、令和5年度の筆記試験合格者は、20科目の総得点240点の64.08パーセント以上の得点を上げた者(受験者に対する合格率 55.7% )が合格となりました。
一方で、口述試験の合格基準は、4科目の総得点40点の60パーセント以上の得点をあげた者(令和5年度:受験者に対する合格率 94.9%)です。

ということで、このnoteを見て勉強した皆さんが筆記試験の平均点を上げると自ずと合格基準も上がります。

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