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越木岩神社2【兵庫県西宮】



甑岩

大国主西神社をあとに、参道を再び歩きます。大きな岩の前に岩社という祠があります。お賽銭などはここで賽銭箱に入れるようです。
参拝を済ませ、早速甑岩の方に行くために右側の階段を登ります。
大阪城築城の際に持ち出そうとした鑿(のみ)跡などを見ながら岩社から見ると完全に甑岩の裏側に回ります。
前回の投稿で書きましたコヤッキーさんは、両手を岩に付けると、右手から自分の中の悪い氣が出ていき、左手から良い氣が入ってくる感覚があると言われていましたので、僕も試しましたがそのような感覚はありませんでした。。コヤッキーさん独特の感覚なのでしょう。ただ、ここでも車を駐めた時から感じているビリビリ感とは違う感覚です。磐座という荘厳な感覚はあるのですが、神様が居られるという感じではないです。じゃこの続いている感覚はどこから来ているのかな?甑岩を回りながら階段を下りました。

甑岩の前にある岩社

下りた直ぐの場所に六甲山社という岩の祠があります、御祭神は菊理姫大神(くくりひめのおおかみ)、珍しい神様の祠です、菊理姫と言えば白山神社の御祭神で有名ですが、伊弉冉尊と伊弉諾尊の仲を取り持った神様として日本書紀だけに登場します。古事記に登場しない女神と言えば、瀬織津姫ですよね、菊理姫と瀬織津姫考察のやり甲斐がある神様です。白山比咩神社の御祭神は白山比咩大神ですが、なぜ菊理姫と同一神と呼ばれているのか、また白山比咩神社にも同一神扱いされていますが、唯一の根拠は『ホツマツタヱ』の中に同一神だと書かれているだけです。ここでもホツマツタヱです。真実を伝えているのは古事記なのかホツマツタヱなのか、宮下文書なのか、竹内文書なのか、菊理姫が伊弉諾尊に伝えた言葉は何だったのでしょうね。

菊理姫が御祭神の六甲山社

雨乞社

六甲山社も参拝しましたが、やっぱり感じている感覚とは違います。何処やろ?と悩んでいると妻が社務所で貰った境内図を見せてくれて、「甑岩の上に雨乞社と、北の磐座って書いてあるよ」と教えてくれました。

自分の感覚で見つけられないのも情けない話しではありますが、雨乞社という名前も気になり、行ってみようともう一度甑岩に行く階段を登ります、その途中に右側にそれていく道が続いています。地図だけを見ると遠いのかなと思っていましたが、以外に近い場所で見えてきました。おお!ビリビリ感が増していきます、磐座の前に小さな石の祠があり、そこには貴船社と書いてあり、龍神様をお祀りしてありました。龍神様か、六甲、甲山山系で、龍神様と言えば瀬織津姫、そして禍を起こす石、瀬織津姫は八十禍津大神(やそまがつおおかみ)とも言われ、人間が驕ると大きな禍を起こす神でもあります。なんと言う符合でしょうか!越木岩神社は謎が多い神社で今後色々調べていきたいと思います。ただ、この雨乞社も凄いのですが、ここまで来てようやく感じることが出来ました、この神社の本当の場所はこの上だ❗

北の磐座

雨乞社を後に、さらに上を目指します。直ぐに磐座へ続く階段が見えてきます。磐座の一部も見えています。ここに間違いない!とんでも無いパワーで背中の感覚は最高潮です。ヤバい!ここはヤバい❗

ホツマツタエによると境内地内における陰陽対称としての男性神としてオモイカネ命がお祀りされている説や、ワカヒルメ命がお祀りされていると云われていますが定かではありません。
神前に進んだ際に、日が射すと願い事が叶うとも云われており、多くの参拝者がお参りされています。※越木岩神社HPより

磐座なのに御祭神が書かれているのも珍しいと思いますが、思金命なのか、稚日女神(わかひるめのみこと)なのか、稚日女神は別名を尾田吾田節之淡郡所居神(オダアガタフシアワノコオリに居る神)と言われており、この神様は撞賢木嚴之御魂天疎向津媛命(ツキサカキイツノミタマアマサカルムカツヒメノミコト)、天事代於虛事代玉籤入彦嚴之事代主神(アメニコトシロシラニコトシロタマクシイリビコノイツノコトシルノカミ)の二柱と共に、神功皇后の三韓征伐の際に出てくる神様です。この三柱は全て出雲一族と思われます、やはり越木岩神社は出雲一族系の神社だと思います。分かりにくいので二柱の神様の名前を書くと、撞賢木嚴之御魂天疎向津媛命は瀬織津姫、天事代於虛事代玉籤入彦嚴之事代主神は事代主です。
僕の感覚だと、出雲一族が祀られている神社に強くパワーを感じるようです。まだまだ行っていない神社の方が多いので違うかもしれませんが、この日に感じたのはその事でした。
そうなると、神社を巡る事だけでは神階を覗く事は出来ないのでは無いかと思います。

出雲一族

なぜ、出雲一族が僕と関係しているのか(独りよがりかもですが)全く分かりませんが、出雲一族は龍神、蛇神と表現される事が多く、無理矢理国譲りを迫られたり、歴史から消されたり、隠されている存在です、現天皇家とは完全に対抗し続けた一族で、古事記には大国主と事代主、建御名方は天孫族と抗う神様として登場します。国津神と呼ばれている側ですね。その代表が出雲一族と言うことです。島根県を中心とした、山陰地方、福井、新潟、長野県の甲信越地方、青森を中心とした東北地方、いずれも縄文文化が盛んだった所です。長髄彦、大物主、瀬織津姫、スセリビメ、邇芸速日命、謎の神だらけで自分が興味があるからなのかもしれません。亀甲紋、鶴紋、籠目紋などを手がかりに神社巡りするのも良いかもしれないです。
とりあえず、神社巡りは何処に行ったとしても、まずは御祭神がどちらなのか、自分が感じるビリビリ感と合わせながら考察していこうと思います。




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