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越木岩神社1【兵庫県西宮】

仕事が忙しくて中々アップ出来ませんでした、仕事が忙しいのは良いことなんですが、早く神社巡りで収入が入るようになれば良いなぁ〜
独り言は置いておいて、今回参拝したのは越木岩神社(こしきいわじんじゃ)漢字は当て字ですね、本来は甑(こしき)です、ご神体である磐座の形がお酒に使う米を蒸す甑に似ていることから名付けられたとのことです。関西在住の僕はこの神社の横をよく通っていたのですが、なぜか寄らずにいました、と言うのも閑静な住宅街なので、道も細く寄り道するような気にならなかった事が大きいかもしれません。ただ、僕の大好きなコヤッキーさんのYouTubeでお勧めパワースポット3選の中に越木岩神社が入っており、これは何としても行かなくては!と思い、何かのついでに行こうと思うと多分行けなくなるので、最初から目的地を越木岩神社として出かけてきました。


異様な佇まい

この日は妻と神社巡りをする約束で、朝から海神社、長田神社、生田神社、廣田神社と開眼ルートを巡り、最後は建部神宮だと言われていたので、同じ日には無理な距離なので、廣田神社のあとは越木岩神社と決めていました。
この日参拝した他の神社はあらためてご紹介しますが、開眼したいならこの順序で廻りなさいと教えてくださったTさんは普通のサラリーマンを定年退職され、今は神様からの指示で日本全国の神社を巡りながら、神社におられる神様を神界へ上げ、新しくその神社に別の神様をお祀りするという、普通の人には信じられない事をされておられます。
話しが横道にそれました、Tさんの事はまた別の機会にお話ししますね、さて西宮の細い道をクネクネ登り、越木岩神社の駐車場に車を入れました、もうそこは異空間のような場所でした、勿論見た目ではありません。車に乗っていてもここは違う❗と感じるほどの空間なのです。駐車場は本殿の直ぐ近くなのですが、せっかく来ているのに参道を通らないのは勿体ないのと、こんな凄い神社を横道からお参りするのは絶対やめた方が良いと言う心の声もあり、一旦駐車場から道に出て、鳥居がある方まで歩いて行きます、300メートルくらいでしょうか?住宅街の中に立派な鳥居と森が見えます。完全に住宅街には馴染まない雰囲気で慄然とします。いつものように背中はゾクゾク感でいっぱいです。

鳥居と社叢林

あれ?権禰宜さんが待ってはる!

長い参道を歩きながらも足の先から頭のてっぺんまでビリビリ、凄い神社に間違いなし!と歩きながら考えていると、左右に手水場が見えてきました、左右にあるのは珍しいなと思いました。参道は長いですが、道幅は狭いのでどちらで清めるか迷いました。僕は参道を歩く時は左側を歩くので、左の手水場で清めていると、本殿の手前で神職さんがこちらを見て立っておられます、何となく僕と妻を見ている気がするのです。アレッ何かいけない事でもしたのかな?と言っても参道歩いて手を洗っただけですし、怒られるような事はするはずもないです。でも明らかにこちらを見てます。気になるつつ本殿の方に向かっていくと、神職さんが近づいてこられました。やっぱり僕に用事があるのかと思い、神職さんの方に近づいていくと、「すみません、少しお時間ありますか?」と言われました。「はい、大丈夫ですよ」と答えると、「今トライアルウィークで中学生が神社に来て手伝ってくれているんですが、参拝の仕方を来られた方にお教えしているんです」「中学生の子がお参りの仕方を教えてくれるんですか?」「そうなんです、神社の説明と参拝の仕方を紹介してるんです」「それなら是非お願いします」恥ずかしながら二拝二拍手一拝、くらいは知ってますが、それも本当に合っているのかは分かりませんでしたので、これは神様が僕にきちんとした参拝の仕方を中学生を通じて教えてくださってるんかな?と思い嬉しくなりました。
中学生の女の子が2人、必死に覚えたんだろう越木岩神社の説明をしてくれました。その後、正式な参拝方法を丁寧に説明してくれました。神職さんも後ろに居て説明に間違いが無いか見ておられました。「私たちがする方法なんです」と教えてくださいました。

越木岩神社本殿

大国主西神社

本殿で中学生と参拝し終えましたが、ここのご本殿は清清しさはありますが、どなたかが居られるという感覚はありません、越木岩神社のご神体は磐座なので本殿には居られないのでしょう。中学生が「では、ご神体の方へ行きましょう」と言うので本殿の左側にある鳥居をくぐり甑岩の方へ参道を進むと途中に古い土社が見えてきます、ゾクゾクする!このお社は絶対参拝しないと思いながらも、中学生と一緒なので何も無かったように、ご神体の方へ向かう中学生を呼び止めるわけにもいかず、後で来ようと思いました。
ご神体についての中学生の説明が終わり、「これで終わりなんです」と言う中学生の笑顔を眩しく見て、中学生はそそくさと本殿の方へ戻っていきました。甑岩にも行きたいのですが、それより先に先ほどの土社にどうしても行きたくて妻と今来た参道を戻ります、先ほどの社の前まで戻って来ました。やっぱり凄い気を感じます。立て看板には大国主西神社と書かれてあり、延喜式に載っている名前の神社だそうです。

大国主西神社


御祭神は大国主大神です、そのままですね、神社の説明によると
【「大国主大神」は、様々なお名前をお持ちであり、そのご神徳も多岐に渡ると言われています。皆さんも一度はお聞きになられたこともあるでしょうが、例えば「大穴牟遅(おおなむぢ)大神」、「大地主(おおとこぬし)大神」、「大物主(おおものぬし)大神」、「大國魂(おおくにたま)大神」など、地上地下万物の生育発展、人間及び生物の生命を司っている偉大なる神格・神徳をお持ちになられており、その力を表す言葉として多くの神名でお祀りされています。
大国主西神社は、特に大地を司る神・大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)として末社「土社」にお祀りされています。石で組まれた大変古いお社であり、大国主西神社の姿を今も残しています。】※越木岩神社HPより
石で出来た祠は扉が漆喰のような物でキッチリ目張りされています、力が強すぎるので抑えているのかなと思いました。
祠の前に立つと小さな祠から発されている[なにか]がビンビン伝わってきます。この神社に着いてから感じているのはここかもしれないなと思いましたが、何か少し違うような気がしてもっと凄い場所が有るのかもしれないと思い直し、ご神体の甑岩へ向かいます。

甑岩伝説

先ほど中学生が説明してくれた祠の後ろに大きな岩が見えていました。この岩は不思議な伝承が残されています。
【いまから400年程前、大阪城の石垣を築く工事が始まった頃の事です。日本全国のお殿様が家来(けらい)に命じて、あちらこちらの山を探させ、大きな石を見つけては、大阪へ運んできました。あるお殿様が、この甑岩に目を付けました。「あんな大きな石なら、城の石垣にすれば、さぞ見事なものであろう。是非もっていって、手柄にしたい。 早速切り出せ。」
それを聞いた甑岩の村の人たちは心配しました。
「この岩は昔から白い龍が住み着いている神さまの岩だ。これを割って、ここから運び出すようなことをすれば、どんなたたりがあるやもしれん。お願いです。おやめ下さい。」
村の長老(ちょうろう)達は必死になって役人に頼みました。けれども役人達は、この申し出に耳を貸そうとはしませんでした。「お殿様の言いつけだ」と、大勢の石切職人がいっせいにうち下ろした槌の音で、ノミが岩に食い込みました。カーン、カーンと響く音は、山々にこだましましたが、見守る村人の耳には、山鳴りの音のように無気味に聞こえるのでした。(写真は当時の切り出し跡)「これは大変だ。必ずたたりがあるぞ。」大声で怒鳴りましたが、石切職人たちの耳には届きません。
ノミを打つたびに火花が散ります。それがだんだん激しくなり、そのうちに岩の裂け目から白い煙が吹き始めました。おそろしい事が起こるに違いないと思う間もなく、その煙が白色から黄色へ、そして赤に、それから青、黒へと変わり、それらが入り交じって、ものすごい勢いで音を立てて吹き出しました。
その熱気は、不思議な力をもっていて石切職人達は手足をふるわせ、苦しみもだえ、斜面を転がり落ちました。そして、やがて息絶えてしまったのです。
その様子を見た役人達も、さすがに震え上がり、命からがら逃げ出しました。
こんな事があって、甑岩はいっそう人々から大切に思われるようになりました。今でも大岩にはその当時のノミの跡が一列にのこっています。】

甑岩鑿跡

この越木岩神社の近くには県道の真ん中にぽつんと岩があり、その岩を避けるように道路が通っています。
夫婦岩と言う名前のその岩も曰く付きの岩で、ナニコレ珍百景でも紹介されたらしいですが、この夫婦岩(通称:おめこ岩)は県道の真ん中なので、道路の工事の話しが出る度に移動させる話しが出るらしいのですが、動かす工事の前になると、工事関係者に死者が出るのです。
昭和13年の阪神大水害で西宮市も大きな被害を受けました、その際に復興計画の中に県道が狭いので拡幅工事の話があがり、夫婦岩の撤去も決まりました。爆破するというのです。そしていよいよ明日爆破されるという日に工事の主任が急死されました。やはり夫婦岩の祟りだと言われて、これ以降夫婦岩の撤去、移動の話しは一切出なくなったそうです。

この話しも知っていたので、越木岩神社のご神体も同じ甲山(かぶとやま)山系ですので、カタカムナ文明の名残を残す場所です。夫婦岩、甑岩、不思議な岩がカタカムナ神社があったと言われる甲山山系にあるのは偶然では無いと思います。
ではいよいよ甑岩に向かいますが、それは又次回に。



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