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高鴨神社【奈良県御所市】

金峯山寺の蔵王権現が公開されているというので、どうしてもあの青い蔵王権現を見たくて行ってきました。そして、せっかく奈良県まで来たので、近くにある鴨神社の総本宮である高鴨神社に参拝してきました。御祭神は『阿遅志貴高日子根命(アジシキタカヒコネノミコト)』又の名は『迦毛之大御神(カモノオオミカミ)』です。謎の多いアジスキタカヒコネですが、大和に居ながら、日向側に付き神武東征に協力したと言うのが、だいたいのアジスキタカヒコネの説明ですが、本当にそうなのか?勿論結論が出るわけでは無いですが、どのような神社でしょうか?


高鴨神社へ向かう車中

金峯山寺の参拝を終えて、お昼ご飯に柿の葉寿司を食べ、いよいよ高鴨神社へ向かいます。ナビによると30分ほどで到着予定です。
高鴨神社の御祭神である、阿遅志貴高日子根命は大国主命の子神で、下照姫と兄妹です。大国主命の子神としては、事代主、建御名方が有名です。高鴨神社には事代主も祀られており、下照姫も祀られています。
ここで、高鴨神社は別名上鴨社とも呼ばれています、と言うことは、当然下鴨社(鴨都波神社)もあり、中鴨社(葛木御歳神社)もあります、この三社はセットと言うか、三社で鴨社というらしいのです。
鴨都波神社の御祭神は事代主と下照姫、葛木御歳神社の御祭神は御歳神(みとしのかみ)、大年、高照姫です。大年は素戔嗚尊の四男坊、高照姫は先代旧事本紀では、事代主の妹であると書かれています。では御年神って誰なのでしょう?御年神の父神は邇芸速日命、母神は下照姫と言われているらしいです。高鴨神社は鴨神社(賀茂神社)の総本宮です、上鴨神社の御祭神は賀茂別雷大神(かもわけいかづちおおかみ)です、誰?って感じですが、下賀茂神社の御祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)です、いずれも八咫烏との関係が深い神様です、両神社でも八咫烏のおみくじなどが購入出来ます。
と言うことは、当然鴨社の総本宮である、上鴨神社も八咫烏との関係が深いという事ですよね。アジスキタカヒコネとはどういった神様なのでしょうか?益々謎が深まるばかりです。

とんでも無いほどのザワメキ!

色々と考えながらも、どんどん神社に近づいてきました。高鴨神社まで3km、1km、600mと看板がありました。600mを切った辺りは田園風景で真っ直ぐな道でした。突然、背中がピリピリ、ゾクゾク、なんだこれは?駐車場に入ってからなら、これまでも有りましたが、まだ神社も見えていない状態でこんなに背中がピリピリする事はありませんでした。近くに別の神社が有るわけでも無いので確実に高鴨神社と思われます。
間もなく鳥居が見え、道なりに左に曲がったすぐの所の駐車場に車を入れました。神社の大きさは全く違いますが、感じる雰囲気は宇佐神宮のような感じでした。アジスキタカヒコネは出雲系の神様、宇佐神宮は八幡神社の総本宮なので、応神天皇(僕は全く違う神様が祀られていると思いますが)ですので、同じような感じがするのは変だなと思いました。

高鴨神社 鳥居


鳥居の前まで行くと、少し下り坂になっています、出雲大社も下り坂です。古い由緒ある神社は下り坂なのでしょうか?
鳥居をくぐると太鼓の音がどこからともなく聞こえてきました。何か神事でもされているのか、ご祈祷でもされているのかなと思いながら参道を進んで行きます。車で感じたもの凄い氣もあまり感じ無くなり、どんどん心も静かになっていきました。石の鳥居があり、くぐると直ぐに本殿に繋がる階段があります、見上げると紅葉の中に拝殿が見えます。いつもとは違う感覚に戸惑いながらも一段一段階段を登ると、農産物を恭しく本殿の方に運ぶ複数の人達、この日は11月23日、そうです、新嘗祭をされていました。
厳かな神事が進められているので柏手を打つのも憚られます。取り敢えず、一度階段を下りて東宮の方を先に参拝することにしました。

東宮

真っ赤な宮が目に飛び込んできます、ここの御祭神はよく有る天照大神、天児屋根命、住吉三神、全く何も感じません。隣には市杵島姫命を祀る祠、東側にはずらっと摂社が並びます。ただ全く何も感じません。???なぜ何も感じ無いのかな?不思議で仕方有りません。
東宮がどうと言うよりは、神社の中に入ってから(鳥居をくぐってから)何も感じ無くなっているのです、例えるなら子どもが遊ぶ、エアードームのような感じで、入る時にはもの凄い風が入り口から出てきますが、中に入ってしまえば何も風は感じ無くなります(当たり前ですが)、高鴨神社の中にいると凄く心が穏やかになっています。エアドームに入って風は無いけど、何となく外とは違う、あれと同じです。

本殿参拝

音がしなくなったので、そろそろ大丈夫かなと思い、再度本殿の方へ。先ほどの階段を登り拝殿前に行くと、まだ神事自体は終わっていませんでしたが、参拝は出来そうです。

高鴨神社 東宮から拝殿方面へ


越木岩神社で中学生に教えてもらった参拝方法でお参りを済ませ、もう一度拝殿奥の本殿の方を確認してみました。ぞぞぞぞ〜とは無く、静寂のような空間が感じられるだけでした。
そこで思い出したのは、宇佐神宮も先に上宮に参拝してしまったら、何も感じず、下宮から参拝すると、上宮でも氣を感じる事ができたのです。でも東宮には行きました。残るのは西宮ですが、妻も子ども達もいる状況で西宮に行ってからもう一度来たいとは言えず、違和感だけが残ってしまいました。
ただ、車でも感じるくらいの神社が何も無いわけは無いと思うので、もう一度必ず来ようと決心しました。
今回は金峯山寺が目的だったので、時間もあまり無く、時間も16時前夕方には神社にお参りはしたくないので、中鴨社、下鴨社にも行けませんでした。
次回は西宮、稲荷社も残らず参拝したいと思います。


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