英語が話せるようになりたい人が攻略すべき4つのコツ!
こんにちは!アメリカ・シンガポール生活15年の海外サラリーマン、むさしです。
私は英会話関係で悩む人と接することも多いですが、
「勉強しても話せるようにならない…」
「なんとか英語が話せるようになりたい」
そんな悩みをよく聞きます。
あなたも、このようなことで悩んでいるかもしれませんね。
でも、英語が話せるようになりたいと努力をしても、なんだか英会話が上達しないで空回りをしているように感じることはありませんか?
または、自分に必要な英会話上達法が分からず、やみくもに色々な練習に手を出したりしてはいませんか?
このような先の見えない努力というものは、挫折を招きやすいもの。
そこで今回の記事では、あなたの努力が空回りしないように、「英語が話せる」を要素に分解し、攻略のポイントと優先順位を考えていきたいと思います。
「英語が話せる」を分解して個別に攻略してみよう
◇「英語が話せる」を2つに分解◇
ここで質問ですが、「英語が話せる」というのはどういう状態でしょうか。
これは2つのことから成り立っています。まずは下の図を見て下さい。
非常に乱暴に言ってしまえば
・自分の英語が相手に理解され
・相手の英語が理解できる
という状態と言えます。当たり前と言えば当たり前ですね。
そして、これらの「話せる」「聞ける」は、さらに2つに分けることができます。
◇自分の英語が相手に理解されるためには◇
自分の英語が相手に理解されるには、次の2つが必要です。
・ルールに従って英文が組み立てられる
・組み立てた英文を音として相手に伝えられる
表現や文法がルールに従っていない英文(いわゆるブロークンイングリッシュ)は、相手が分かろうとしてくれない限り理解されません。
また、英文としては正しくても発音が相手に伝わらないと、これまた理解してもらえないのも現実です。
私は(かつての自分も含めて)、このような場面を数えきれないほど見てきました。
「中身があれば聞いてくれる」というのは、相手が聞いて理解しようという姿勢があってこその話。
そしてそれは、相手に負担をかけるコミュニケーションなんですね。
日系企業の駐在員の人であれば、部下である現地の人は「理解しようと努力」するかもしれませんが、そういう人ばかりとは限りません。
私なぞは、英語をモロに日本人発音で話していたときには話も聞いてもらえなかった、という悔しい思いを何度もしています。
英語が相手に伝わらないことは単なる気まずさだけでなく、何よりも不利益が非常に大きい危険がありますので、できるだけ避けたいものですよね。
ですので、「相手に伝わるように話す」ということは中身以前のスタートラインであり、「文法や発音より中身」というのは「それでいいんだ」ではなく、
「最初はしょうがないけど、いつまでもそれじゃダメ」という意味と捉えてほしい、と思います。
◇相手の英語が理解できるためには◇
一方、相手の英語が理解できるためには、どのような力が必要になるでしょうか。
相手の英語を理解する力も2つの要素に分解することができます。
・1つ目は、相手の英語の「音」を理解する力
・もう1つは、相手の英語の「意味」を理解する力
これも当然の話しですが、まずは音として聞き取れないと理解することができません。
ですが、音として聞き取ったとしても意味が分からなければ、やはり理解したことにはなりませんね。
したがって、音と意味の両方の理解が必要になってくるわけです。
ここまではいいでしょうか。
◇「英語が話せるための攻略ポイント」をまとめると◇
ここまでの内容をまとめますと、英語が話せるようになるには、次の4つのポイントを攻略する必要があります。
・相手に通じる英文を作る力
・相手に通じるように発音する力
・相手の英語の「音を理解」する力
・相手の英語の「意味を理解」する力
それぞれ言い換えれば
・英作文力
・発音力
・音の理解力
・英文理解力
になりますね。
では、それぞれの鍛え方を見ていきたいと思います。
英語が話せるようになるための「4つの攻略ポイント」の鍛え方
では、具体的に「英語が話せるための4つの攻略ポイント」の鍛え方を説明していきます。
英語を「話す力」の鍛え方
◇英作文力の鍛え方◇
まず、英語を話すための出発点である英作文力です。
英作文力は「基本的な英語の仕組・ルールを知る」という面と「英語の仕組・ルールを使う」という面があります。
知っているだけでなく「できる」というレベルまで練習する、ということですね。
私が色々と見聞きする範囲では、多くの人は「知る」ことに一生懸命取り組むけど「できる」レベルにする練習が足りないかな、と感じています。
この「できる」レベルまで鍛えるには練習量が必要ですが、それは「問題集をたくさんこなしましょう」という意味ではありません。
そのように机に向かって問題集をするのではなく、日常生活で目についたこと、考えたこと、などを自分で自分に英語で言ってみる。
つまり「英語で独り言」という練習が非常に効果的なんですね。
内容は何でもいいんです。腹減った、とか、上司の悪口とか、さっきの車がカッコよかった、とか。
独り言ですから、間違えたって問題ありません。
それよりも「英文を自分で作って、自分の口から出す」ということが重要になってくるわけですね。
そして、言えなかった表現とか文法的な間違いはメモしておき、あとで調べたりすると、英文の精度が上がっていきます。
この方法を続けると、あなたはパッと目に映ったこと、起こったことに英語で反応できるようになるぐらい、英作文を身につけるができます。
私は、今でも自分一人でいる(=周りに誰もいない)時には、このようにブツブツ言っています。
私はこれは「英語のシャドーボクシング」と呼んでいます。
◇発音力の本当に効果的な身につけ方(実は1つだけ)◇
英語の発音の鍛え方としては「発音練習をしましょう」の一言で終わってしまうのですが、そんなものはアドバイスでもなんでもないですよね。
もう少しまじめに発音練習の方法を考えてみると、実際には色々な方法が考えられます。
英語の音声を真似してみる、シャドーイングで発音を練習する、などの方法が言われていますが、効果的な方法は1つしかありません。
それは、基本からきちんと学ぶこと(詳しくは後述)。はっきり言って、見よう見まねでの発音練習は絶対にやめるべきです。
一番タチが悪いのは「とにかく聞いて真似ましょう」という有害な練習方法。きちんと話せるようになりたければ、これだけは絶対にやめて下さい。
英語の発音は、練習する以前に正しい方法や理屈を知る必要があり、正しい方法を知らないと練習もできません。
それは、目の前の手品を手探りで真似しようとするようなもの。やり方が分からないと練習のしようもないことは、すぐに分かりますよね。
そして、正しい方法が身につかないどころか、やり方を探しているうちに人生が終わってしまいます。
なお、ここでいう「基礎から学ぶ」というのは、単に「発音」だけ学ぶということではありません。
実は英語を話す際には、「発音」よりも「リズム・イントネーション」の方が重要です。というか、リズムを守るために発音が犠牲になっている面もあるんですね。
発音は英語になってもリズムなどが日本語のままだと「通じない」どころか「話しててシンドイ」という状態になってしまいます(実体験)。
でもここが改善すると、一気に通じる英語になります。
ですので、発音だけにフォーカスするのではなく、土台である「リズム・イントネーション」から英語にしていくこと(いわゆる「訛り矯正」)が非常に大切で効果的です。
◇「発音練習は難しい」は誤解◇
英語の発音に関する誤解として、「発音練習は難しい」というものがあります。
しかしこれは正しくありません。はっきり言って「今まで失敗してきた人が垂れ流した誤情報」ですね。
実際には、きちんと基本から学んで練習すれば、2~3カ月、長くて半年程度で通じる英語発音は身についてきます。
難しく感じるのは、上で書いたように「きちんと学ばずに見よう見まねで練習」しているから。
今のあなたには一見無理なように見えても、英語の発音の理屈を知ってしまえば驚くぐらい単純でもあるのです(それなりの練習は必要ですが)。
実際、私はアメリカで英会話と苦闘していたときにプロの発音矯正トレーナーから体系的に英語発音を学び、
「なんだ、こんなことだったんだ」と気が楽になったことを今でも覚えています。
英語を「聞く力」の鍛え方
◇英語の「音」の理解力◇
最初の方で書いた通り、英語の聞き取りの第一歩は音の理解ですが、この鍛え方にも大きな誤解があります。
それは、「リスニングを鍛えるには、とにかく聞きましょう」という大誤解。
しかし私の経験から言うならば、このような意見は間違いですね。
誤解のないように正確に言いますと、聞く練習はリスニングに必要ですが、それだけでは鍛えられません。
英語の音を聞き取る、とは、あなたの脳の中に英語の音を処理する脳回路を作り上げていくこと。
脳が発達段階にある小さな子供であれば、聞いているうちに英語の音を覚えていきますが、脳が成長している大人には無理な方法なんですね。
大人は、自分で努力して脳回路を作り上げていく必要があるわけです。
◇大人が英語のリスニングを鍛える最も効果的な方法◇
大人が「英語の音を処理できるようになる」ための最も効果的な方法は、相手と同じことができるようになること、つまり発音練習です。
英語の発音がよくなると、英語の音声が前よりもはっきり聞こえるようになります。
これは、発音の仕組みを知ったうえで練習することで、自分の中(=脳)に英語の音が「定着」していくからなんですね。
私もかつて、英語のリスニングを鍛えようとして英語を一生懸命聞いていましたが、それでも上達を感じられませんでした。
しかし、上で書いたように発音矯正のトレーニングを受けてから、以前よりも音の違いや連結を聞き取ることができ、英語のリズムに乗って聞き取ることもできるようになりました。
ですので、英語の発音練習は話すためだけではなく、聞き取り力アップのためにも非常に効果的で重要、ということを強調したいと思います。
そここでのポイントは「話す力」でも触れたように、「基本から仕組みを知ったうえで練習」する、ということ。
見よう見まねの「ガムシャラ練習」では、英語の音は脳に定着しません。
大人の最大の長所である「学んで理解」したうえで練習することで、2~3か月もすれば英語の聞き取りがグンとアップすることが体感できるはずです。
◇英語の「意味」の理解力◇
最後は英語の意味の理解力。聞いた英語がパッと分かる、ということですね。この力も聞くだけでは鍛えられません。
ずばり言ってしまえば、英語の意味の理解力を上げるには「英文読解」が効果的。
なぜなら、読んでも分からないものは、聞いても分からないからです。
英語を聞いてパッと分かるためには、英文読解のなかでも「英語を英語のまま理解する」という力を鍛える必要があります。
どんどんと流れてくる英語を処理するには、日本語に訳して考えている時間はありませんよね。
それを処理するためには、英語を英語のまま理解する脳回路を作り上げていくことが必要になるわけです。
「英語を聞く」前の段階の「英語を読む」のときから、英語の流れを「青信号」にして止めずに通せるようにする、というイメージですね。
こう言うと、多くの場合「え~、そんなの無理だよ…」という反応が返ってきます。
でも、私にできたんですから、あなたにもできるはず。
方法としては、文法や単語を学んだあとに「徹底音読」をすることで「知識を感覚レベルに染み込ませる」という方法がおすすめです。
私は大学受験時代、3か月ほど英文をブツブツ言いながら読んでいるうちに、ある日「英語が英語のまま」スッと理解できる瞬間を体験しました。
「あれ、今って返り読みしないでスッと読んで理解してたよな」と思ってもう一度読んでみると、やはり英語のまま理解できている。
あの瞬間から、それまで苦手で嫌いだった英語が得意科目になっていったので、人生は分からないものですね。
思うに、そのように「体を使って」知識を使う経験が蓄積したことで、知識が「英語が知識から感覚レベルに染み込んだ」のだと思います。
ですので、あなたも3か月ほど「ブツブツ音読」をすると、英語が英語のまま読めるようになるはず。
次のような題材がおススメですね。
・ネイティブがネイティブ向けに書いたもの
・難しすぎないもの(童話などでもよい)
・自分が入り込めそうな、できれば英語の小説など
「 英語が話せるようになるための攻略ポイント」の優先順位
以上、英語が話せるようになるための4つ(実質は3つ)のポイントを紹介しました。それは
・英作文力
・英語発音力
・英文読解力
でしたね。
全部を並行して練習できれば理想的ですが、それも無理な話かもしれません。
そのようなとき、どれから手を付けていけばいいのでしょうか。
基本的には、自分に不足している能力に取り組めばいいと思いますが、話すのも聞くのも苦手、うーんジレンマ、という場合には困ってしまいますね。
そんなときは「話す・聞くの両方に効果のあること」からやってみる、というのはどうでしょう。
「え、そんなのあるの?」と思いますか?
実はあるんですよ、それが。
◇英語を話す・聞くために共通して必要な力とは◇
もう一度、下のように整理してみます。
・話すためには、英作文力+発音力。
・聞くためには、発音力+英文読解力。
何か共通していませんか?
そう、「発音力」です。発音力は話すためにも聞くためにも共通して必要な力なんですね。
ですので、英語の基礎(中学レベルの英語)が固まっている場合には、まず発音力から鍛えることがおススメです。
これは「話す」「聞く」の両方を同時に攻略できる「最強に効果的」な上達方法。
私の実体験から言っても、英語の発音を身につけると英語を話す、聞くの両方が楽になってきます。
これは、本当に、本当に、本当におすすめの練習方法です。
ただし、何度も繰り返しになりますが、リズムやイントネーションを含めた「基本」からしっかり学習することが絶対条件。
くれぐれも、自己流とか「聞いてマネる」とかはやめて下さいね。
悪い結果しか出ませんから。
英会話スクールの効果的な使い方
ここまでは、あなたが自分ひとりでできる練習を紹介してきました。
しかし、ある程度力がついてきた、あるいは、きちんとできているか不安になった場合には、英会話学校で力を試したり、自分の練習をチェックしてもらうのも良い利用方法でしょう。
基本的に、英会話学校というのは英会話を習う場所ではなく、日頃の練習の成果を試してチェックするための場所、いわば、練習試合の機会、ということですね。
したがって、自分で練習を積み重ねているのであれば、そのチェックのために効果的に使うことができます。
ただし、英会話学校の時間だけ練習、というのはダメですね。
典型的な「英語が話せない人」のパターンにはまり込んでしまいます。
きちんと日頃から練習を積み重ねることが大切です。
まとめ
今回は、「英語が話せる」を分解して、必要な力をどのように鍛えていくかを説明しました。
小さな要素に分解してみると、それぞれは取っつきやすくなります。
そして、日頃の練習に組み込むことができるわけですね。
日頃から練習をしているのであれば、そのチェックや力試しのために英会話学校を利用することも良い練習方法になります。
でも、あくまで日頃の練習が主体ですので、ぜひここで紹介した分析を参考にして、英語が話せる自分を手に入れてほしいと思います。
むさし
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