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いざ副業へ!ライフシフトラボ体験記!

 先日、ライフシフトラボの全セッションを終了した。

 いろいろと思うところ、感じるところがあったので、これから副業(ここからはあえて「複業」と表現)を考えている人、どのように活動を進めていけばいいのか、と考えている人、そしてライフシフトラボ受講を考えている方の参考になればと思い記事を書くことにした。

プロローグ

 ある日突然「あれ?もしかして最近、仕事が楽しいと思えなくなっているかも?」と思っていた自分がいた。

 それまでの自分は胸を張って「仕事が楽しい」と周りに話していただけに自分でも少し驚いた。

 大学を卒業後、いわゆる誰もが知っている大企業ではないたいして大きくもない会社に入社してから、ひたすら仕事を楽しんで、ここまで走ってきた。

 縁あって入社時から希望していたアメリカに駐在、そのままアメリカで現地の会社へ転職して現地社員として働き、ドイツ本社から声を掛けてもらいドイツへ駐在、そのままドイツ本社へ転籍、日本の会社からオファーをもらいそのままフランスへ駐在、横異動でドイツ駐在。。。

 バタバタであるがエキサイトでいつも刺激にあふれて、優秀で楽しい同僚や上司にも恵まれ、いろんな国の人たちと仕事やプライベートを通じて知り合い、ここまで楽しくやってきた、そんな自負もあった。

 今の会社の方針転換や50歳となり一緒に仕事をしてきた諸先輩などの引退などもあり、サラリーマン人生として先が見えてきたのかもしれない。

ライフシフトラボとの出会い

 悶々とした日々を送っていた。

 自分は転職したいのだろうか?それとも今の会社でもう一度楽しい仕事をしたいのだろうか?それとも。。。?

 世にある数ある転職サイトは、比較的若い人を対象としたものが多い。登録は無料だが、基本的に求職者と企業のマッチング成立を目的としているため、自分は何をしたいのか?という根本的な深堀りがどこまでできるのか疑問だった。

 では有料サービスに絞って、キャリアコンサルティング系のサービスを提供している会社もいくつか調べてみた。が、やはり30~40年代をサービスの対象としたものが多そうだ。

 ライフシフトラボは、これらサービスの中でも明らかに異なるターゲットを対象としていた。コンセプトにもあるように「45歳からの実践型」キャリア複業スクール。いろいろと比較・調査したのち、自分がいま求めているのはコレだな、という感じがした。

コスパ(費用対効果)

 当然、安くない受講料なので少し考える。

 しかし、私の場合「将来、自分への投資額以上のリターンを得られるのであればやるべき!」という自分のポリシーがある。このポリシーに則って自分の中で考えをまとめてみることにした。

 このポリシーは過去の2つのケースから自分の中で確固たるものになっていた。

 まずは数年前に取得したMBA。MBAはウン百万という費用がかかるが、MBAを取得することによって、取得しなかったときよりも生涯収入でウン百万を上回ることができれば挑戦すべし!と自分に言い聞かせて数年前に挑戦。

 実際に取らなかった時よりも生涯年収がウン百万上回るかどうか、は人生が終わってみないと分からない。しかし終わってみると、MBAという学位、だけではなく、一緒に勉強した学友とのつながり、勉強する習慣、人生感の変化、など目に見えないものをたくさん得ることができた、と実感した。

 MBA終了後、「資産形成力養成講座」なるものに手を出した。
 こちらもウン十万という費用はかかったものの、やはり「金融リテラシーを身に着けることでこの先ウン十万の利益を上げることができればやるべし!」という同じポリシー。
 こちらは、市場の好転もあり、受講後数年でウン十万の利益を上げることができたが、やはりお金だけではなく、生涯のキャッシュフローについて考える、など人生とお金について貴重な知識を得ることができた。

 以上、過去の経験があったので二日ほど悩みはしたものの、三日目には決心して申し込みへ。

 結果として、それぞれの課題が与えられた全8回の面談を行うのだが、進め方は期待した通りのものであった。

セッションの流れ~1. 目標設定

最初の面談では目標を設定する。
 なぜ「複業」を始めたいと思ったのか、全セッションを通してどのようなゴールをイメージしているのか。この活動を通して何を目指しているのか、何をして何を実現したいのか?

 全セッションが終わった今となっては目標がクリアになっているが、当時の自分の資料を読み返しても、いかに複業に対するイメージや考えが固まっていなかったか、が分かる。

 思いつくままに記入した資料を元にコーチと目標について話し合う。
 この作業はとても重要だと思う。個人によって複業に対する考えや求めているものは違い、その目標によって今後の進め方が大いに変わってくることが分かる。

 人によって複業に求めるものは様々だと思うが、私の複業の目的は、すぐに何らかの収入を得る、ようなものではない、ということを改めて認識した。そもそもプライベートも仕事もまだまだ忙しいのでまとまった時間を取るのも一苦労。

 活動は始めるものの、じっくり時間をかけていろいろと準備を進めて行き、数年かけて仕事につないでいく。自分が定年になった時にいくつか定期的に楽しめる仕事があればいい。できれば自分の経験をもとに困った人のサポートができるような、というイメージが出来上がった。

セッションの流れ~2. 棚卸し

 その後、2回ほどの面談を通していわゆる「棚卸し」を行う。
 ブレインストーミングでもおなじみの「広げて、絞って」の作業を、今までの職歴やプライベート、趣味などの観点から徹底的に洗い出していく。

 正直、キャリアの棚卸しであればネットなど見ながら自分でもできるのではないか、と思った時期もあったが、やはり「他人に聞いてもらう」というのはとても大切だと思う。

 友人や同僚、家族に聞いてもらう、というのも一つの手かと思うが、やはり「その道のプロ」の方を相手に話をするのでは当然だが、格段の差があるように思われる。

 例えば、自分では何ともない、と思っていた過去の経験や興味、趣味などについてリストアップしていき説明する。その際に「それって具体的にどういうこと?」というような形で質問を受け、深堀りを進めて行く。その中でコーチの方からは「その経験は、例えばこういう人たちに対してのサービスとして成立するんじゃないかな?」といった意見があり、具体的にどのような形でサービスを提供できるか、を話し合っていく。

セッションの流れ~3. 肩書き、複業計画書、活動に向けた準備

 棚卸し作業を通してリストアップしたネタから、まずは(仮)で肩書きを決める。

 自分の場合、やはり海外での生活が長いこと、海外で子育てをしていることを全面に出して「海外子育て/海外勤務アドバイザー」とすることに決定した。

 この肩書きをベースに「どのように活動を進めて行くか」複業計画書を作成し、準備を進めて行く。

 自己紹介文、いわゆるビジネスプロフィールやセールスライティングのひな形を作成、コーチの方にアドバイスをいただきながら修正して仕上げていく。

セッションの流れ~4. 複業活動開始!?しかし…

 肩書き(仮)、複業計画書、ビジネスプロフィールやセールスライティングを一通り作成したところで活動開始!となる。

 様々なツール、サービス、サイトを一通り紹介してもらい、具体的な活用方法についてアドバイスをいただきいよいよデビュー!

 だが自分は、この段階で自分の中にある最初のメンタルブロックに遭遇することに。。。

 うすうす気づいてはいたのだが、世の中に何かを発信する、ということにとても抵抗があったのだ。おそらく今まであまりにも多くのSNS発信に関するネガティブなニュース、例えばバッシングや炎上など、を目にしてきたせい、らしい。

 世の中に発信しないことには複業も何も始まらない、と分かっていても心理的にブロックがかかる。

 担当のキャリアコーチに正直に気持ちを打ち明けた。

 担当コーチの方は、他のコーチ陣に「同じような経験があったか?」「どのように気持ちを切り替えて乗り越えたのか」をヒヤリングしてくれて、その結果を共有していただいた。

 コーチ陣の方々の体験談やアドバイスを聞くうちに自分の中で何か腑に落ちるものがあった。その時から迷いがなくなった。

 この瞬間から担当コーチの方と、まさに二人三脚で、最終セッションめがけて一気に走り出していた…

初の複業収入!

 いくつかのサイトへプロフィールなどを登録し、サービスの出品を進めて行く中で、その一つから有償アンケートの依頼があった。登録したプロフィールに関連するものだったため依頼があったものだった。

 思いがけないオファーではあったものの、当然アンケートに応募。その後詳細なアンケートが送られてきたため、自分の経験に基づいて回答。経験談や意見、提案などをまとめて送付したところ、後日謝礼が振り込まれた。

 たかだか数千円だったとはいえ、予期せず複業初収入となった。

全セッションを終えて

 自分はどちらかというと、「キャリアの棚卸」や「ツール」についてのノウハウや知識などをライフシフトラボに期待していたのだが、それらについては当然期待通りであったし、それ以上に、とにかく第一歩を踏み出せたこと、それと同時に複業に対する具体的なイメージを作ることができたことはとても大きな成果であったと思える。

 全セッションを終えて、やっと「スタートライン」に立つことができた、という感じだろうか。

 ここからは誰もアドバイスをくれるわけではない。ここからは自分一人で進めて行くことになる。だが、やることは分かっている。

 フルタイムで本業を持っていて、しかも家族を持っている人にとって、そもそも複業のための時間を作ることさえ困難だと思う。そうでなくても趣味や勉強など「やりたいこと」「やらなくてはならないこと」は山のようにある。「やらなくてはならないこと」が一つ増えただけ、かもしれない。

 それでも「人生100年時代」「会社は最後まで面倒を見てくれない」と言われる時代、自分で自分のキャリア(生き方)を考えることはとても重要だと思うし、もはや避けて通れない問題だと思う。

 どうせ「考えなくてはいけないこと」で「避けて通れないこと」なのであれば、せめて楽しんで活動を行っていきたい。収入を得ることも一つの要因ではあるが、人に感謝されるような、自分も楽しんで成長できるような「複業活動」を行っていきたい、と考えられるようになった。

エピローグ

 偶然だろうか、ライフシフトラボのセッションを始めてからプライベートでも仕事でも忙しくなってきた。

 プライベートはあいかわらず三人の子育てに加えて、コロナ禍で中断していたものの、ライフシフトラボのセッションを通してネタとしてリストアップされた、バイオリン個人レッスンの再開と、ドイツ語勉強への取り組み。

 仕事では、会社の方針転換もあり、同時に複数のプロジェクト受注の可能性が出てきており、その準備に追われる日々。

 これは偶然のようであり、偶然ではないような気もしている。

 仕事では、常に頭のどこかで複業と関連して考えるようになった。このタスクはサービスとして出品できるのではないか?この人は自分の複業を手助けしてくれるのではないか、このネタは・・・といった具合。

 あれだけメンタルブロックがあって躊躇していた世間への発信も今では世間の反応を楽しんでいる自分がいる。
 何か面白いことがあったり、思いついたりするとすかさずスマホでメモしてネタにするようになった。

 以前にも増して「時間がない」「やること(やりたいこと)がたくさん」ではあるものの、その「忙しさ」を楽しめるようになったのではないか、と思う日々を過ごしている。

 自分にとって「複業」は、本業に頼らない収入源を確保する、定年後に自分の人生を充実させる、という目的で始めたものの、実際に現時点では定期的な収入を得られるまでには至っていないものの、人生そのものを見つめ直し、より充実させるための手段の一つではないか、と考えられるようになってきた。

 この記事が、みなさんのキャリアや生き方について考えるきっかけになり、実際に活動を始める機会になれば、と思います。
 もし気に入ってもらえたら「スキ」をしてくれるとうれしいです。


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