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アニメはセル画が当たり前な時代の初心者より初心者がデジタル絵に手を出した。

きっかけ

最近手芸の作業BGMに偶然YouTubeのオススメで出会ったデジタルお絵描き動画にハマっていました。
とはいえイラストも年に一回年賀状で描くのが関の山。学生時代は毎日のように描いてましたがここ20年程何もしてません。添削動画は楽しいが、自分とは別の世界の話だと思っていました。
だがしかし、です。
割と軽率に色々な事に興味を持つ性分なので、動画を見ているうちにまた久しぶりにイラストが描きたくなりました。ここ数年で学生時代の絵を描くスキルの貯金が切れて、年賀状の絵がヘタクソ過ぎてベソをかきながら描く事が続いたのもあります
ですがここではまだデジタルお絵描きに手を出すつもりはサラサラありませんでした。そもそもPCはかろうじて家にあれど、使い方はほぼちんぷんかんぷん。WordとExcelもろくに使えず、パワポ?ナニソレオイシイノ?です。
なので、私のした事はクロッキー帳を買い、YouTubeで人物イラスト初心者向け動画を見て「顔の輪郭の描き方」からお勉強し直し、ひたすらアナログ絵を描くーーそこからでした。
まー、面白いくらい絵が描けなくなっており、最終的に定規を使って左右対称の正面からの顔を描く、という必殺技を授けてくださった方に全力で縋り付きました。素晴らしい動画、ありがとうございます。

それからはラフ未満のものから割と清書に近い線画まで毎日描きまくりました。消しゴムのカスとの戦いで卓上ホウキも買いました。来る日も来る日も楽しくウハウハお絵描き講座動画を見ながらイラストを書き殴っていたのですが、ちょっと欲が出まして…思った事、気づいた事を書き残したくなってきたんです。かと言ってTwitterなんて怖いところにこんなヘタッピなモノを晒すわけにはいきません。なので今現在世間から若干放置気味のスレッズのアカウントを取り、載せる事にしました。そうすると更に絵を描くのが楽しい…!誰にも見られてないのを良い事にヘタ過ぎてセンシティブに引っかかりそうな我が絵と一言添えて投稿。これが!!楽しい!!
だがしかしです。今度は投稿がアナログ絵を写した写真では見栄えがしないなー、などという贅沢を感じ始めたのです。この頃になるとちょっとデジタルお絵描きにもうっすら興味が湧き、最低限どんな環境ならできるものなのなら調べ始めてました。

すでにやる気満々じゃないか、と思わなくもないです。
そして判明しました。
家にあるiPadでできてしまうかも!と!!
そこからは勢いです。ちゃっちゃと通販でApple pencilを購入。15,000円の出費は少し痛かったですが、今後の“楽しい”のため。15,000円といえばだいたいゲーム2本分。許容範囲です。
なんか、純正でなくともタブレットに使えるペンがあったようなのですが、お絵描きの微妙かつ正確な感度があるか分からず、更に動画主のディープブリザード魔王様の仰る事をまるっと鵜呑みにしたので、躊躇なくポチりました。
後悔はありません。
そして家に届いたApple pencil。
さすがのApple純正品です。箱がキレイ✨無意味にすがつ眺めつし、しばし撫で回したしりして愛ました。これぞデジタルお絵描き人生をスタートさせる象徴です。

シンプル・イズ・ベスト!彼は美しい✨

さて、お絵描きです!

デジタルお絵描きアプリ、どれを選ぶ?

人生初、デジタルお絵描きです。
とは言ってもYouTubeで散々添削や上手くなるコツの動画を見ているので、多少知識があります。私は説明書をナナメ読みしてとりあえず触ってみるタイプなので、今回もごく基本的な設定を読み、線画が描けるくらいまで読んだところで使い始めました。
私が使ったのはアイビスペイントの無料版です。

とりあえず試しなので無料版があるもの、何より魔王様がシンプルで初心者向けと仰っていたので、乗っかりました。確かにシンプルでいじっているうちになんやかんや使えるようになりました。

初心者向け動画…それを理解するために勉強が必要なのよ

レイヤーとは?

まず開くと軽く使い方を説明してくれます。本当に全くの初心者なのでいきなりは始めず、画面上のヘルプボタンから色塗り手前までの手順をまず勉強します。
そこで前々から気になっていた“レイヤー”の説明がありました。なんとなく作業画面…アナログで言うところの紙かと思っていたのですが、まぁそんなに違いは無かったです。更に自分が分かりやすいように噛み砕くと、アニメで使う『セル画』と同じで、下絵の上に透明のセルを乗せ、トレースして、それを元に一枚セルを重ねて彩色する。背景にも別のセルを一枚(それ以上?)使う。一つの絵を完成させるのに下から背景、彩色、線画とセルを重ねる…‥みたいな事なのかな?と今のところは理解してます。もちろん彩色、背景はそれぞれ一枚だけで構成されているのではなく、利便性に応じて複数…例えば背景とエフェクトは各々一枚ずつレイヤーを使って表現する、など様々な使い方が有ると思います。
ここで言う『セル』はアナログアニメで使う透明なペラペラのシートのことです。PC用語で出てくるアレは何の事だが私が理解していないので、とりあえず違います。
一応そんな風に一つの絵が複数のレイヤーなるもので構成されていると考えました。

ブラシって?

ブラシと言われると言葉の感じから着色に必要なもの?と思ったのですが、デジタルお絵描きにおいてブラシとは紙面にアクションできるものはだいたいブラシ!と理解しました。違ってたらごめんなさい。つまりペンもハケも筆もエアブラシも全部ブラシです。デジタル素人からはそれだけで大発見でした。

ラフ(下絵)はアナログでOK!

デジタルお絵描きを嬉々として始めたのですが、アナログお絵描きが嫌いになったわけでもなく、むしろクロッキー帳に絵を描き殴るのはとても楽しい行為でした。デジタルが無理だと思った一因は、有名な絵師の方のように輪郭をサラサラっと描けないというのもあったと思います。私がイラストを描く時は体の厚みをバネのような螺旋を描いたり、陰影をざっくり描いてから輪郭を探すような描き方で、これをiPadと Apple pencilでやったらあっという間に各種機器が天に召されてしまいそうです。
あの描き方は捨てないといけないのかな…。そんなふうに思っていたのですが、アイビスペイントの使い方説明で、初めはアナログ絵を写真で取り込んで、トレースしましょう!と書かれていて、これだ!!と狂喜したわけです。
そう、まさに狂喜乱舞。
私はアナログお絵描きのラフ(下書き)までは大好きなのですが、ペン入れ以降の彩色、背景はあまりやりたくないのですから!でもカラーくらいは見たいな…なんて思っていたので、これは神様のようなアプリです!これでイラストとしてなんか見られるモノが作れるところまで来れたのです!ありがとう、アイビスペイント様…!

ピクセル?

ピクセル、何bitあたりは理解しなくても絵は描けました!

解像度?

解像度ですが、350が良いそうです。どれくらいだとどうなるとか分からないですけど、350が良いそうです。動画を3つ4つ見ましたが、皆さんそうおっしゃってました。が、アイビスペイントは最初から設定で解像度350になってます。PC何もわからない、デジタルお絵描きをスマホで始めようという人向けなので、あちらのお膳立てはバッチリです。アイビスペイント様、ありがとうございます。


デジタルお絵描き、メリットはSNS投稿だけじゃない?!

何やかんやでデジタルお絵描き始めてみましたが、ふと思ったんです。これ、型紙の清書にも使えるって!今までPCは私の天敵でしたから、ぬいぐるみの型紙も勿論手書き。配布予定もないのでたいして気にしていなかったのですが、印刷サイズA4が選べるので、これはいけそうです。
さらにアクキーやアクスタなどのオリジナルグッズを作るのにも、おそらくですがアナログ投稿は無しだと思います。現に数年前にあったゴッドイーターの企画でウチの子をアクキーにしてくれる企画があったのですが、デジタル投稿のみでした。今やグッズ制作をしてくれる会社がロット一個から作ってくれる時代。推しのグッズが無ければ作れ!の精神で、ウチの子の、オリキャラの、人気が出なかったあのキャラのグッズが作れるのです!PC使えないのに!
本当、良い時代になりました。

とりあえず、ここまで描けました。

Apple pencil購入4日にしてどうにか一枚仕上げることができました。

デジタルお絵描き指南をしていただきました、ディープブリザード魔王様のお誕生日ファンアートです。時間がなくて、ひーこら言いながら仕上げました。なんていうか、人間やればできるもんですね。まだまだ画力もスキルも足りませんが、頑張っていこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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