ブリーチはなぜイニシエーターか

Valorantのエージェントには4つの役職があり、その一つがイニシエーターである。イニシエーターにはソーヴァ、KAY/O、スカイ、フェイド、ブリーチがいる。ブリーチを除いて、イニシエーターは主に索敵を担う。よってイニシエーターを"索敵"と呼ぶ場面も多い。
ブリーチは索敵スキルを持たない。しかし結論から言えば、ブリーチのスキルは索敵スキルとほぼ同じ"意味"を持つ。
まずValorantにおけるあらゆる出来事や技術は、
"キルをとること"
"エリアをとること"
この2つから説明される。
このことは勝利条件を考えれば明らかである。
そして、キルをとることと、エリアをとることは、非常に近い意味を持っている。キルを取れば相手はエリアを失うこととなり、こちらが新たにエリアを獲得することになる。一方エリアを取っているということは、そのエリアにおける撃ち合いを極めて有利に進められることを意味する。
つまりエリアとキルは、一方を得ることがもう一方を得ることに直結する。
以上の考察から予想できるのは、"キルを取るためのスキルを、エリアを取るためのスキルとして翻訳"できる可能性である。
では具体的にブリーチのフォールトラインについて考えてみる。
フォールトラインを打ち込んだ場所に敵がいた場合、その敵は"簡単に倒せる敵"となる。つまりその場所は、敵がいないか、確実に倒せる敵がいるかの二択になる。クリアリングとはその場所に敵がいないことを確定させることであるが、フォールトラインを打ち込んだ場所は敵がいないことが確定することが約束される(敵がいたとしてもそいつはすぐ死ぬことになるから)。つまりフォールトラインをエリアの言葉で説明するとクリアリングのスキルとなり、ソーヴァのドローンやリコンと同じ意味を持つ、ということになる。
もちろん純粋な索敵スキルとは性格がかなり異なり、フォールトラインを打ち込んだ直後に誰かが実際にクリアリングに行く必要がある。そこには当然リスクがあり、やはりキルの言葉で語るべきスキルではある。
以上の考察から、ブリーチがイニシエーター"索敵"であることが納得できると思う。また、イニシエーターとしての役目を果たすにはデュエリストとの連携が重要であることなどもわかる。
キルとエリアの関係からみるという発想は、もっと役に立ちそうである。

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