全てが温かいと思える体験を、人生で何度味わうだろうか
心がはち切れそうになる体験を、人生で何度するでしょう。
今まさに、その渦中にいます。
点描画家hiromi さんの個展をお手伝いさせていただいています。11/20(土)〜11/26(金)までの1週間、スタッフとしてギャラリーに在廊しています。
少し大袈裟な表現でしょうか。全てが暖かく感じます。
今回のhiromi さんの個展、『しんこきゅう展 』は、ひろみさんにとって初の個展です。hiromiさん自身が経験した、20代の摂食障害の時期に描いていた作品を中心に、会場に画が並べられています。
摂食障害だった時期は、とても苦しかったそうです。そんな辛い日常を、大好きな画を描くことで紛らわせていたそうです。
〝絵を描いているときだけは、過食の辛い衝動を忘れることができました。当時の私にとって、絵を描くことが唯一の精神安定剤だったんです〟
hiromiさんが個展を開催するために実施したクラウドファンディングのページ内で、そう語っています。
辛い日々を過ごす中で、現実と向き合わなければならないことに氣付き、少しずつ病気を克服していったそうです。
そのもがき苦しんだ様子は、作品にも素直に表れているのが見て取れます。
病気の渦中に描いたものはどこかよどんだ空気感が感じられるのに対し、個展のために新しく描き下ろした作品からは、幸せに満ちた空気を感じます。
そんな、想いの詰まった個展の渦中に、今ぼくはいるんです。
全て、hiromiさんが作り上げたものなんだと実感するのに、そう時間はかかりませんでした。
会場から、展示してある作品から、インテリア、小物、グッズ、贈られてきたお花、来てくださるお客さん、スタッフ、
全てhiromiさん自身が選び、作り、集めたものなんだと、個展初日には実感していました。
それからは、ぼくの胸に幸せがたまる一方です。
全てが温かく感じます。
来てくださるお客さんが、作品をじっくりと眺めてくださって、hiromiさんに作品を作ったときの氣持ちを伺います。
この素敵な空間にいると、それだけのことでぼくの心は大きく動かされてしまいます。
個展という会場では、ごくごく当たり前の光景なのかもしれません。でも今回、hiromiさんの個展に準備段階から関わらせていただいて、個展の表側も裏側も知った上で見るその光景は、とってもとっても美しいのです。
作品から滲み出る感情、インテリア小物が醸し出す雰囲気、作品をじっくり眺めるお客さん、hiromiさんのお客さんに対する接し方、会話の言葉ひとつひとつ、空間に癒されて、笑顔で帰られるお客さん、そんな姿に喜ぶhiromiさん、
全てがなんだか、温かく感じてしまって、氣持ちが動かされっぱなしです。
個展会場には今、hiromiさんが作り上げた温かさが充満しているのを感じます。幸せいっぱいの空間に耐えられず、昨日は号泣してしまいました(笑)。心がはち切れたんだと思います。
そんな個展、『しんこきゅう展』も残すところあと2日。
こんな素敵な体験を、人生で何度味わうことができるでしょう。あと2日しか、この素晴らしい空間は存在しない。そんなことを考えると、この記事を書いている今も涙が溢れてきます。
本当に、一生に残る体験を、今まさにさせてもらっています。
ぼくの心は最終日まで持つんでしょうか(スタッフのセリフじゃないだろ)。
「全てを創れる人になりたい」
hiromiさんの個展を手伝わせていただいて、そんなことを思いました。
こんな素敵な空間を創れるhiromiさんを、アーティストとして心から尊敬します。真似してできるようなものではありません。
ぼくも作家のはしくれ。今回受けている影響はとてつもないです。
作品全てに想いを吹き込んで、用意するもの全てにこだわって、空間そのもの、関わる人から溢れる空気感までも、作品と紐づけられるもの全てを自分色に創れるアーティストになりたいと、心から感じています。
ぼくはまだまだ。作家としても、人としても。
まだまだ上が、知らない世界が、知らない感情が存在する。
必ず追いつきます。
hiromiさんのように、素晴らしい表現者を目指して、もっともっと自分を磨きます。
ーーー追伸ーーー
点描画家ひろみさんの個展詳細です▼
「しんこきゅう展」
会期:11/20(土)〜11/26(金)
時間:11時〜19時
11時〜17時(最終日)
会場:gallery zakura
東京都渋谷区桜丘町 14-5-103
(渋谷駅南口より徒歩約5分)
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