手のひらの中の幸せ

「ママ、ママ!」
と、悲しそうに師匠(息子当時2歳)が駆け寄ってきて抱っこをせがみました。
「どうしたの?」
「ママ、おひひしゃま(お月様)見たい!」
と、窓の外を指さしました。


その日はあいにくの曇り空で、月が見れないことは確実でした。
「お月様、見えるかな??」
とベランダに連れ出して、空をのぞいてみるとやっぱり月は見えませんでした。
「お月様、今日は見えないねー、見えないけれど、モクモクした雲の上にお月様はいるんだよー、カイくん今夜も元気かな?って言ってるかもねー」
と、師匠の顔おを覗き込むと。

「おひひしゃま、見えないねー、モクモクのとこにいるねー」
と師匠。意外に残念そうな顔でなく、キラキラとした表情で、そのまま空を見つめてた。


まるで、雲の上の「おひひしゃま」と交信するかのように。
そんな師匠を見ながら、
金子みすずの詩を思い出す。
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星とたんぽぽ
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきにだァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
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私たちの幸せってなんだろう?
うちの師匠は、眠りにつくときにママ(私)と、両手をつないで眠ります。
その小さいけれど、しっかりとした肉厚の手の中に、この一瞬を大切にしたいと毎晩思います。


明日は、もう1日成長した師匠になっている。


新しい言葉や、動作を休むことなく覚えるこの2歳児の小さな体。
今の可愛いままでいて欲しい、なんて思いと、いっぱい成長して欲しいという思いと、母はいつも幸せな矛盾でいっぱいです。


人は知ってしまったことを、知らなかったことにはできない。
思ってしまったことを、思わなかったことにはできない。
だからこそ、一瞬一瞬が大切なんだなー。


そんな、手のひらの中の出来事が、私たちの幸せなのではないだろうか?

その手のひらの中に、世界や宇宙と繋がる、素敵な幸せがあることに気がついた時。。。。

「きっと、無敵になれる。」

そんな風にも思えてなりません。

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

信じて!あなたの手のひらには「あなたの幸せ」が気づいてくれるのを、いつもずっと待っている。


その幸せは、刻々と変化し、どれだけあなたが幸せを感じても消えることなく溢れているの。

深呼吸をして、手のひらの中の幸せ、ぜひ感じて見てくださいね★
そして、素敵な夢が見られますように♪

#平和は家庭から研究家ちーさんのつぶやき

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