劣情と名付けてデイドリーム、って言われたら黙って大人しく名付けろやデイドリーム

疲れてくると本能が「やばい死ぬ前に子孫残さなきゃ」と、「タクシー呼ばなきゃ」みたいな感じで発動し、性欲が目を覚まします。いや別にずっと起きてたけど。性欲が眠っていたのなんて小6くらいまでだけど。しかしみんな授業で習ったと思うけれど、子孫は1人では残せません。ただいきり立つ一本がどれだけ逞(たくま)しくとも、雄々しくとも、または異彩を放っていようとも、ダメなのです。それはタップダンスではなく、社交ダンスなのですから。ペアを。ペアーを。ペアーズでペアーを作りデニーズで飯を食わないとダメなのです人は。人はまだそんな感じです。雄とか雌とか、そんな感じです。雄雄で凸凸でも、雌雌で凹凹でも、それはどうでも構いませんが、1人ではダメなのです。なんでよ!と叫んでも、ダメなものはダメなのです。だから私はダメだと思いました。身体はへとへとに疲れていて、遺伝子が「この乗り物はもうダメだ、乗り換えよう」と挙手したところで一人暮らしのワンルームにタクシーが訪れるわけもなく……。

そして吐血のように宙に放たれる精子たち。ひどい自殺だ。他殺と言ってもいいかもしれない。そして解決されない問題と、増しただけの疲労。賢者タイムにようやく人並みの知恵を持ち、眠るしかない日曜日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?